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凡人なじぶんが、自分らしく生きるために必要なこと

今週の「鎌倉殿の13人」は個人的に、1番好きな回になった。

※少しネタバレもありますので、ネタバレ見たくない方は先に進まないでください












北条政子が最後尼将軍を引き受けるまでの経緯に涙が出た。ずっと権力への夢を捨てきれなかった妹の実衣が、今の自分をありのままに受け入れられたのも素晴らしかった。
2人とも好きでこの地位についたわけではないし、子どもを全員失ってしまいたいなんて微塵も思わなかったはずだ。そして辛い出来事は、自分ではなく周りのせいであると、自分のあるべき立場やあるがままの自分から逃げて、もがき続けていたように見えた。政子は安息の地、実衣はより高い地位を求めていた。

だけど、政子は実衣のために尼将軍になることを選び、実衣は権力よりも自分を守ってくれる姉のために生きることを決めた。自分を大事にしてくれる、誰かのために。

翻ってわたしのことを振り返ってみる。時代は変われども、女性として、そしてある程度自分の力の限界が見えてきた30代後半の一人の人間として、ここ数年は何かを諦めているような気がしてしんどかった

思っていたような仕事での華々しい成果はない。結婚し、最初は仕事と家族のバランスに悩んだ。子どもを欲しいと思っても、仕事で自分が必要とされない人間になるのが怖くて、一歩を踏み出せなかった。やっと踏み出して不妊治療を始めても、会社を休むことに申し訳なさを感じてしまい、ふがいない営業の結果を見るたびに悔しくて泣いてしまう日々。

今日大河ドラマを見て、「結局自分は自分から逃げているだけなのでは?」と気づいた。わたしは心のどこかで、まだ、自分はまだ華々しいキャリアを歩むきっかけが得られていないだけだと思っているし、すべてのものを得られると信じているんだろう。それは女子校時代、さんざん「これからは女性も男性と肩を並べないと!仕事も子育ても全力で!」と言われていたからもあるし、リクルートの時に実際に全て手に入れていた人も何人も見たからだ。

同僚に一度上記のことを話したとき、「みよよさん。全て手に入れたように見えるだけですよ。本当は何かを捨てているけど、自分には見えていないだけなんですよ。羨ましいから、見えていないだけで。」と言われた。その時は、腑に落ちなかったけど、やっとわかった気がする。自分より多くのことを手に入れられるひとはたくさんいるかもしれないけど、わたしには出来ない。


自分らしく生きるためには、「多くを望まない」とか「何かを我慢する」というと嫌な言い方だけど、政子と実衣みたいに、「自分の本当に大事なことやひとに集中する」と思うと、素敵なように聞こえる。これからは、自分の本当に大事なことや人に時間を集中して、生きていきたい。

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