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ぼっけえきょうてぇ映画、だからお家で見よう!ベスト5

1. 赤い影(ニコラス・ローグ監督 1973年 イギリス )
ほの暗いヴェネチアの路地に見え隠れする赤い影は亡き娘の亡霊なのか。完全に謎解きがされぬまま、含みをもたせた終わり方なのがまた怖い!ずっと得体の知れない恐怖にゾワゾワ...。東京の街中でふと目にする赤い影にもドキっとする羽目に。

2. テシス・次は私が殺される(アレハンドロ・アメナバル監督 1995 スペイン)
「オープン・ユア・アイズ」を手掛けたアメナバル 23 歳(!)の長編デビュー作。普通は隠してあったビデオテープは裏ビデオってのが定番(?)だけど、それが殺人行為を収めたビデオだったというのが質が悪い。犯人捜しを進めるうちに命を狙われる女子大生。とにかくおっかねぇ!!

3. コンテイジョン(スティーブン・ソダーバーグ監督 2011年 アメリカ )
今見ると本当にシャレにならんくらい恐ろしい。ソダーバーグの語り口は変に感情移入をせず淡々としているからドキュメンタリーぽくもあり、却って臨場感が高まる。非常事態宣言のあとにこの映画を流せば外出自粛効果は覿面だったろうに。

4. ローズマリーの赤ちゃん(ロマン・ポランスキー監督 1968年 アメリカ)
ホラー映画につきものの流血シーンがほとんど無いのに、ザワザワと不安感を掻き立てる手腕は流石!ところで映画から話しが逸れるけど、ミア・ファローとウッディ・アレンの離婚訴訟の第2ラウンドは、子供たちの世代に引き継がれて更にドロドロしてるらしい。こっちも怖い。

5. ポゼッション(アンジェイ・ズラウスキー監督 1980年 フランス/ドイツ)
イザベル・アジャーニがドロドロ・ヌタヌタした得体の知れないモノにとり憑かれる(=ポゼッション)世にも恐ろしい物語。ベルリンの地下街で牛乳をドバーと吐いたり、血を噴き上げたり、挙句あーんなことまでやっちゃって(汗)の怪演で、カンヌの主演女優賞を獲ったというが、ちょっと頂けないない。しかしもっと生理的に受け付けないのは、彼女が劇中で使う家庭用の電動肉切り包丁(笑)。

6. ロスト・アイズ(ギリエム・モラレス監督/ギレルモ・デル・トロ制作 2010年 スペイン)
自殺した双子の妹の死因に疑問を抱く姉。彼女は、目の病で徐々に視界が奪われていく中、真相を探ろうとするうちに真犯人に命を狙われる。ヒチコックの「暗くなるまで待って」を思い起こすが、こっちはもーっと怖い!!

番外編:ハウス(大林宜彦監督 1977 年 日本)
「しつこい」って言われそうだけど、あっしの個人的映画史を語る上では欠かせない映画なんです。全然怖くないんだけど、子供時代にTVCMを見たときの、得体の知れないモノに首筋をヌルっとやられたような感覚は忘れられない。

(石井裕)

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