北朝鮮の国境に行った話

韓国に旅行に行った際に北朝鮮の国境に行くツアーがあったので参加した。
国境なんて危険だと思われるかもしれないが今のところ日本人の被害者はいないとのこと。
ふざけて線を越えたアメリカ人が拉致されたり、列はみ出て一人で歩いてたフランス人が射殺されたりとかはあったらしい。

ただ、実際に行ってみると何のことはない観光地だった。

観光センターみたいなところに着き、ガイドから説明を受ける。
以前、在韓米軍が国境線を超えたとのことで国境近くは行けなくなっていたとのことだ。
安心はしたが、ワクワクは少し薄れた。

まずは戦争中に使われていた地下道を案内される。
人がひとりギリギリ歩けるくらいの大きさで中腰になりながら進んでいく。
地下水で足元の悪い中皆無言で行進を続ける。さながら軍隊のようだ。
やがて行き止まりにたどり着き、そこで少しガイドが地下道の由来を説明する。なんでも100ｍ先が北朝鮮領土とのこと。
ここからだと土の壁しか見えないが何だか北朝鮮に来たような気がした。

そして展望台へ行き、北朝鮮の景色を見る。よくある盆地の田舎風景、そんな感じだ。望遠鏡から人が歩いているのは何人か見えた。
北朝鮮の人は政治とか関係なく生きているんだろうなとか思った。