マガジンのカバー画像

LINEの生活

53
LINEの生活の記事まとめ!
運営しているクリエイター

#文字の世界

LINEの生活 シーズン5(最終章)完全版

判断見慣れた光景が広がった。立ち並ぶ数々の工場。なぜかあたりが騒がしい。まるで、電波に不都合が起こって、テンヌキのいたLINEの世界に戻ってしまったようだ。 東は自分のいる場所を確かめるため、聳え立つ大きなスマホに駆け寄った。 『和樹』と表示が出ている。 クローンの東は、まだ和樹とLINEをしているようだった。 「よし、じゃあ...」 東はクルッと後ろを向いた。屋敷が見える。 「行くぞ...ってうわああ!」 東が走ろうとした時、誰かに頭を掴まれた。 「だ、誰!?」 東は掴まれ

LINEの生活#27 緊急会議  シーズン3、「『ボス』編」、完結!!それを記念して、今回も少し長めです!!

テンヌキは一度、人間の世界の話を聞いたことがあった。十二代目の「ボス」の家来が、テンヌキのように逃げ出してきたのだ。まだ「ボス」の家来でもなんでもなかったテンヌキは、街でたまたま、その文字に出会った。 「聞いて欲しいことがある」 そう言って、その文字は、テンヌキに、「旅」で行った人間の世界で知ったことを話し始めた。 テンヌキは、その話を、目を輝かせて聞いていた。だが、話を聞いているうちに、どんどん顔色が悪くなっていった。 話の内容はこうだ。まず、人間の世界は、ここに立ち並んで

ついに「お」の本音が明かされると言うことで、少し長めの LINEの生活#26 「お」とテンヌキ  最後2行、編集しました。

「良心とか言う甘ったるい感情はとっくに捨て---」 「じゃあなんで」 さっきよりも穏やかな声で、テンヌキが尋ねる。 「また質問か?いい加減にしろよテンヌキ」 「なぜあんたは法律を守らなかった!裏切り者は殺すんじゃなかったのか??良心が無いなら、なぜ僕を殺さなかった!?」 「...それは...」 「お」は考え込むような表情をする。 「良心を、捨て切れていないからだろう?」「...」 「『お』、あんたは優しい。優しすぎる。誰よりも、他の文字を思いやれていた...。近くで見ていた

LINEの生活#25 「提案がある」

これまでのお話は、LINEの生活のマガジンの中にある、シーズン1、シーズン2の完全版と、#21〜#24を読めば分かります!!ぜひご覧ください! 「お」とテンヌキが会議室に入ると、そこには、いかにも政治家のような、「政」「治」「大」「臣」と言った文字が集まっていた。「お」が席につき、会議が始まった。 テンヌキのトラウマは、会議が始まってすぐ植え付けられた。「ボス」の「お」が、『今後のLINEの世界について』というテーマで話し合った時、 「裏切り者と思われるような怪しい文字は全

LINEの生活 シーズン2 完全版

考えごと文字が一掃されるまで、残り二十八日の朝。 東は目を覚まして、スマホを取ろうとした。だが、できなかった。そして東は苦笑いをした。ここはLINEの世界だった。東は、ここではスマホを持っていなかったのだ。なのに、いつものように、SNSを利用しようとしていた。 「呑気なもんだな...」 隣を見てみると、「お」とテンヌキが眠っていた。東は、二つの文字を起こさないように、冷蔵庫から、パンと牛乳を取り出し、(全て絵文字)朝食を済ました。その後、東は床に寝そべって考え事を始めた。考え

LINEの生活 シーズン1 完全版 (漫画でいう単行本みたいなものです。全シーズン作るつもりです。最終的にはちゃんとした完全版も載せます)

東湊太 ピロン!スマホの通知音がなり、東湊太(あずまそうた)は、自分が寝そべっていたソファーから身を起こし、スマホを取った。友人からLINEが来ている。 和樹{今日、予定ある? 7:00 湊太{特にないけど 7:01 和樹{お袋から映画のチケットもらったんだけど、来る? 7:01 湊太{いいよ 7:02 和樹{わかった!ホラー映画だからな!一時に駅に集合! 7:03 (げっ!よりによって大嫌いなホラー映画かよ…) 東はチッ、と舌打ちして、スマホを机の上に戻した。 東湊

LINEの生活#24 トラウマ

「今が...もしもの時...だな」 「お」は東をおんぶしたまま、倉庫のドアを開けた。ドアが軋む音がする。 バアン! ドアを開けた先には、謎の機械以外、何もなかった。 謎の機械は、文字の平均の身長くらいの直方体の上に、先の方に吸盤がついたチューブが、二本ついていた。 「お」は、東を、その機会にもたれかけさせるように座らせた。そして、チューブについている吸盤を、東の頭に取り付けた。そして、後ろに回り込んだ。機械の後ろには、赤いボタンがポツンと一つだけついていた。 「ごめんな」 「

LINEの生活#23 失敗

東が「老」の住処から出てから少し経った頃。テンヌキと「老」は、東とは違う道で、屋敷に向かっていた。 できるだけ最短の道で、東よりも速く、「ボス」の屋敷に着いておかなければいけなかった。 二つの文字は、地図を持って、一番短い時間で、「ボス」の屋敷に着く道を調べて、その道を進んでいった。ある時は「絵文字工場」の機械を踏み付けながら、「絵文字工場」のシステムをスクラップにしてしまい... この過程で、二つの文字は、三つの「絵文字工場」のシステムをスクラップにしてしまった... そし

LINEの生活制作画面!!!

LINEの生活制作画面!!!

LINEの生活制作画面!!!

LINEの生活制作画面!!!

LINEの生活制作画面!!! 毎週投稿していきます!

LINEの生活制作画面!!!