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娘と成人式の着物について考えてみた

我が家には現在中3の娘がいます。昨日から今日にかけてのニュースを見ていると、ほとんどの女の子が振袖を着ている映像が出てくる出てくる。

私自身は、両親が大枚をはたいて、豪華な振袖を買ってくれました。支払いの時に金額を知り、青ざめて「お母ちゃん、そんなんいらんよ」と言った記憶があるかな?

すると「これは、あんたに子供ができて女の子になった時に着せなさい」と母は言って、私はうなずくしかありませんでした。

しっかし、まぁ初めての着物って着せてもらったところによるけれど、「きついよぉ。早く脱ぎたいよぉ」でつらい思い出しか残っていません。その後、兄が結婚する時に、式場の美容院で着付けてもらうと「苦しくない!」とびっくりし、そのまま、着付けの勉強を始めて、講師の資格まで取りました。

結局、着付けの講師は諸事情でやめたのですが、初めての着物が振袖で、紐などの苦しさに耐えきれずに、講師まで極めたってのは不純な動機か手に職をつけれた美味しい話かは、難しいところと思っています。

さて、娘と今日テレビを見ていて「ママ、私も着物、着るの?なんで成人式は着物なの?」と聞かれ、「なんでやろうね?」と疑問が出てきました。

着物に携わってきた(今もたまにだけど着せてるけどね)人間として、よく考えれば、「なぜ成人式は着物?」という疑問が湧いてきたわけで、夜眠れないかもしれない現象を起こしそうになってきました。

振袖はピンからキリまでの金額があって、今ならレンタルでも平均的な値段でも20万ぐらい、購入ならもうびっくりお値段まであるわけで、お金をかければかけるほどいいものを買うことはできます。

その後、その振袖を何回着るかとなると、未知数ですよね?着物の管理がしっかりできるご家庭なら、高級品を持たせて、子・孫・ひ孫まで引き継げます。

しかし着物は今はまさに戦国時代というか相場がわかりにくい世界といいますか、もう着物を買うこと・借りることが徐々に難しくなりつつあるのではないかと思うのです。

振袖は借りても高いし、着付け料金も高いので、あの「はれのひ事件」を思い出すとかなり勇気のいる金額です。娘の一言で「あ、絶対振袖ではなくてもいいのかも」という考えが生まれました。

とはいえ、娘の晴れ姿は一生もの、その時しか見れないものなので、我が家はその時にならないとわかりませんが、私とは身長・身幅・腕の長さがほぼ一緒だから、私のを着せてやることはできますし、保存状態もよし。

娘が「着たい!」と言った時に、私が着せてやろうと思います。その時まで、私はこっそり着付けの技術をレベルアップさせておきましょう。「着たくない」と望んだ時は、どうしましょうね。考えておきましょう。

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