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Blabo!のちょっと変わった活用法 商品アイデアの種を探しに行こう!

共創コミュニティサイト「Blabo!」に投稿されたユーザーボイスから、インサイトや商品開発のヒントを探っていく『Blabo!コラム』。今回はちょっと珍しいアプローチをご紹介したいと思います。

本来、Blabo!が得意とするのは「ユーザー(※1)の声から、生活者インサイトを発見する」ことですが、それに対して今回は「ユーザーが現在利用しているモノやその背景といった具体的な情報から、新しい商品開発の”アイデアの種”を見つけに行く」というアプローチになります。ここでの”アイデアの種”とは、商品企画に至る前段の、ホワイトスペースや新しい価値提案に関する仮説のことを指します。

普段とは少々異なるアプローチですが、Blabo!のユーザーボイスはこのような活用もできる、という一例としてお読みいただけたらと思います。

◆「気持ちを切り替えたい時のフード・ドリンク」のアイデアの種を探しに行こう

今回、Blabo!ユーザーに問いかけたお題は下記のものです。

1日の中で「ちょっと気分転換したいな〜」とか「頭をスッキリさせたい!」と思うことってありますよね。なかなか考えがまとまらなかったり、ランチ後にものすごい睡魔に襲われたり‥。まず初めに、そのようなシーンでユーザーがどんなフードやドリンクを口にしているのかを見ていきましょう。

◆「コーヒー」と「チョコレートなどの甘いもの」が2大勢力

まず、圧倒的に多かったのが「コーヒー」で、およそ4人に1人の方が挙げられていました。代表的なユーザーボイスをご紹介しますが、このように頭や気持ちをリフレッシュさせたいシーンで飲んでいる方は多いと思います。

コーヒー。頭の中がすっきりして次に取り掛かることができるから
仕事で行き詰まった時や気持ちをリフレッシュする時にコーヒーを飲むと気持ちも落ち着き、新たに気持ちを切り替えて、さあ頑張るぞ!と言う気持ちになります

一方で、コーヒーに関しては「すっかり習慣化しており、本当に切り替えが必要なときは別のものを口にする」という意見も数多くみられました。こちらも納得という方が多いかもしれませんね。

コーヒーはもはや習慣化しており、気分転換の意味もあるが、一息つく程度。きっぱり気持ちを切り替えたい時にはエナジードリンクを飲んでいる

そしてもう1つ、多く挙げられたのは「チョコレートなどの甘いもの」です。こちらは落ち着き・リラックスを目的に口にする方が多いようです。

チョコレートを食べます。ゆっくり何も考えないで食べていると落ち着く
甘いものは正義です!糖分が思考を活性化してくれそうですし、気持ちを落ち着かせてくれる気もします。何事も気分次第ですが、私の場合はチョコを食べることで気持ちを切り替えてます
普段はエスプレッソマシンで淹れたコーヒーを飲んでいますが、気分を変えたいときは、あえて缶コーヒーを買います。おやつを食べる感覚で甘いコーヒーを飲む

また、「チョコレートなどの甘いもの」(食べ物)を、コーヒーと一緒に口にするという方も多くみられました。切り替えたい時のフード・ドリンクの2大勢力(勝手に名付けました)である「コーヒー」と「甘いもの」は最強のコンボかもしれないですね。

その他にも、
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●炭酸系飲料・梅干し・エナジードリンク・ミントタブレット・果物といった「サッパリ・スッキリ・シャキッと系」
●お茶や和菓子などの「ほっこり系」
●グミやお煎餅といった「咀嚼するもの」でスッキリ感を得る
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など、様々なものが挙げられました。切り替えの方法は人それぞれであり、皆さんそれらをうまく使い分けているのだと感じます。

◆未充足ニーズはどこにある?

では、気持ちを切り替えたい時に口にするフード・ドリンクに様々なものがあることを踏まえ、ここからアイデアの種に活かせるものがないか、探っていきたいと思います。ただ、これだけ多岐にわたるフード・ドリンクが既にある中で、未充足ニーズを見出すのは簡単ではないと言えそうです。少し視点を変えてみる必要がありそうですね。

先ほども、瞬間的なものまで含めて短い時間でリフレッシュするものから、じっくりと長い時間をかけて落ち着こうとするものまで、様々なアイデアがみられました。なので、ここでは「時間軸」に着目しながら、さらにいくつかのユーザーボイスを見ていきたいと思います。

◆切り替えにかける「時間」と気持ちの「深さ」の関係性

「短時間=刺激」と「長時間=ゆったり・まったり」という関係性は感覚的にわかる気がしますが、ユーザーボイスからも確認できそうです。

1.味覚と体にも刺激を与えて、瞬間~短時間でリフレッシュ

やや濃い目のアイスコーヒーを一気飲み。目覚めるとかスッキリするのもありますが、苦味と酸味でスイッチが切り替えられるような気分になります
あえて嫌いな味の缶コーヒーを飲むことで気持ちを切り替えることができます。眠い時には特に目が覚めます

いずれも味覚からの刺激を基本としつつ、”温度”や”普段と違うもの”という要素も付加して、自分の体の反応を引き出そうとしているように考えられます。味覚だけでなく”+α”の強い刺激を求める意図的な行動がうかがえますね。

2.少し時間をかけて、ゆったりとした気分も味わう

完全に休憩まではしなくても、少しの時間を費やしてゆったりするという切り替え方も多く見られます。その際に”非日常感”や”贅沢気分”を同時に味わう、というユーザーボイスが見られました。

チョコレートをコーヒーと一緒に。チョコレートを普段食べるには気が引けるちょっと高価な大きめのにします。至福の時間を過ごして、気分転換します☆
ちょっとお高めの梅昆布茶や粉末の抹茶入り緑茶を飲むと、お茶室にいるような贅沢な気分を味わえ、ほっこりします。湯呑みも大事なものを使って、非日常を味わいます

3.さらに時間をかけた”行動”の中で落ち着きを獲得する

ここでいう”行動”とは「フード・ドリンクを作る(淹れる)」「何か別のことをしながら」「敢えてそのことに集中して」のように、フード・ドリンクをただ口にするだけではなく、それに関連するイベントに時間をかけることを指します。そのいずれもが落ち着きを獲得するための行動になっているようです。

飲むことというよりコーヒーを淹れるという行為の方が役立っている気がします。コーヒーを淹れている時間は気持ちを切り替える儀式のようになっています
PCの前にずっといると頭が固まってくるので、気持ちを切り替えてアイディアを出したいときは散歩しながらブラックコーヒーを飲みます
落ち着きたいときにキャンディーを食べることがあるのですが、この時に噛まずになめきることで、じっくりと溶かして行くことと気持ちを落ち着けるのを重ね合わせて行くことがあります

もちろん、意味のない行動に時間をかけるほど現代人は暇ではありません。例えば、「香り」「味わい」「待つ楽しみ」のように、”行動”を伴わせることができるフード・ドリンクには一定の前提条件(強み)があるのかもしれませんね。

◆「脳トレ」のノリでアイデアの種を出してみよう

ここまでの内容を踏まえて、ユーザーボイスから見えてくる「アイデアの種」をいくつか挙げてみたいと思います。もちろんこれが正解というものではないですし、これ以外にもアイデアの種はいろいろと有り得るでしょう。なので、ここは気軽に「脳トレ」的なノリで考えてみましょう。

①敢えて「普段のものからの使い分け」を狙う
普段口にするものとは別に”+α”の刺激を求めることがある、というユーザーボイスをご紹介しましたが、応用すると「普段のものからの使い分け」というポジショニングが考えられないでしょうか。「普段のもの」の2大勢力はコーヒーと甘いものでしたが、それらとの相性や相違点で適切な接点を発見できれば、大きな市場におけるサブ的なポジションが狙えるかもしれません。

②新しい相性を作り出す
①とも少し重複しますが、「コーヒーと甘いもの」や「お茶と和菓子」のような組み合わせに活路を見出す方法もありそうです。例えば、伸び悩む既存商品に「○○と一緒に食べるとスッキリ感が増す」「△△のお供にすればよりリラックスできる」のように、新しい相手を見つけて組み合わせの価値を提案する、というアプローチが考えられます。

③フード・ドリンクに伴う”行動”を体験価値として提案する
”行動”を伴わせられるフード・ドリンクには一定の強みが必要ではあるものの、それが満たせるのであれば、生活者に”行動”もセットで提案してフード・ドリンクの価値を「体験」にまで高めることで、従来品や類似品との差別化を図りたいところです。Webサイトでおススメする程度ではなく、商品コンセプトそのものを差別化したいですね。

もちろん、このような「アイデアの種」は、追加の問いかけや別の調査などを用いて受容性の十分な検証を行ったうえで先のプロセスに進める必要があります。とはいえ、アイデア出し・仮説立案といった商品開発の初期フェーズにおけるディスカッション材料としては十分な要素の洗い出しができていると言えるのではないでしょうか。

◆おわりに

今回のコラムでは、「ユーザーが現在利用しているモノやその背景といった具体的な情報から、新しい商品開発の”アイデアの種”を見つけに行く」という、Blabo!には少し珍しいアプローチをご紹介しました。このような目的でもユーザーボイスが活用できるのは、適切なお題の投げかけと、それに応えて示唆に富んだ回答を寄せてくれるユーザーの存在があってこそと言えます(ユーザーの皆さんに感謝!)。

「Blabo!」では常に様々なテーマのお題を公開しており、ユーザーボイスの募集だけでなく、ユーザーとの対話を通じたアイデア創発支援などのプロジェクトを行っています。ユーザーとして声を届けたい方も、プロジェクトに関心をお持ちいただいた方も、お気軽にアクセスしてみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


※本コラムで紹介したユーザーボイスは、できるだけそのままご紹介していますが、一部で抜粋や文言修正などを行っています。また、これらの著作権はすべて株式会社Blaboに帰属します
※今回のお題に対するユーザーボイスは下記のサイトにて見ることができます https://bla.bo/boards/1377
※1)ユーザー:Blabo!に登録している生活者の皆様

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プランナーとリサーチャーの二刀流。国内有数の調査会社やデータマーケ会社を経て、現在は共創プラットフォーム「Blabo!」のインサイトリサーチャーを務めながらリサーチデザイナー稼業も。エライ人の許可を得てBlabo!ユーザーボイスからのコラム執筆中。https://bla.bo/