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関西弁はどうしてキャラ作りに使われる?

この頃のドラマや漫画の登場人物に、関西弁を喋るキャラが含まれることが多い。漫画がアニメ化される時、関西弁指導を受けた声優さんのイントネーションを聞いていると首を傾げる時はある。

ドラマでは、特にNHKドラマは方言指導が厳しいと聞く。民放はどうかというと指導はあるらしいけれど、何かが違う。

今、ネット配信系ドラマで「バチュラー」がブームになったが、「バチュラー3」の時に、関西弁キャラがいて、その子の語録が去年トレンドによく入っていた。

関西弁は独特のきつさや柔らかさを持ち合わせているので、その人がいうことがどしっと入りやすい。私自身大阪育ち大阪在住なので、SNS上での書き込みで大阪弁をふんだんに使うことはある。

ところが、大阪弁も徐々に標準語に押されて、昔ながらの大阪弁は消えつつある。両親世代が使っていた言葉が、私世代では消え、さらに子供世代で消えている言葉さえある。

私世代でギリギリきつい大阪弁を喋れる人がいるのではないかな?

例えば、

「あがでかんがえろや!」

これは、わかりますか?正解は「自分で考えろ」っていう大阪弁でも解読不能の河内弁が混ざった言い方です。大阪弁でもイントネーションや単語が違っていて、大阪にきて、田舎の町にくるとびっくりする方は多い。

夫は北摂出身で、結婚前の挨拶で我が家にきた時に、都会から徐々に田園遅滞に変わった時はびっくりして、言語の違いにカルチャーショックを受けたという。

SNS上で大阪が本社のシャープさんでさえ、バチュラーブームに乗って、大阪弁でツイートしていますが、これを見た方はどう感じたのだろう?

スキの数は多かったし、おそらく中の人はバチュラーのキャラクターを忠実に再現していますよね。実際にシャープさんは大阪が本社で、以前は大阪市内にあったけれど、本社は今は堺に移動しつつも頑張っているところ。

大阪ブランドだからこそ、これは面白かったけれど、バチュラーのキャラを意識してだったら、少し寂しいかもしれない。それでも、製品は素晴らしいからみんな買うんですよね。

たまに大阪弁特有の「知らんけど」が嫌いとか聞くけれど、実は全国制覇をしたかもしれない言葉があります。「いきってる」て言葉はわかりますか?もしくは「いちびり」というのもある。

翻訳すると「たいしたことないのに、大見栄をはる」人や行動を指す。

ドラマの影響で、少しは全国制覇した言葉かもしれない。していなかったら、ごめん。

大阪弁は昔から他府県からは見下されやすいところはありますが、実はあったかい言い回しはあって、その言葉は注目されず、きつい言葉や大阪弁特有の文法が強調されて、いやだなぁと感じる。

これは、放送業界や様々な業界が大阪弁を変に理解し広めているからという点はありますが、最近の大阪弁の扱われ方に地元の民としては、嫌な気分になるわけです。

ふと、朝から大阪弁の話が出ていて、気になったものなので、ざっくり書いてみた。大阪弁の本来の言葉は、きついながらも人情派が含まれた言語。

大阪弁のいいところを、少しでも見つけてもらえればいいなぁ。

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