マガジンのカバー画像

アルパカの逆走

196
運営しているクリエイター

#俳句

偶然を抱え漂う水の雪

朝散歩春夏秋冬擦れ違う心のなかで挨拶してた ダッシュする母に連れられ笑む幼児いってらっし…

吉田猿滑
6か月前
2

冬の空猿も滑らむ青さなり

白菜でラグビー真似る日曜日 風に舞う枯葉と翔ける鶺鴒や 落ち葉踏む子らを見守る巨木かな …

吉田猿滑
8か月前

大津駅てくてく歩く寒鴉

幼児らとなき声競う水鳥や 越えてゆけひこうき雲をそこの鴨 我の影伸びて合流鴨の群れ 二十…

吉田猿滑
8か月前

足ぶつけ舌打乱打炬燵かな

青年が寒鴉の声を聴いている ボウリングピンのようにぷかぷか鴨 濡れ落ち葉不動産屋のスーツ…

吉田猿滑
8か月前

湯豆腐とプリンを食べる二人かな

朝散歩季語を探して真鴨かな 入らない白菜鎮座冷蔵庫 雪達磨きみが望むは光?影? ぞなもし…

吉田猿滑
8か月前
2

二度見して姿消す鳥秋空や

おいジジイ誰が使うか冬の季語 新彼女畳の上にカーペット 実際はだれのせいでもないんだよ …

吉田猿滑
9か月前
5

フリーター歳時記覗く夜長かな

夏終るほろよい五缶飲む友や 珈琲の粉がふくらむ秋日和 子が言った親孝行は生きること 死はなんだ生とはなんだ星月夜 いつだって歴史の転換点いま