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いつものように飲んでしまう

2013年5月8日
午前0時。昨日はかなり飲み過ぎ気味に飲んだので仕事が始まるまで仮眠しようと思っていたら腐れ縁のYから電話がかかってきて、まだ飲み足りないので、近所にもう1軒ある立ち飲み屋の「桂の木」で飲もうということになった。それで自転車で近所のファミレスの「ガスト」のところまでYを迎えに行き、「桂の木」へ向かった。
「桂の木」では私はいつもラムのロックを飲む。Yには赤ワインを2杯までと釘を刺していた。それを「桂の木」のママに伝えて飲み始めた。Yは飲み始めは機嫌がいいのだが、1杯では終わらない女である。飲み始めるとエンジンがかかってきて喧嘩早くなる。以前に一度、「Ms」で知り合った男と「桂の」に来て喧嘩したほどだ。喧嘩の原因はその男の金払いの悪さがきっかけだったが、店の表で、もうちょっとのところで乱闘騒ぎになるところだった。その日は私が嫌がって叫ぶYを無理やり引きずって彼女の部屋まで連れて帰って解決したことがあった。男でも女でも酒癖が悪い人間と関わるとろくなことはない。
 時間は午前2時になっていた。Yは明日友達と会わなければならないと言って、ワイン1杯だけ飲んで、私の分もおごってくれて帰っていった。あっけない幕切れに私も驚いたが、「桂の木」のママも多少驚いているようだった。
その後、「桂の木」に餌をもらいに来ているノラ猫に餌をやったりして戯れて、午前3時に店を出た。帰宅してから1時間、FacebookやYahoo!のリアルタイム検索をチェックしているとあっという間に4時になった。仕事の時間である。
仕事をしている最中、飲みすぎによる脱水症状に襲われて何度もミネラルをーターを口にしながら新聞を配達していた。私は生まれつき鼻呼吸が苦手で、口呼吸ばかりしているので口の中がすぐにカラッカラに乾燥してしまう。ちょっとでも水で濡らさなければ吐き気がするのである。これはアルコールの禁断症状の吐き気とはちょっと違う。
仕事終わりにいつものようにミニストップに立ち寄って「バーリアル(BARREAL)糖質50%オフ」500mlを2本買い、自宅に帰ってそれをちびちび飲んでいると、いつの間にか眠ってしまっていた。
夢の中で私はロンドンにCDの買い付けに行っていた。ロンドンで一番大きなミュージックショップに入り、希望のジャンルやヴォーカル物かトラック物の違い、好きなBPMなどを選択してタッチパネルに入力すると、そのジャンルのCDが置かれているコーナーが明示され、そこに買いに行く。ラックに並んでいるCDを視聴し、気に入ったCDを片っ端からカートに入れていき、最後に会計へ持っていくのだが、日本へ持って帰るためにはプラスティックの大きなケースも準備する必要がある。衣服用のプラスティックケースだ。CDを入れるにはおかしな組み合わせだが夢の中ではそれが当たり前だた。
飛行機は確かヴァージン・アトランティック航空だったと思う。客のほとんどは私のようにCDの買い付けに来た客ばかりである。日常世界ではそんなことは起こらないだろうが、飛行機はCDの重さでなかなか飛んでくれない。何度か離陸を試みるのだが、その度に尻餅をついてしまう。そして、あれこれしているうちに目が覚めた。
 目が覚めると午前11時半を回っていた。今日は2週間に一回の精神科の診察日である。天気が良かったので住吉区にある病院まで自転車で行くことにした。自転車で行くと45分くらいかかるのだが、気持ちのいいサイクリングである。
今里から住吉に行くルートはいろいろあるのだが、私は今里筋を南下し、コリアタウンで豚足2本を買って御幸森神社から疎開道路に出て、勝山通りをちょっと走って、天理教の道場から近道を通り、玉造筋を経て天王寺に出るルートを取る。天王寺では私はいつも完成すれば日本一の高さになる「あべのハルカス」を見て通る。今では外観はほとんど完成しており、内装工事を残すのみだ。6月13日に百貨店部分だけ先行オープンするらしいが一階の中を見たらまだまだ完成には程遠い。本当にオープンできるのだろうか?
天王寺からはあべの筋をひたすら南下すれば松虫、播磨町を経て府立総合医療センターに到着する。目指す病院はその隣である。
待合室でコリアタウンで買った豚足を食べ、本を読んで待っていると、1時間半くらいで私の順番が回ってきた。診察室に入って主治医と「グランフロント大阪」の建築計画の話やDSM-IV-TR、依存性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、精神疾患全般の話などをして一通り盛り上がった。診察自体は20分で終わった。いつもこんな感じである。
帰りも自転車で、もはや上着は邪魔である。既に気温は初夏のようだ。昨日から今朝にかけて連続して飲んでいるので、ちょっと離脱症状が気になる。汗が出てきてTシャツ1枚になり、そろそろ下痢や嘔吐が始まるかとヒヤヒヤしながら自転車をこいた。途中、便意を感じてコンビニのトイレに駆け込むが、下痢ではなかった。まだこれからなのか?
 帰宅する途中に、腐れ縁のYの部屋に立ち寄って誕生日プレゼントのズボンを受け取り、帰り道のセブンイレブンで買ったプライベートブランドのビールを飲んでいると少し楽になってきた。やはり禁断症状の前触れはあったのである。
自宅に帰ってみると午後16時を過ぎていた。「Ms」の時間である。荷物を置いて「Ms」に向かう。店に入った時には2人の先客がいた。今日は助っ人のMさんが来るというので貯めていたペットボトルのキャップを店長のYさんに手渡す。そこへふらりと常連のTちゃんが現れた。本来ならまだ仕事の時間なのにどうしたのかと思っていたら、足を捻挫してしまったらしい。ギプスをはめている。
まだ早い時間なのでお店の看板を通りに持って行ったり、LED のステンレス街路灯に置かれているフラワーポットの花に水をやったりしていると続々と常連さんが顔を見せ始めた。そこからはいつものように酒盛りの始まりだ。結局この日も焼酎のロックを7杯くらい飲んでしまった。連日いい感じの酔い具合だが、いささか飲み過ぎの感じだ。酔っ払って帰宅し、ベッドで横になっていると、睡眠薬なしでいつの間にか眠ってしまった。

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