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娘の中学卒業から振り返ってみて

今日、ようやく娘の中学校の卒業式が行われた。新型ウイルスで一斉休校して卒業式自体がどうなるかと思われたが、最終決定として「来賓・保護者は参加しない。在校生も参加しない。短時間で終了させる。」の卒業式になった。

感染の仕方から考えると、人が密集するのは危険と判断してのことだから、まぁ仕方がないといえば、仕方がない。

小学校の卒業式自体、我が子はみんなと一緒に参加はしなかったし、普通ではない卒業式を経験しているので、今回の卒業式にはなんら不満はない。

小6で激しいいじめを受けて、不登校にし解決できるまでは学校に行かさなかった。ちょうど中学受験をして合格したので、落ち着いてから別室指導で匿われた。

教室には一度行ったけれど、「怖い。教室へはいきたくない」と家に戻ってから泣いた。先生はなんとか教室で授業を受けさせようとしたけれど、教室に入ること自体が恐怖でしかなかった。

そりゃ、はげしくいじめた子が謝らずに「私は悪くない」と主張していたというのだから、子供心には怖かったと思う。

卒業式にいじめた子供たちがいて、謝罪も形だけだったので、いじめ対応の先生がなんとか穏便に卒業式に参加させたかったけれど、解決できずのまま卒業式前日に卒業証書授与式をしてくださった。

有志の先生だけが集まってくださって、ささやかにお祝いしてくださったのは嬉しかったけれど、娘には私の病気のことで苦労はさせているし、何よりも小学校6年間の最後の学年で悲しい思いをさせたことは、母親として一番悔しく情けなく今でも責めている。

「なぜ、早く気づいてやれなかったのだろう」と。

そして、今回、新型ウイルスの影響で、卒業式は保護者参加なしになった。私立中高一貫校に進学しているので、上の高校へそのままいくので、クラスメイトの変更はなし。

正直に言えば、中学へ入学後、クラスになじめるかとても心配で「やめたい」と言い出さないかと不安だった。

ところが、徐々にクラスメイトと馴染んでいくうちに、同じ境遇で中学受験をした子など、様々な事情で中学受験を選んだ子が多いことに気がついた。

途中で退学する子はいたけれど、今日までひとりも退学せずそして不登校にもならずに、華やかな式ではないけれど、無事に卒業式に参加できたことは、母親として嬉しい。参加はできなかったけれど、「ママ、行ってくるね!」と笑顔で出かけたことが、何よりも嬉しい。

小学校時代に、私が精神的なことで体が動かなくなって入院し、実家に娘を預けた時は、とても心細かっただろうし、動かない私を見て「ママ、元気になってね」と手を摩ってくれた時は、涙が溢れて止まらなかった。

今、娘の小学校から今までのことを思い出すと、娘にはかなり苦労をかけたし、迷惑もかけた。喧嘩もしたし、二人で笑っては映画を見たり、食事に出かけたりして楽しい思い出もたくさんあった。

高校はまたなにやら一波乱ふた波乱はありそうだけれど、娘もそれなりに先生に意見をいうようになってきているし、友達との仲良し度もよいので、一生涯の友を見つけて、大好きなことに熱中して「男前な女の子」に成長してもらおうと思っている。

性格がサバサバしていて、見切りをつけるのが早いというのは、誰に似たのかわからないけれど、小学校時代の娘とは違う。

困難が待ち受けていて、一人では難しいことはあるだろうけれど、困った時は頼ってくれていいし、これから待っている世界に思い切って飛び出して、いい経験をどんどんして欲しいと願う。

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