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日記(10月12日)

 僕は飲食店でバイトしているが今日は少し嫌なことがあった。

高齢の男性 料理の提供が遅い!

店員 申し訳ございません ただいまお持ちいたします

高齢の男性 いつまで待たせるんだ!(机を強く叩く)

 その時間帯は店員2人で回しており、かつ客足が途絶えず忙しかった。僕も厨房担当も最大限頑張って店を回していたので怒られてしまったのは悲しい。そして他のお客様に対して申し訳ない気持ちになった。高齢の男性の意見はもっともであり、お店側が悪いのは確かだが、周りのお客様は落ち着いて食事をしているのだから、それを邪魔するのはお門違いではと思う。

 その後会計時にサラリーマンの方に声をかけていただいた。

サラリーマン 忙しそうでしたね

店員 はい

サラリーマン 仕方ないですよ 気にしなくていいと思います

店員 ありがとうございます

 優しい言葉をかけていただいてとても嬉しかった。飲食店で働いていてよかったと思える瞬間だった。

 話は変わるが、この間とある本を買った。とても素晴らしい表紙に一目惚れした。ロナルド・D・レインという精神科医が書いた「好き?好き?大好き?」という本だ。1978年に出版された本だが最近文庫化された。ここ1週間多忙であり、さわりしか読めていないが、内容は基本的に会話形式で綴られている詩であり、僕は精神科医をする中で出会った患者の話す内容を基にした日記のようだと感じた。詩を読むということに慣れておらず手探りであるが、暇を見つけて読み進めていこうと思う。

 表紙の絵を担当されたのは散田島子さんという方。謂れのない誹謗中傷に嫌気が差したため引退されてしまうそう。とても素晴らしいイラストなだけにとても悲しい。理由があろうとなかろうと誹謗中傷はやめよう。

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