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上品でやわらかい行書を書くための7つの方法

【追記のお知らせ】

2021年1月14日 いとへんの書き方を追加しました(記事の一番下です)

「自分の行書の字がかたいと思います。やわらかくするには、具体的にどうすればいいですか?」

「年齢が上がるにつれて、より大人っぽく上品な字を書きたいと思うようになってきました」

 よく聞かれる声です。私自身にとっても『上品でやわらかく、大人っぽい字を書く』というのは、ペン字を始めてから長く挑んだ課題でした。

書き方を研究しているうちに、「なるほど!極意はここにあった!」と分かってきて、ブログなどに字を載せると、「そのやわらかい字がとても好きです」という声や、「どうしたら上品でやわらかい字が書けますか」というご質問をいただくようになりました。

ここでは、自分が「ここが極意だ!」と思ったその書き方をお伝えします。

自分自身の考えですので、一般的な考えではないかもしれません。しかし、だからこそお伝えする価値があると考えています。

これまでは、自宅レッスンでしかお伝えしてこなかったのですが、より多くの方に知っていただきたいと思い、記事を書くことにしました。今回お伝えできるのがとても嬉しいです。

その一番の極意とは、ずばり、「ペンづかいのコツ」です。

ですので、上品でやわらかい行書を書く、ということだけでなく、行書や平仮名のちゃんとしたペンづかいを知らない、という方にも最適です。

まずは知っているか知っていないかということが大きな分かれ目となります。

もちろんペン字の世界は、知っているだけではなく、自分でそれを実践していくという技能も必要ですので、この記事に書いてあることを一つずつでも意識して字を書くようにしていただければと思います。

ここではその「上品でやわらかい字の書き方」について、主に漢字の行書に焦点をあてて『ペンづかい』を丁寧に解説していきます。ただ、そのペンづかいは、上品でやわらかい平仮名を書く『ペンづかい』に直結します。

目指している文字があるのであれば、書き方が分からないまま練習するよりも、書き方をスッキリと理解してから練習を積む方が断然、なりたい文字に早く近づけます。

やわらかい字を書くためには、何よりもペンづかいが大事ですので、ペンづかいが分かるように構成しています。

このような方に読んでいただきたいです。

☑ 上品でやわらかい行書が書きたい

☑ 行書と草書の線質がよくないように思う

☑ 行書と楷書の違いは、続けるか続けないかだけだと思っている

☑ 大人っぽい字にあこがれる

☑ 字に女性らしさがほしい 

☑ ペン字を学習しているが、ペンの入り方についてきちんと学んだことがない

☑ ペン字を教えているが、行書のペンづかいを教えるのが難しい

☑ 硬筆書写検定の行書対策がしたい(おのずと草書の線質向上にもつながります)

また、普段の字をより美しくしたいという方は、別記事「今よりも速くきれいに書く究極の方法」と合わせて練習してみてください(実はその記事のペンづかいも、今回お伝えするぺんづかいで書いています)。

最初からうまくできなくても大丈夫です。ペン字練習において大事なことは、「正しく意識する」ことです。

私の考える美しい行書の書き方の解説を読み、今後、字を書くときに「意識」してみてください。少しずつ字が変わってくるはずです(人によっては、ペンづかいの悩みが一瞬で晴れた、行書の書き方に迷いがなくなったという方もいらっしゃいますが、個人差はあります)。

前提として、ある程度ペン字を学習したことがある方への説明となりますことをご了承ください。上級者向けのコンテンツも含まれます。

全く字を練習したことがない初心者の方は、まず、拙著「美しく書くための21のポイント」(日本習字普及協会発行)などで、ざっと漢字を書いたり(最初からちゃんと書けなくても大丈夫です)、平仮名を書いたり(私の平仮名表はホームページからご注文いただけます。またこちらからダウンロードしてご購入いただくことも可能です)。ペンに慣れたり、大まかでいいので漢字の基本的な整え方を知ってからですと、よりスムーズです。ただし、「知る」ということは大事なことですので、まず知っていただくというやり方も良いです。

記事では、字を見るポイント(見る力をつけることも大事です)や、やわらかい行書を書くための方法を、動画も交えてお伝えします。 

記事をご購入いただく前の注意点が2つあります。

・「上品でやわらかい行書」の定義、美しい字の定義は、人によって様々ですので、予め、私の字の例をご覧の上、ご自身の書きたい字と合っているかどうかをご確認ください。

・転載・転用はご遠慮願います。また、動画はこの記事をご購入いただいた方限定の公開となっています。他の方へのシェアなどはご遠慮ください。


目次

1 字の例(4枚)

2 使用する筆記用具

3 上品でやわらかい行書を書くための7つの方法①~⑦(動画解説4本)

4 字の具体的な書き方6例

5 やってしまいがち3つ例 ○○に気をつける 

6 より上級を目指す方へのアドバイス

記事全体:画像数42枚・動画4本


上品でやわらかい行書を書くための7つのポイント

1 字の例

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