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Elona、始めました。

フリゲ界における人外の魔物みたいな”Elona”というゲーム。私も年間360日くらいゲームはやってますが、お恥ずかしながら触ったことなかったんですよね。続編”Elin”のクラウドファンディングが始まり、数多の冒険者が財布引っ掴んで「金を払わせろ」と血眼で怒鳴り込んでいるのを見て「うわ怖……近寄らんとこ……」とケツイを新たにしたりしました。

まぁそれでちょっと話題にしてたら気になってきて、ケツイは捨ててDLしたんですけどね。2023年に。令和5年に。

Elonaとは

改めて、Elonaは個人開発のフリーゲームです。世界観は”一見”正統派のファンタジー。風来のシレンとか不思議なダンジョンとか、基本はああいったターンベースで、部分的にローグライクの要素を含んだオープンワールドのRPG……というような表現が大体されてるんじゃないかと思います。

種族とか職業選んで自キャラ作って、世界に放り出されて、一応メインストーリー的なものはあるけど、別にそれ放り出して遊び回っててもいい。近接武器、遠隔武器、魔法、バカでも使える魔法の記録された杖やスクロール、ポーション等々、戦闘に限っても行動選択肢は豊富で、そこに連れ歩けるペットだとか乗馬なども加わります。
死亡すると能力値が下がる、装備落とす、アイテム消失する等々のペナルティがあり、気軽に理不尽な死に方する割には中々ハードな仕様です。もっとも、最後のオートセーブからやり直す選択肢もあるので、気をつけていればそう酷いことにはなりませんが……。

その他にも自宅、ペット農場や畑、お店などの経営要素、釣りに演奏にトレハンにダンジョン探索にと、本当に、本ッ当にやれることが多く、なるほど2キャラ3キャラと作ってプレイ時間が大爆発する人の話も納得の大ボリューム。
”一見”正統派のファンタジー世界に見え隠れする作者の狂気、溢れ出すアンモラル、飛び散る肉片、シーナの尻、うみみゃぁ!……そういったElonaの深淵をのぞく時、”妹”もこちらをのぞいています。

プレイログ

ここからは実際に私が遊んだ日記とか感想文的なものです。ご笑覧ください。わはは。

キャラメイク~冒頭~

剣も魔法も自由に使えるなら、やることは1つ。そう、魔法剣士ですね。THE器用貧乏。FCAS型セージ。永遠の厨二病を舐めてはいけません。愛してるぞブルーフレイム。ラニ様は俺の嫁。Elonaには初期職業としてそのものズバリ”魔法戦士”があるので、軽くwikiで調べてみましょう。

よしやめよっか。

何とかなりそうではあったんですが、初動大変そうだったので。しばらく調べた結果、大剣使いでやや魔法にも適正のある職業「クレイモア」+魔法系に適性の高い種族「エレア」に落ち着きました。初心者向けではないという言説も見えましたが「初動でアレが必須だからまずコレしないとつらい」みたいな手間も無さそうだし、まぁ「とりあえずやって詰んだらキャラ作り直すくらいがいい」と先人にも言われていたので、無理だったら何か楽そうなの作って遊んでみましょう。

チュートリアルで人肉喰わされたが??????????????????

気を取り直していきましょう。キーボードでテンキーをメインの移動操作、作り込み過ぎて異次元の独特さを持ったUIと、操作系統に大変戸惑っていますが、やっていればそのうち慣れるでしょう。
シナリオ上、ゲーム開始時に船が難破してウワーーーッ!となり、通りすがりのエレア2人組(いや同郷かよ)に助けられ、その辺の安全な洞窟を仮拠点として与えられた状態が初期のプレイヤーなので、着の身着のままみたいな状態。とりあえずは近場にある村、ヴェルニースに向かいます。

【確定イベント】
生き別れのペットに再会した!
犬、猫、少女から選んでね。
よしよし、やっぱり相棒と言えばドッグミーt

少女??????????????????????

気を取り直していきましょう。初期ステータスのゴミみたいなプレイヤーと比較すると、この確定ペット少女は遥かに強いです。特に私は職業&種族の影響で、現時点では避けもせず、身体も弱く、耐久面に難しか無く当初想定よりキツい状態。大変頼もしい肉壁になってくれました、少女が。
後に調べて分かりましたが、この子11歳でした。鈍器持ってどっかの国の正規兵とかの頭かち割ってニコッてしますが、11歳でした。私が選んだエレアという種族はいわゆるエルフ、長命種でして、ほんとにペット感覚で飼ってた説出てきました。
これも後に理解しましたが「これがElona」なので、何もおかしくありません。張り切って行きましょう。

ヴェルニース~犬探し編~

システム上、空腹度があり、餓死があり、今は文無し。金です。金がいります。町民から発行されるお仕事は掲示板に張り出されているので、まずはそれを見て、やれそうなやつをやるのがスタンダードなElona冒険者の第一歩(らしい)です。
他の街への配送や護衛、特定アイテムの納品、パーティーでの演奏、畑仕事の手伝い……色々あるにはあるんですが、ぶっちゃけ戦闘しか能がないキャラクター&土地勘も無いので、現実的にできるのは討伐依頼(受注すると戦闘用のマップに飛ばされて殲滅するだけ)1択という状況でしたね。やむ無し。

荒ぶる11歳。様子見ながら手を出す173歳。

街の人に話しかけて回るRPGムーブも併せてしてたんですが、初期ステなのもあって、なんと”魅力が低すぎて話かけるだけで好感度がゴリゴリ下がる”という鬼のような仕様。やめろバカそういうのやめろ。
ただその結果として、掲示板で繰り返し受ける依頼とは別の、サブクエストを受注できました。迷子の犬を探せと。おう、ガキの使いかよ。マジでガキから依頼されたんだが?
ヴェルニースのすぐ横に直球すぎるネーミング「子犬の洞窟」とやらがあり、どうもそこに犬が迷子になってるそうなので、入ってみました。洞窟や塔といったダンジョンは、入る前に「○階相当」という形で危険度を教えてくれます。「10階相当」なら「おおよそLV10くらい」とのことで、子犬は2階相当なので、まぁ少女もいるし何とかなるやろという算段です。
結論から言うと「まだちょっと無理」でした。当たり前ですが、ダンジョンなので潜っていくと敵が強くなるんですよね。頼みの綱の少女がピチュりそうだったので、そそくさと階段登って逃げました。

何かマップ構造変わってない?????????????????

どうも「子犬の洞窟」固有の特徴らしいですが、ここだけ入る度&階層を行き来する度に、構造がリフレッシュされるそうなんですよ。嘘やん帰り道分からんやん。飯無ぇよ。
我が戦闘一辺倒のキャラは料理スキルすら持たず、肉1つ焼くことが許されません。戦闘も少女頼り切りだしマジでお荷物です。ゴミ。173年も何して生きてきたの?
結局、その辺の敵からドロップした死体(要するに生肉)を齧ってヴェルニースまで帰還しました……。

その後は依頼を多少やりつつ、街中に生えてる木の果物とか露地置きされてる食品を黙って喰える(窃盗スキルが無く拾えないが喰うことはできる)ことに気付いたので、それで糊口をしのぎつつ、良くも悪くも無限に再生成される子犬ダンジョンを往復して得た装備やアイテムを換金。ようやく冒険者の形を取り戻すことができました。
後々、犬も無事救出はしたんですが、連れ帰るまでに敵に絡まれて犬が死ぬを複数回やってブチ切れ、そのまま挽き肉を依頼主に渡してやろうかと思いました。

レシマスの洞窟と”風”

チュートリアル以降ほんのりと示唆されていた気がするのがヴェルニースの南にあるレシマスの洞窟。ここがElonaメインストーリーの舞台です。色々理由があってここの最下層を目指す……ぶっちゃけその1点のみがメインストーリーとなります。シンプルでいいですね。
クソ犬を依頼主に放り投げることに成功した173歳実質無職男性にもう怖いものはありません。張り切っていきましょう。

……とノリノリで殴り込んだものの、どうも危険度の階層表記はこのレシマスの洞窟が基準であるそうで、つまり入り口の危険度は当然、1階層。犬どうこうじゃなくてこっち先に攻略すべきだったのかも知れません。要するに本当にサクサク下って3層に到達、シナリオが進んで「王都パルミアに行け」という段階になりました。とても古式ゆかしい普通のRPGっぽい流れですね。
ペット(少女)を連れていざ王都へ向かいましょう。

はて……?”エーテルの風”……?

Elonaの特徴的なシステムの1つ、3の倍数の月の上旬のどこかで吹く、人体に多大な影響を与える特殊な”風”だそうです。大気中に存在する微量のエーテルの影響は常に受けてるそうですが、この風が吹いている間は猛烈な勢いで蓄積し、一定程度蓄積するとエーテル病を発症。顔が爛れたり、目玉が増えたり、皮膚が甲羅になったり、衰弱、痴呆、異常体質等々、プラスにもマイナスにも強烈な影響が出ます。これを避けるため各町には無料のシェルターが建設されており、避難させてくれます。
ゲームが8月中旬から始まり、ちょっと活動した9月上旬に最初のエーテルの風が吹くため、ノーガードだとこのタイミングで大惨事になるわけですね。私は先天的にエーテル抵抗が高い特徴を持ったエレア種だったのでシェルターに駆け込むのが間に合いましたが、割と蓄積した疑惑があります。
ちなみにこの風、エレアの住んでる森から吹いてくるそうですね。焼いてしまえそんな森。オークだオーク。

王都へ~無限街巡り編~

気を取り直して行きましょう。パルミアはヴェルニースの東の方にあるというのでスタコラ歩きましたが、割とすぐつきました。後に分かりましたが、そこまで猛烈に広い世界というわけではないんですよね。ただフィールドの移動は1歩あたりの時間経過が非常に早く設定されていて、秒で腹が減り眠くもなり。通常のインベントリとは別の「荷車」に、ちゃんと長旅用の”旅糧”を用意しておかないと餓死の危険があるとのこと。私はとりあえず5個~くらいを維持するようにしています。

これまでも、そしてこれからも、やることは自由なので、素直にレシマスの洞窟攻略を続けてもいいし、掲示板に張り出された依頼をこなしては街を移動したり、その辺にランダムで生成されているダンジョン(レシマスも含め、Elonaではネフィアと言う)を攻略してもいいのですが、兎にも角にも装備買えるほどの金が無く貧弱です。ひとまず、掲示板から請けた配送依頼などで他の街を覗きながら装備を整え、あちこちを見回ることにしました。

ここからは、まぁある種作業っちゃ作業っぽい期間がしばらく続きました。やれる範囲の討伐依頼をこなし、手持ちで達成できる物品納品、他の町への配送と護衛の依頼を請けてまた旅へ……。
依頼ではお金もそうですが、スキルトレーナーから新規スキルを覚えるためのトークンも得られるので、ここで足りないスキルを多数取得しました。それこそ「料理」とか所持重量アップの「重量挙げ」、ダンジョン挑むなら欲しい「鍵開け」、捧げ物してると色々特典がつく「信仰」などなど、初見プレイゆえやりたいこと、試してみたいことが無数にあるので、スキルトークンが無限に欲しかったんですよね。

移動生活してる間に立ち寄った"ガードが不在の無法都市"であるダルフィで、少女をペットと言い張るゲームに居ないわけがない”奴隷商人”から、とりあえず最初に表示された「ジューア歩兵」を試しに購入してみました。引くほど強くて吹きました。メイン盾来たこれで勝つる状態です。鈍器だと少女と被り、剣だとプレイヤーと被るので、斧持ってもらってます。ナイトじゃなくてゴージ君ですね。後に判明しましたが38歳♀、178cmの大柄アネキでした。理想的なバーバリアンですワァオー。

そうこうしてるうちに、☆がついたちょっとイイ背中装備なんかも入手して、ニコニコしながら移動してたんですよ。

背中装備不可。

あ、はい。
当初はせっかくの背中装備が装備できなくなってクソァ!!ってなってたんですが、エーテル病の中では1、2を争う当たりだったようです。実際、所持重量事情が一気に改善、踏むと影響のあるタイプのオブジェクト無効、おまけにターンベースのゲームにおいて最重要の行動速度が大幅にアップしました。
で余裕ぶっこいてたら、杖の威力を高めるスキル「魔導具」を取得した直後に2個目のエーテル病として「マナバッテリー(杖の残回数を吸い取って魔法に変換。変換率はゴミカス)」を発症して、トークンをドブに捨てるハメになりました。一応、エーテル病の症状を治す薬もあるんですがバチクソ高価な上、序盤に確定入手していた分は「お、売値高価やん^^」と店売りしていたため、手元にありません。加えて「発症が新しい方から2個治る」らしく、つまり発症数2の今飲むと超便利な羽がついでに抜けることになります。おああああああ……(鳴き声)

そうだ、家買おう

気を取り直していきましょう。実はまだ冒頭の洞窟暮らしでした。そう、人肉を喰わされたあの洞窟です。判定としては我が家という判定ですが、如何せんアイテム最大配置数が少なく、今はいらないアイテム、まだ読解できない高難度の魔法本といったものを集積してるとカッツカツなんですよね。

あんまりお金も余裕が無いので取り急ぎは安く買える掘っ建て小屋ですが、まぁ無いよりはいいでしょう。店で家の権利書を買う→マップ上の好きな場所で権利書を読む→家が建つ、という流れですが、問題はその場所です。家は1件しか持てないので、ヴェルニース近郊の洞窟とは永遠におさらばすることになります。
なんだかんだ初期町ヴェルニースは王都パルミアも割と近く、比較的複数の村や町にアクセスがしやすかったので悪くはなかったのですが、最もスタンダードであろう王都パルミア近郊にしました。世界のど真ん中に位置してるので、やっぱり便利なんですよね。

そしてElonaには給料と納税というシステムがあります。月初と月中に各種活動の名声に応じた給料が、そして月初にはやはり名声や家、畑など施設の運営費に応じた請求書がどこからともなく送られてきて、滞納すると犯罪者になるわけですね。この納税先がパルミアのすぐ近くなので、拠点に帰った時に納税しておけば忘れる心配も無いわけです。1回忘れかけました。
名声は掲示板の依頼達成やダンジョン攻略した際に増加し、逆に依頼に失敗した際には減少します。NPCなどからも示唆されるんですが、納税請求額に与える影響が大きいため「意図的に依頼を失敗させて名声を下げる」という節税ムーブが有効です。私は演奏ができないので演奏依頼を請けてパーティー会場の壁を掘り散らかして身体を鍛えたり、収穫依頼の現地に行って溜まった魔法書を日がな1日読んで過ごすといったクソみたいなバイト君をして下げました。節税とスキルアップが同時にできて一石二鳥!やったね!

ちなみに、この辺で少女(11)と結婚しました。162歳差婚。合法です。

それからどうした

近接戦闘への恩恵が大きい神様「地のオパートス」への信仰を深め、ペットとして「黄金の騎士」を賜って「またメイン盾来た!?」となったりしました。173歳♀、まさかの同い年。尋常ならざる重量のアイテムも余裕で持ち、殴る蹴るの暴力と罵倒で大変お世話になっています。
元々やりたかったダンジョン攻略の比率を増やし、レベルもちょこちょこ上がってきて15~6階相当くらいまでは割と安定して潜れるようになりました。そして装備を燃やすなどで一撃で破壊してくる敵が増えてきて、防御アイテムがあるにせよ、火炎耐性はさすがにつけたいね!?と耐性を意識するようになり「これで燃やされても大丈夫だぞ」くらいにはなりました。

ブライヴは暑さにも弱かった…。

あ、はい。
まぁ材質によってはそもそも燃えないので、色々やりくりして対応はしました……。厄介な付帯効果のある攻撃をしてくる敵が続々と増えてきて、状態異常無効とかにも気を使い出すと「ペットが多い」というのも考えものですね。装備が行き渡らない。

ターンベースとしての戦闘面ではうっかり前衛ペット3人という状況のため、下手に動くと位置交換になってターンを無駄にすることが多く、逆に当初意図していた魔法剣士らしくなりました。初級の魔法(Elonaでは必中)で近接では処理しづらい高機動の敵を刺し、暗闇魔法で被弾率を下げ、ポーションを投げつけてデバフをかけ、杖はへし折り、自分が前に出る時は攻防バフをする。完璧ですね。少女侍らせてるだけの無職は卒業できた気がします。

そうこうしてる内に、レシマスの洞窟探索も進み、1つの区切りを越えて「各地に散らばった魔石を3つ集めて封印を解く」という、これまた実に古式ゆかしい段階となりました。
で、調子こいて1つ目の魔石を取得すべく「古城」とやらに挑み、ボス戦で「敵の数ハチャメチャに多いね???????」と凄まじい苦戦をしたりしました。最終的には、壁生成魔法による敵の分断処理でボスとタイマンに持ち込み、あらゆる弱体化手段を試した結果「混乱が通るし、混乱したら魔法詠唱失敗させられる」ことに気付き、行動の大半が無駄撃ちになった上に詠唱失敗ペナルティでボスに敵対的なクソ強mob(こちらには中立)が出現したことで、一緒になってフルボッコにして撃破成功するなどしました。マジできつかった。

古城踏破時の自キャラ
未鑑定飯を喰い過ぎて体重が酷いことに…

そんなこんなで、俺たちの冒険はこれからだ!みたいな状況なんですが、改めて、なるほど確かに無茶苦茶面白いですね、このゲーム。私は「死んだら直近セーブからの再スタート」を許しているので難易度はかなり下げて遊んでますが、それでも結構な理不尽にぶち当たりつつ、まぁ何とかしながら、旅を続けています。

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気を確かに持っていきましょう。

ElonaのDL:http://ylvania.style.coocan.jp/elona_top.html

続編ElinのSteam:https://store.steampowered.com/app/2135150/Elin/?l=japanese

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