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日曜日に整体を受診した

整体に行き、体の不調を訴えた。主に二分膝蓋骨のことである。
私は右膝の皿が割れている。
割れているという言い方だと少し過剰なので言い換えると、膝の皿が別れている。もっというと癒合していない。成長期に過剰に運動すると、膝の皿が癒合しないまま軟骨質が骨に変わり、大人になっても膝蓋骨が分離したままになることがあるそうで、僕の右膝はそれに該当する。

で、僕は右の膝蓋骨の外側が分離しているのだが、この部分は外側広筋の付着部に当たる。
解剖図をみた感じ恐らくそうだ。で、僕はジムに通っている。当然バーベルスクワットをする。
スクワットをすると、この右膝の外側が痛む。おかげで160kg程度でしかしゃがむことができない。この重量自体がどうというわけではないが、デッドリフト、ベンチプレスの数字から言うと、相対的に少し弱い。180kgくらい上がっていてもおかしくないのだが、いったい上がらない。おそらく、膝に良くないと言う刷り込みが扱える重量に歯止めをかけていると推測できる。これはなんとしてでも解消したい。

また、膝の痛みから、歩行や他のトレーニングにも影響が出る。なんとなくの感覚として、右膝を庇った運動のせいで背骨が歪んでいるような印象すら覚えるようになった。
背骨なんかが歪み始めたら、健康な生活は送れない。なんとかせねばと整体院の門を叩いた。

上記の流れを整理すると、器質的な右膝の皿の分裂→トレーニング時の痛み→右膝を庇った運動による背骨の歪みとなる。

そして、このままのことを整体院のお兄さんに話した。なるほどと素人の私の話を丁寧に聞いてくれ、その上で問題の順序が逆ではないかとの指摘をしていただいた。
曰く、どうやら私は骨盤が後傾しているようで、いわゆる猫背の状態にあるらしい。
骨盤の後傾を試す運動をいくつか実践し、それが事実だと断定できてからは話が早かった。
膝骸骨の器質的な分裂と、膝の痛みは問題の本質ではないと言う。そう、問題の本質は骨盤の後傾にあったのである。

人体は側面から見た時、S時にバランスをとるように設計されている。私はこのバランスが骨盤の後傾によって崩れていたのである。骨盤の後傾=猫背の状態にあれば、体の重心は後ろに行く。その状態で直立しようと思えば、当然膝を前に出すしかなくなる。膝が前に出ると、太ももの前側、つまり大腿四頭筋や外側広筋に常にテンションが掛かることになり、それらの付着部である膝関節に負荷がかかる。その上で、私は右膝に重心を置く立ち方になっており、輪をかけて右膝への負担が大きかったそうである。

この説明を受け、自らの想定の180度逆の機序で痛みが発生していたと知った私は強く感動した。自らの体について論理だった説明___しかも最もらしい説明を受けたのは初めてだったからだ。おそらく、質の高い整体師や柔道整復師、またスポーツトレーナーなどはこれらの知識を大量に溜め込んでいると思われる。整体にいき、ジムでパーソナルトレーナーを付ける欲求にかられた人間は僕だけではないだろう。いたく感動し、膝の痛みの原因んが判明した。原因がわかれば、あとはそれを取り除けば問題は解消される。猫背の改善が行われた。

まだ施術から二日程度。身体のことなので一気に劇的な改善とはいかないが、姿勢は明らかに変わっている。この調子でトレーニング時の膝の痛みも解消されることを願う。

ちなみに、靴の踵がすり減りやすい人は猫背らしい。
あと、もう一つ猫背の判断法を伝授されたがテキストでの説明が難しいので割愛する。

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