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[PHASE]を試験開催して #02

出展社のいない展示会[PHASE]。来場者の中で最も多かったのは、やはり展示会関係者の方々。設営会社さんはもちろん、主催者の方、東京ビッグサイトや東京ドームなどの施設の方、また地方公共団体や中小企業支援団体の方など、展示会に関わる様々な立場の方がいらっしゃいました。

5日間の開催で、私も会期中常に会場におり、来場者の方とずっとお話をつづけました。今回ご来場いただいた展示会関係の方の中で印象に残っていることや感じたことを今回は書いてみようと思います。

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まず、全体的な印象として、来られた展示会関係者の方はほぼ皆さん同じような課題をお持ちで、オンラインではリアルの代替にはならず、やはりリアルの展示会が必要、とのお考えでした。その考えから今回[PHASE]に興味を持って何らかのヒントを探しに来た、という方が多かったようです。

さて、そんな中でまず、こんな方が多かったな、という印象としては、食品系の展示会をされている方、そして海外の展示会に関わっている方、でしょうか。食品系の方は「試食」をどうするか、悩まれている方々がほとんどで、海外の展示会の方は、日本と海外が行き来できないことから、海外の出展者をどう呼ぶか、日本の企業をどう海外に出すか、その点で悩まれているようでした。海外の場合、時差の問題はありますが、今回のような出展者不在の形式ではかなり可能性があるように感じます。また、食品系では試食が問題になりますが、例えば「試食」にこだわらず、まずは「名刺交換をして営業先を集める」という点に着目すれば何か打開策が見えてくるかもしれませんね。食品の[PHASE]をどうするか、海外をどうするか、というお話はまた後日書こうと思います。

その他には、やはり設営会社さんがかなり多く、1社から20人近く見に来られる、という大手さんが複数社いらっしゃいました。やはり、今後の展示会をどのように考えるか、悩まれているようです。

今後の展示会ブースをどうするか。これに関しては先日行った[PHASE]報告会の席で「WITHコロナ時代の展示会ブースの考え方」というセミナーでお話しさせていただいたのですが、またこのnoteでもお伝えしていこうと思います。

その他、地方自治体の方も多くいらっしゃいました。今回は佐賀県・石川県・香川県等の出展者さんが出展されていたので、佐賀県の方々や石川県の方々をはじめ、東京に勤務しておられる方を中心に、お越しになられていました。そこでお話ししたのは、今回のような形式は、例えばアンテナショップの中や地方自治体、例えば県庁の建物の一角など、そんな場所を利用しても開催できるかもしれない、等様々な可能性をお話しいたしました。

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出展社がいない展示会、この手法は今回のように出展者は全員いない、といった形式の展示会ではなくても、これまでの「リアルブース」にも適応可能な方法だと感じています。これから展示会は徐々に再開されていく動きになってくるはずです。そんな中でWITHコロナのブースにすることも求められますし、コストも掛けられなくなるでしょう。展示会での接客のために参加するスタッフも絞らざるを得ない状況の中で、例えばタブレットを利用してZOOM等による商談を行う、という形式は共存可能なのではないかと思います。

今後の展示会ブースのあり方、改めて記載するようにいたします。


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