コンサルと官僚の出世と給与

東大生の官僚人気の低下が言われて久しいですが、今の東大生の人気の就職先は外資系戦略コンサルティングファームのようです。先日もNIKKEI STYLEキャリアに記事が出ていました。


https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM1571R0V11C21A2000000?n_cid=LMNST008


外資系コンサルの魅力としてよく言われるのが昇進の速さと給与の高さでしょう。田舎ペンギンは、官僚と外資系コンサルの両方の経験がありますので、自分の経験も踏まえて、官僚と外資系コンサルの昇進と給与について整理をしてみました。

官僚と外資系コンサルの間で悩んでいる大学生、官僚から外資系コンサルへの転職を検討している方のご参考になれば幸いです。

まずは職位を整理してみましょう。官僚の場合は、係員、係長、課長補佐、企画官、課長、審議官、局長、事務次官と出世していきます。コンサルの場合は、アナリスト、コンサルタント、マネージャー、プリンシパル、パートナーと出世していきます。業務内容や裁量権に鑑みて、「係員・係長=アナリスト」「課長補佐・企画官=コンサルタント」「課長=マネージャー」、「審議官」=「プリンシパル」、「局長・事務次官」=「パートナー」と考えてみます。

上記の職位の対象に基づいて、その職位に到達するまでに必要な勤続年数、その職位における給与を比較してみましょう。

画像1

各省庁や各ファームによって多少の差はあるかと思いますが、おおよそ上記の表のようになるかと思います。

こうして比較してみると出世と給与の差は明らかですね。特に15年以内の若手~中堅までに絞ってみるとコンサルの方が圧倒的に待遇面で恵まれていることが明らかかと思います。優秀な東大生がコンサルを目指す理由も理解できます。

これだけ若手の待遇に差があると、どれだけ「やりがいのある仕事ができる」とか「歴史に残る仕事ができる」と、大学生にアピールしても中央省庁に優秀な人材を引っ張ってくることは難しいですね。官僚の人気低下は今後も続いていくのでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?