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大陸出身の老師から中国語レッスンを受けることを決めた

中国語はゼロからスタートではない。過去に台湾で語学を学び就労し暮らしていた期間がある。そのため一定レベルは理解できる。

しかし元々そこまで語学に興味があるわけではなかったので、帰国後はろくに会話をしていないしテキストを開いてもいない。
中国版Twitter「微博/ウェイボー」もすぐ飽きた。そんなありさまだ。

今は中国版Instagram「小红书/シャオホンシュー」を観るのが中国語に触れる唯一の習慣。

小红书は画像投稿ではなく3分程度のVlog(ブログの動画版)の投稿が中心だ。お洒落に着飾らない投稿も多く、配信に映る市場などの街並みや窓からの景色が妙に気になって仕方ない。

台湾そして中国語と接点を持てたのは、10年前に友達となんとなくで決めた台北旅行がきっかけだった。

帰国後に買った「台湾のたびしおり」という本でとある台灣明星の存在を知り、出勤前のテレビ番組でも彼を見かけ、気付けば台湾人の留学生にカフェレッスンを受けるようになっていた。

些細なきっかけと選択の積み重ねにより過ごすことになった日々はかけがえのない経験だと思う。

私はひとりでいることが苦にならないし孤独の大切さも知っている。それ以上に人との出会いが新たな人生を切り開くことも。

帰国してから中国語を仕事に活かそうと考えたことは一度もないので必要性を一切感じていなかった。
京都へ遊びに行ったときに困っていた香港人に話しかけられ、中国語でお手伝いができたときに「たまには役立つんだな」と思った程度。

それでも心のどこかでもっと中国語のレベルを上げたいという気持ちがあった。

今の時代、語学は留学しなくても身に付けられるはずだと感じている。語学学習は発音の段階が一番重要なので、そこだけはマンツーマンでしっかりとスパルタ指導してもらったほうが良いだろう。

もちろん実際に現地へ行くと、必要に迫られるので上達が速いしテキストとは全く違ったりするのだが、入門から現地で学ぶのは時間とお金がもったいないしけっこう苦労する。

実際にドリンクの買い方も分からない、コンビニで聞かれる言葉も分からない、台湾人といても中国語が呪文に聞こえてお互い苦笑い、シャワーを浴びながら自分のできなさに泣いた日もあった。

あの頃のことを思い出すと、辛かったからではなく一生懸命だったなという懐かさで胸がいっぱいになる。

そしてつい先日、また些細なきっかけで中国人の老師に出会うことができた。もう一度基礎から今度は高級までやり終えたい。書く力も稚拙な文章ではなく論文レベルまで語彙力を増やしたい。中国語の本を読むたびに、口語と書き言葉が唖然とするほど違うことに気付く。

完全に自己満足の世界だが、夢中になれることをやり続ける、たまに役に立つくらいがちょうど良い。

迷ったら行動したほうが悩まないんだなと実感した。

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