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【クソカード診療所】《スクラップ・オイルゾーン》のカルテ


これまでのあらすじ

スクラップのテーマ語りがしたすぎてnoteを始めた私こと人鳥さん。
記事として色々書くうちにそれまで気づかなかったスクラップの良さにも気づけるようになりました。

なんやかんやでゆっくりムービーメーカーをインストールするなどし、ニコ動のクソカード医学会に「スクラップモンスターは患者とちゃうで!」とアピールする動画を上げたりもしたのですが、その数日後にニコニコがサイバー攻撃を受けてしまいました。許せねぇ。

作りかけていた動画もあったのに投稿できなくなってしまったため、こちらに書くかと思っていたのですが……?

(この記事は「あまくだり」氏の「クソカード診療所」シリーズリスペクトです)

7月14日追記
この記事の治療案は、過程こそ固有なものの最終盤面が「競合」でも再現可能な物であり、固有性(互換性)の面で問題を抱えています
こちらの記事でその問題に対する解決を出したので、結論を知りたい場合は改案側をご覧ください

ただし改案側の記事は「こちらだと駄目だった」ことを念頭に書かれているため、一部のコンボやデッキ理念についてはこちらに先に目を通した方が分かりやすいかもしれません

《スクラップ・オイルゾーン》とは

謎のオイルを吸い上げるスクラップ・ドラゴンさん
オイル差したのに動きが悪いんですけどそのオイル大丈夫なんですかね

古いテーマサポート特有の微妙な汎用効果、「効果無効蘇生する代わりにバトルフェイズ放棄」するカードです。
永続蘇生カードなので片方が場を離れるともう片方が道連れになる性質も持ちます。

実際のところ効果無効自体は、墓地発動効果も持つスクラップには大した欠点ではなく、曲がりなりにも即効性のある展開カード。
バトルフェイズ放棄も先攻ならば関係がないため、意外と「使って使える」範囲のカードです。

上位互換となる《死者蘇生》も制限カードであり、2枚目以降としてならギリギリ許されると思っていたのですが、

今年の1月に許されなくなってしまったのでした。

汎用蘇生との差別化について

蘇生カードとしては死者蘇生に劣り、効果無効を生かしてもなおマジックカードの方に劣るオイルゾーン。
スクラップのカード名を持つことによるコンボも可能は可能なのですが、墓地に要求する条件が1ターン目だと結構厳しく、2ターン目以降はバトルフェイズ放棄が普通に重い。
《リビングデッドの呼び声》と違い、モンスターを破壊以外の手段でフィールドから離しても自壊するため、悪用は難しそうに思えます。

しかしあくまで「フィールドから離す」ことで自壊するため、フィールドから離した扱いにならないエクシーズ召喚の素材に使えば、オイルゾーンを場に残したままモンスターを素材として活用できます。

あとは場に残したオイルゾーンを活用できるテーマと合わせることで、「1枚のカードを2度使う」ことができ、元の《死者蘇生》の方でもできない活用をする事ができます。

フィールドにスクラップは居ないのに、オイルゾーンが残っている図
スクラップは初動展開に自陣破壊を伴う関係で、エルドリッチとの相性も悪くない
盤面からスクラップは居なくなっていたが、スプリンドでワームを落としていたので
エルフで釣り上げることでワイバーンに繋ぎ、スムーズに展開できる

「1ターン目だとコンボが難しい」
「2ターン目以降は発動デメリットが重い」
という問題点も、1ターン目に発動し2ターン目以降にコンボに使うことで解消できています。

《死者蘇生》などと同様の枠だと考えれば「初動で握っていれば使う」という前提にも問題はなく、オイルゾーンが無い場合でも別の展開が行えるようになっています。

こうして永続カードであることを生かして差別化でき、オイルゾーンは下位互換クソカードではない……


という趣旨の動画(記事)を上げる予定でした。
しかし記事を見直し、この展開の利点を書き連ねていて思ったのです。

「1ターン目にエクシーズ用レベル4素材を確保」
「2ターン目に場に残っているのでコストに使う事ができる」
「だから《死者蘇生》の下位互換ではない」


「でもその動きなら《スクラップ・ファクトリー》の下位互換では?」

《スクラップ・オイルゾーン》の固有性のなさについて

オイルゾーンはデメリットの目立つカードではあるものの、少し考えれば「良い点」をいくつか挙げること自体は可能です。

①即効性のある展開札であること。
②スクラップ名称を持ち、モンスター効果の発動に関与できること。
③永続カードであり、《七精の解門》などのサポートを受けられること。

これによって「このカードをデッキに入れて使いつつ勝つ」ことはそう極端に難しい事ではないのですが、「カードとしての固有性」を考えると話が変わってきます。

まず単純な展開札としては、エクシーズで場に残す小細工を含めてなお他カードの下位互換であるのは先述の通り。

次に「スクラップ名称」に着目するのは差別化として良さそうなのですが、当然「スクラップカードを破壊できるスクラップ」はオイルゾーンの固有点ではありません

チューナーの多くとコングが持つ半共通効果
「スクラップカードによって破壊される」とサルベージ
スクラップを破壊するのは本来の【スクラップ】の基本戦術

そして仮にコンボを成功させたところで起こるのはサーチやサルベージ、言うなれば「素引き札(オイルゾーン)と破壊効果を合わせて、手札にモンスターを1枚引き入れるだけ」。

またここでもファクトリーが競合となり、《スクラップ・ゴブリン》などをリクルートすればワイバーン展開の際に無理なくサルベージ効果を発動できるほか、《スクラップ・エリア》でサーチできる《スクラップ・オルトロス》でも単独でサルベージは可能です。

最後に永続魔法サポートを受けられる点なのですが、古くから永続魔法と言うカードはその即効性ゆえに、汎用サーチ/サルベージを意図的に遅く作られがちです。

永続魔法関連効果の一例
《番猫-ウォッチキャット》:エンドフェイズサーチ
《暗躍のドルイド・ウィド》:墓地からセット・そのターン発動不可
《警衛バリケイドベルグ》:エンドフェイズサルベージ
《Z-ONE》:被破壊時サルベージ
《七精の解門》:レベル10の存在を条件にサルベージ

いくつかは即効性のあるものもありますが、オイルゾーンはサーチ手段の無い素引き札であり、例えば「オイルゾーンを素引きしてさらにラプターとZ-ONEを素引きした場合のコンボ」などと言うのは現実的ではありません。

《七精の解門》コンボも基本的に《暗黒の招来神》を通常召喚する必要があるため、まずスクラップ(解門②で手札から墓地には送れる)を展開するためにオイルゾーンを使わされる上、《暗黒の招来神》の召喚権追加はラプターと被ります。
やれないことはないですが、スクラップ+解門(招来神)+オイルゾーンの3枚コンボとしてはうまみが少ないと言わざるを得ないでしょう。

また、これらのカードと墓地肥やし効果を併用することで疑似サーチとするようなコンボも可能は可能です。
しかし遅い/大がかりなコンボを使って1ターン目をサーチに費やしてしまうと、「2ターン目以降で使うにはバトルフェイズ放棄が重い」問題が圧し掛かります。

総じて、
①単なる蘇生札としては弱く、《マジックカード「死者蘇生」》の下位互換
②名称を使ったテーマ展開や永続性から差別化しようにも、《スクラップ・ファクトリー》などより優先しづらい
③そもそも利点が小さくデメリットが大きいため、サーチやサルベージで大掛かりなコンボを使えば使うほど割に合わなくなっていく

意味☆不明な効果を持つわけでもなく、発動自体が難しいわけでもない《スクラップ・オイルゾーン》ですが、さながら《フロッグ・バリア》のごとく「あえて入れる価値のない」カテゴリカード、典型的な患者であると言い切れます。

ミラフォでおk
ミラフォが制限カードだった時代の遺物

治療方針について

まず、立ち位置は「初動展開用の素引き札」で固定です。

2ターン目以降だとデメリットが、とか死者蘇生の互換品だから、というのもそうですが、サーチしない以上は「1デュエル中に1~3回程度のドロー」よりも「初手の5枚」を想定する方が現実的だからです。

もちろんコイントス次第で後攻になってしまうことは十分ありますが、そうなったらそうなったで「デメリットのある蘇生札」として、使うにせよ使わないにせよ割り切りましょう。
やや暴論ですが先攻の《ライトニング・ストーム》みたいなもんです。

なお40枚デッキに3積みしたカードが初手5枚に存在する確率は33.76%(遊戯王wiki「確率」参照)。

そのため、「元々十分に動けるデッキ」が、「オイルゾーンを引くとさらに良い盤面を作れる」という構図にしなくてはなりません。
流石にこの確率で「まともな展開にはオイルゾーン素引きが必須」は通りません。

また、その上で《マジックカード「死者蘇生」》《スクラップ・ファクトリー》との差別化は必須、可能ならば制限カードの《死者蘇生》とも明確な差別化をしたいところです。


ファクトリーとの差別化ができず断念されたものの、最初に出した「蘇生モンスターをエクシーズ素材とすることでオイルゾーンを盤面に残す」案は、死者蘇生系列との差別化として良い方針のはず。

またその際リビングデッドと比較した通り、オイルゾーンは破壊以外の手段で場を離しても蘇生モンスターを自壊させてしまいますが、流石にエクシーズ素材として消費した後であればこの問題もありません。

ファクトリー側に後発カードゆえの名称ターン1が設定されていることを踏まえても、「蘇生モンスターをエクシーズ素材に使った後、バウンスで複数回再利用する」方針で決まりでしょう。

しかし《氷結界の虎王 ドゥローレン》や《宇宙砦ゴルガー》のような「自分ターンに自分カードを手札に戻す」効果のモンスターをわざわざ出すのは得策とは言えません。
「2体のモンスターを使ってバウンス要員を特殊召喚」して「効果無効1体蘇生のオイルゾーンを再利用」しても得にはならないのです。

「永続カードをバウンスして再利用」という発想自体はありふれたものであるにもかかわらず、エルドリッチのコストにする道を先に探求したのもそのためです。

また、バウンス効果が印象的なカードであっても《騎竜ドラコバック》《エクスピュアリィ・ノアール》のように「相手のカード」と指定されている効果も多く、かなり選択肢は絞られます。

スクラップの通常展開からも狙えるエクシーズモンスターで、
自分のカードをバウンスする事ができ、
さらに「それだけ」に留まらない展開や妨害の効果を兼ね備える

そんな理想的なモンスターがいれば良いのですが……


というわけで投与される「特効薬」がこちら。

単にサルガスと言うとキャプテンの方と紛らわしいけど今回登場するのはこっちだけ

《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》です。

ランク8はスクラップの領分ではありませんが、スプリガンズXモンスターに重ねて出せる効果外テキストにより、ランク4《スプリガンズ・メリーメイカー》から出す事ができます。
そして「X素材が取り除かれた場合」という独特な発動条件で、自分相手問わず/モンスター魔法罠問わずに/破壊またはバウンスという非常に幅広い活用のできる効果を持ちます。

その活用方法については、「ラプター+オイルゾーン(+伏せてワイバーンの効果で割る魔法罠)」という初手想定で具体的に説明しましょう。

まずはラプターの効果でキマイラをサーチし召喚、ワイバーン展開。
ゴーレムを出した後にオイルゾーンを使えばレベル4が2体並びます。
(この際魔法罠を伏せてワイバーンの的にしますが、適当なカードが無い場合は最悪ワイバーン自身を割りましょう)

メリーメイカーをX召喚してレベル4スプリガンズを墓地に送り、チャンピオンサルガスを重ねてエクシーズ召喚。

この際基本的にはスプリガンズの効果によるX素材化は行わないようにしましょう。
手札と盤面の状況で多少変わるものの無駄に素材化して抱え込み過ぎると、墓地に居て欲しいモンスターを素材から除くことが出来なくなり、展開が破綻することがあります。

その後はサルガスで《タリホー!スプリガンズ!》をサーチし、必ずスクラップモンスターを墓地に落としながら素材2枚を使って発動。

この例では墓地にバンガーを送れるように手札のレベル4スプリガンズを展開したため
通常3枚であるはずの手札消費が4枚になっています

手札にスプリガンズが存在しない限りここで展開できるモンスターは2体(※)なので、さらにオイルゾーンを追加することで3体素材エクシーズ召喚を行えます。
(※一応スプリガンズを素材化してから取り除くことで3体展開は出来るが、3体目としてはメリーメイカーを展開することになるので、X素材としては使えない上にロッキーでEXに回収することもできなくなる)

3体素材で出すのは貫禄の元禁止カード《星守の騎士 プトレマイオス》

プトレノヴァインフィニティで恐れられた「9期」の象徴のひとつ
EX枠を食うため、実際にノヴァインフィニティしてた時期は短いらしい

7月8日追記(1/2)
ここでプトレマイオスを出すと問題があることに気付きました
詳細は下部で

エンドフェイズにEXから素材を補充し、3素材になればその後フリーチェーンでランク5を重ねてX召喚できる効果を持つのですが、最初から3素材で出せるならEXの圧迫を減らす事ができます。

重ねて出すランク5モンスターはいくつか考えられますが、《アーティファクト-デュランダル》が有力候補となるでしょう。

そこそこ古いカードだがランク5としては未だにトップクラスの妨害力

破壊対象を用意する必要があるものの相手の効果を書き換えることで疑似的に魔法罠モンスター効果全てに対応して無効化する強力な効果を持ちます。
このデッキであればオイルゾーンが残っているので、破壊対象が無くて効果を使えないことはありません。
サルガスがカード除去を持っているので、こちらが「発動した効果」に対応する形で分業できるのも相性が良い点。

もう一方の手札交換効果も相手のサーチの思惑を崩せる可能性があるほか、「相手依存ではなく任意タイミングで素材を取り除いて使える効果」としてサルガスの効果トリガーにすることも可能です。

墓地にバンガー+他スプリガンズを送っておけば、
タリホー2枚目をサーチすることでCサルガスの効果を制御できる

ゴーレムとワイバーンが盤面で余っており、墓地には炎属性モンスターがいるため、《賜炎の咎姫》経由で《揚陸群艦アンブロエール》に変えておくと良いでしょう。

ただしこのパターンは強力な妨害を構えられるもののここから再展開するのが難しく、相手を止められてもこちらも思うように動けず、とどめを刺すまで至らない可能性があります。

特にタリホーを構えておく場合、
スプリンドも効果発動にX素材が要ることを忘れないように

返しの2ターン目での展開しやすさを重視するならば、ワイバーンとゴーレムを《スプライト・スプリンド》にして墓地に《スクラップ・ワーム》を落としておく、「汎用蘇生との差別化」のスクショでも使っていたコンボも選択肢になります。
スプリンドが生き残ればそのまま《スプライト・エルフ》の素材にでき、墓地のワームを釣り上げてワイバーンまで繋ぐ事ができます。

スプリンドの墓地落としはデッキからのみなので手札にワームを引いてしまうと成立しませんが、下手に手札調整ギミックを入れるよりは「手札にワームが来たら来たで次ターン召喚すればワイバーンの素材になるから問題ない」と割り切る方が良いでしょう。
(タリホーから自然に展開できる《スプリガンズ・キット》が手札をデッキに戻す効果を持つが、代わりにサーチする烙印カードがEXのキツいこのデッキでは負担になる)


この展開であれば、オイルゾーンは「レベル4モンスターを2回供給した上でさらにデュランダルの的として活用する」ことで単なる蘇生2+1枚分の働きができ、ファクトリー以上のアドバンテージを稼ぐ事ができます。

ファクトリーや死者蘇生でも展開したゴーレムの効果を使って素材2体を供給する事は出来るものの、ゴーレム(4以下を蘇生する5)の性質上連続エクシーズ召喚には向かず、代替にはなりません。

チャンピオンサルガスのバウンス(or破壊)は先攻展開ターン中にはあまり使わない効果であり、その部分を利用しているというのも無駄がなくて良いポイント。

医学会フォーマットでまとめるならば、これまでの治療によって、
①蘇生札として《マジックカード「死者蘇生」》に劣る
 →永続魔法として場に残る性質を利用し差別化
②展開・コンボ札としても《スクラップ・ファクトリー》などに劣る
 →バウンスによって複数回使用し、名称ターン1や使い切りカード相手に差別化
③メリットが小さいので強引なコンボは割に合わない
 →利用と妨害を兼ねるチャンピオンサルガス・デュランダル双方の活用

というように、各問題点を解消できたと言えるでしょう。


なお、このデッキの展開軸は「メリーメイカーからのチャンピオンサルガスによる展開」であり、とりあえずラプター1枚からでもワイバーンを出さずにキマイラとエクシーズ召喚してメリーメイカーに繋げばそれなりに似た動きは可能です。

さらに初手にファクトリー(かキマイラ)を抱えていれば、オイルゾーンが無くてもワイバーン経由でのエクシーズ召喚が可能になり、咎姫からのリンク4を添えることも出来るようになります。

ただし全く同じ動きが出来るわけではなく、例えば「ラプター+ファクトリー」のみではタリホー後のエクシーズ召喚が2体素材でしか行えません。

ちなみにファクトリー側の優位として、リクルート効果さえ発動してしまえば
先攻ワイバーン展開の常である「割っても良い魔法罠」枠になれるというのもある

画像のように「3体素材プトレマイオス」を用意するためには「ラプター+ファクトリー+レベル4スプリガンズ」のような指定3種類コンボが必要になります。

しかしその点オイルゾーンならば(「割っても良い魔法罠」は必要なものの)「ラプター+オイルゾーン」の2枚を軸に成立させる事ができます。
ちゃんと当初の予定通りに「ちゃんと回るデッキの、展開を伸ばせる素引き札」としての立場を確立出来ていると言えるでしょう。

7月8日追記(2/2)
この通り、「2種初動からメリーメイカーを出した後3体素材ランク4を立てる」のがオイルゾーン固有の動きです
しかし「メリーメイカー(サルガス)とデュランダルを立てる」を終着点にしてしまうと、ファクトリーでゴーレムをリクルートしても可能です
(ワイバーンとファクトリーでそれぞれリクルートしたゴーレム2体でランク5、ゴーレムで蘇生したレベル4を2体でメリーメイカーが立つ)

一応ファクトリー側は「デッキにゴーレムが2体必要になる」ので、素引き事故の危険性を鑑みると単純劣化ではありません
とはいえ「3体素材ランク4」を何か別のものにするか、プトレマイオスで出すモンスターを素材縛りのあるものにするかしないと、ファクトリーに対して優位を持てているとは言いづらいでしょう

デュランダルは「万能疑似無効である」と「場に残るオイルゾーンを活用できる」の2点で非常に相性が良かったのですが、他の択を考える必要が出てきたため現在研究中です
「バウンスしランク4素材を並べる」という施術でオイルゾーンの治療が成功したということ自体は撤回するつもりはありませんが、下記のデッキレシピに関しては改善を進めていきます

構築例

重症度と言う奴は4弱くらいだろうか
対人を想定する余裕は十分にあるが、根本スクラップは妨害に弱い

・スクラップ
サーチャー リサイクラー ゴブリン オルトロス ファクトリー 各1
キマイラ ゴーレム 各2
ラプター エリア オイルゾーン 各3
・スプリガンズ
ロッキー ブラザーズ バンガー タリホー 各2
・その他サポート
ジェットシンクロン ローズニクス キングレギュラス 各1
化石調査 3
・誘発汎用枠
うらら G 墓穴 泡影 各2
・EX
ドラゴン ツインドラゴン ワイバーン(2)
メリーメイカー チャンピオンサルガス
ギアギガント 深淵に潜む者 プトレマイオス デュランダル
ヒータ 咎姫 アンブロエール マスカレ リトルナイト

ご覧の通り、メインデッキに関しては誘発を最低限入れた上で40枚に収める余裕があるのに対し、EXデッキの圧迫が尋常ではありません。
アンブロ&咎姫(&ヒータ)と、スプライト2種(&ワーム)をそれぞれ治療中に挙げはしたものの、実際はデッキ構築の段階でどちらか片方を選ぶことになるでしょう。

トロイメアのような汎用枠除去はおろか、手札に来ると腐りやすいサーチャーやゴブリンを召喚から墓地に送れる《転生炎獣アルミラージ》、サーチャーを展開に絡めると出せる最強の魔法封殺《ナチュル・ビースト》、G受けの救世主《No.41 泥酔魔獣バグースカ》や、可能ならばチャンピオンサルガスも2枚入れておきたいと思っているし、リサイクラー+ジェットで出せる何かしらの4シンクロが居た方が柔軟性があると思っているのに入れられていません。

原因は明白で、ただでさえプトレマイオスがEX圧迫度の高いカードであるところに、マスカレ&リトルナイトや咎姫セットと言った複数枚まとめて採用されるカードを山ほど積んでいるからです。

ここは「メイン展開を妨害された際の妥協」をどう重視するかで変わると思うので、要研究だと思っています。多分バグースカは無理してでも入れた方が良い。

治療中に触れていなかったカードのうち主要なものに触れておくと、
「深淵」は3体素材を用意できなかった場合の妥協です。
「キングレギュラス」はタリホーを素引きしていた場合にサーチする上振れ妨害です。
「ギアギガント」はスプリガンズ側からスクラップに繋ぐ手段です。
「リサイクラー」はギアギガのサーチ対象であり、ファクトリーによるリクルート候補でもあります。
「ジェット」を墓地に落とすことで手札調整も狙えます。

まとめ&感想

一時はどうなるかと思いましたね。

ほぼ完成していた動画を投稿できなくなったことよりも、「死者蘇生と差別化したぞ!!」って言ってたら「ファクトリーで良くね?」ってなったのが本当に堪えました。

診療所としての2度目は今のところ予定していませんし、たぶん無いと思っています。
今回の治療が大変だったからとかではなく、スクラップサポートの他患者は重症すぎて私の定義する「治療」に至ることが無いと思っているからです。

この状況を打開するためにはそろそろスクラップ魔法罠をサーチする新規が来て欲しいと言い続けているのですが、次の過去テーマ強化はパック名から察するに闇属性中心のようなので、望みが叶うのは遠そうです。
最近【メメント】で遊んでた感想として、スクラップにも「ボーン・パーティー」欲しいなとかも思ってたりするんですが。

ともあれ今回の話はここまで。
MDへのゴブリンライダー実装でスクラップが強化されるのが待ち遠しい、人鳥さんがお送りしました。

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