国家公務員のコンサル転職難易度:戦略コンサルか総合コンサルか?

最近、国家公務員の友人からコンサル転職について相談を受けることが多いので、公務員のコンサル転職の難易度について少し雑感を書いてみます。

コンサルティングファームの分類

一言にコンサルと言っても様々な種類がありますが、大まかには、①戦略コンサル、②総合コンサルの2つに分類できます。これら以外にもシンクタンク系コンサル、ITコンサル、特定の業界や特定のサービスに特化したブティック型コンサルなどもありますが、ここでは公務員の転職という観点から最初に挙げた2つの分類に基づいて説明したいと思います。田舎ペンギンの周囲の友人を見ても大多数は①戦略コンサルか②総合コンサルに転職しています。

戦略コンサルと総合コンサルの違い

戦略コンサルと総合コンサルの違いについては転職エージェントのサイトなどで説明されているかと思いますので詳細な説明は割愛しますが、大まかに言うと以下のような違いがあります。実際には戦略と総合の境界は曖昧になっており以下のようにスパッと整理できるわけではありませんがイメージしやすいように単純化して書いています。

戦略コンサル:経営幹部を対象に経営戦略を提言し戦略実行には関与しない。少数精鋭のチームでプロジェクトを実行。

総合コンサル:経営戦略立案と戦略実行に関与し戦略実行のためのシステム開発等も行う。大規模なチームでプロジェクトを実行。

国家公務員にとっての転職難易度

さて、国家公務員の転職を考えたときに転職しやすいのどちらだと思いますか?巷のイメージの通り、戦略コンサルは少数精鋭の狭き門で総合コンサルの方が採用されやすいと思うでしょうか?

田舎ペンギンの感覚では、公務員からの転職を考えると「戦略コンサルも総合コンサルも同じくらい難しい」です。

その理由を考えてみます。まず、戦略コンサルと総合コンサルで採用規模や採用基準は少し異なります。

戦略コンサル:採用数が少ない。学歴や地頭を重視したポテンシャル採用で特定の業界知見は求められないことが多い。入社直後に特定のインダストリーのチームに配属されることは少ない。

総合コンサル:採用数が比較的多い。特定の業界に関する経験、知見が求められることが多い。インダストリー別に採用され入社直後から特定のインダストリーのチームに配属される。

民間企業の方が転職する場合は、採用数が多く業界知見が活かせる総合コンサルの方が転職しやすいかもしれません。しかし、国家公務員の場合、総合コンサルが求めるような業界知見は有していないことが多いでしょう。つまり、国家公務員にとっては総合コンサルへの転職もハードルが高いということです。まとめると以下のような構図になります。

戦略コンサル:採用数が少なくかつ優秀な候補者が応募するので競争が厳しい

総合コンサル:特定業界の経験や知見がないため採用されない

田舎ペンギンは戦略コンサルにも総合コンサルの両方に応募しましたが、書類通過率、面接突破率のどちらも両者で大きな差はありませんでした。

もちろん難易度だけで転職先を決めるわけではないですが、国家公務員でコンサルへの転職を考えられている方のご参考になれば幸いです。

田舎ペンギンが実際にコンサルに転職して感じたことなどは別の機会に投稿したいと思います。

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