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閑散とした会場。ブースへ人を集める工夫とは?「滞留時間」を延ばす効果について[展示会ブースデザイン装飾事例]

コロナによる影響によって、来場者が少なくなっている、また通常時でも、来場者が少なくて会場内が閑散としている、このように、「会場内に、または自社ブースの周囲に来場者が少ない」という場合、来場者を自社ブースに集めることが難しくなってきます。それは、誰もいないブースには来場者心理として近づきにくくなってきてしまうことや、一人でも多く来場者に寄ってほしいと思う出展者が自社ブースの前に立ち並び始め、より「近寄りにくい」雰囲気を出してしまうことに原因があります。
そこで、少ない来場者をなるべく集めるために、ブース内の「滞留時間」を延ばす工夫を施しておくことが、有効な対策となります。

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2020年11月に大阪で開催された「財務・会計EXPO」でのマネーフォワードさんブースは、コロナ状況下において来場者が少ないことが懸念されたことと、会場に常駐するスタッフの数が少なかったことから、「滞留時間」を延ばす、という手法をブースに施すこととしました。

具体的には、ブースの前半分を「放置型体験スペース」とし、来場者が休憩がてら自由に製品であるマネーフォワードさんのサービスを体験できるようにしています。本ライン展示台に体験用PCを置いただけにするところですが、今回は「休憩用」の広いベンチを設置し、まずは「荷物を置いて」休憩してもらう場所を作りました。この「荷物を置いて」というのが滞留時間を延ばす上では効果的なことになります。

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広い大きめのベンチに座った来場者は、その後横にあるPCを見始めます。このスペースを全面通路に面して設置しているのですが、次のポイントとして、その体験スペースを囲い込む壁の存在にも意味を持たせてます。この壁は、ブース奥にいるスタッフからの目線を遮るもので、「つかまってしまうんじゃないか」「見られているのではないか」といった心理的な障壁を下げて気軽に試してみること、座ってみることができるようにしているのです。
ただし、実はスタッフからは「そこに来場者が座ったこと」が分かるように、壁面の高さは「微妙に頭が見える高さ」にし、壁面の一部にスリットを設けることで、それとなく内部をチェックできるようにしているのです。
これにより、さりげない声がけと説明ができるようにしています。

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また、滞留の仕掛けはブース内部にも設けています。それは内部の説明スペース(PCを置いているスペース。ここはオンラインで東京とつなげています)にある「箱椅子」。白い四角い箱のことです。これは、ちょっと腰掛けることができるけどカバンも置ける、というもの。これも、「カバンを置くと滞留時間が延びる」ということを利用したもので、これによってブース内にいる人の滞留時間も延びるのです。

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これら、滞留時間を延ばすことで何の効果があるかというと、滞留時間を延ばすことで「常に誰かがブースにいる」という状況を作り出しているのです。そうすると、他の来場者は誰かがブース内にいることで、安心して近づいてくることになります。これが会場内に来場者の数が少なくなっているときの対処方法の一つになります。

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「滞留時間」を延ばす方法は他にもあります。例えば、商品を見るだけではなく、「試してみる」ことで時間を延ばす、というのも一つ。どんな内容でもよいのですが、滞留時間を延ばすことは、ブースに賑わいを出すことに繋がりますので、是非ブース検討の際には試してみてください。





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