自分に負けないこと
台風が日本を凱旋するということで、その影響を受けている本日は、午前中に買い物を終え2本の映画を見た。
百円の恋
ずっと見たかった映画だ。見たかったのに見れなかったわけでもなく、見ようとしなかっただけなのだが、この映画を見たタイミングが今日でよかった。
「年くってから自分に自信がないってのは、みじめだからな」という一子の父の言葉が妙に記憶に残っている。根拠のない自信なら腐るほどある。なんで自信があるのか、何に自信があるのかわからないけど、自信があることだけはわかる。でもそんなの薄っぺらいなって一子を見ていて思った。仕事や恋がいまいちでも、ボクシングにだけは本気で向き合う。立って死ぬ。
本当の自信ってのはこうやって身につけるんだろう。わたしのは中身がない。自信がありますと口先で言っているだけで持っているものは何もない。
一子がボクシングならわたしは何だ?本気で向き合う覚悟があるものは?
悔しいけど見つからなくてとりあえずヨガをした。きついポーズばかりだし呼吸は苦しいし体は思うように柔らかくならないけど、とにかく自分にだけは負けないようにしようと思って20分頑張った。でも答えは出なかった。
別に陰気な気持ちで書いているわけではない。どうやって自分の人生を輝かせたいか、何に本気で向き合いたいかがいまいちわからなくて、このまま生きるのは幸せなのかなーと思っているだけだ。いや、どう考えたって陰気に見えるか・・・
まあとにかく、そんなだから、誰かの人生を覗くのが好きで、そういったものに触れるたびに気持ちは揺れ動く。
多分怖いんだと思う。人に評価されるの。
一子は人と会話するのが上手なわけじゃないけど、自分の中の核みたいなものがしっかりあるから、人からの評価とかどうだっていいのかも。もう32歳じゃなくて、まだ32歳だってはっきり言えるんだもん。
全部中途半端だし、何かに秀でているわけじゃないフツーの人間なんだから、別にこわがらなくたっていいのにね。期待したモノでなくてもなんらかの形で結果は返ってくるし。わたしの価値は百円程度、くらいに思っていた方が楽かもね。何も気負わず何かを始められるから。
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