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チベット武装抵抗史

昨日の20時からずっと起きている。17時にベンザリン5mg4錠、トリアゾラム0.125mg4錠、エビリファイ3mg4錠、ピレチア25mg2錠を飲んで寝ようとしたのだが、結局3時間しか眠れなかった。「高僧の生まれ変わり・チベットの少年」をやっと読み終えたので、次にマイケル・ダナムの「中国はいかにチベットを侵略したか」を読み始めた。この本も以前1度読んだことがある本で、改めて読み直している。
この本の邦題は「中国はいかにチベットを侵略したか」となっているが、「チベット武装抵抗史」というべき内容の本である。最初に語られるのは人民解放軍進入前のチベット東部カム(東チベット)地方の牧歌的な情景である。今はこの部分を読んでいる。
カムは現在、東半分が四川省に編入されているが、この地方のチベット人は独立心旺盛で気性が荒く、中国と接しているために昔から漢人と衝突をくりかえしてきた。当時、主要な都市には国民党軍が部隊を置いていたが、カム地方領有を主張するための形式的な進駐だったので、兵士の士気はすこぶる低く指揮官は簡単に買収されるというように、なあなあの関係だった。そこへ国境内戦に勝利した人民解放軍がはいってきたのである。
人民解放軍は、当初、懐柔策をとった。僧院には多額の寄進をおこない、高位のラマには最上級の中国茶を贈り、商人からは正当な値段で物を買い、軍用道路の工事の人夫には高額の賃金を支払った。軍は町の外に駐屯し、診療所を開設して無料で診察し、国民党の批判はしても共産主義の宣伝はしなかった。軍の規律は厳しく、カム地方のチベット人は「略奪や脅迫をしない最初の中国兵」を歓迎した。
だが、1954年にラサに通ずる軍用道路がほぼ完成し、大部隊の移動が可能になると、人民解放軍は本性をあらわした。商人には前のようには支払わなくなり、人夫の賃金は大幅にカットした。人手不足を補うために、強制的にチベット人を駆りだすようになった。僧院に押し入っては財宝を強奪し、経典を土足で踏みにじった。タムジンと呼ばれる糾弾集会を開き、高位のラマを引きずりだしては罵倒し、殴りつけ、仏に助けてもらえと嘲った。こうした辱しめを受けて、誇り高いカムパ族(カム地方のチベット人)が黙っているはずはなかった。彼らは「ミマン」という抵抗運動を組織し、貧弱な武器で人民解放軍に闘いを挑んだ。
ダライ・ラマ14世の長兄のタクツェル・リンポチェはアメリカに渡り、CIAと接触し、CIAの要請でカンパ族の青年6人が選抜され、秘密裏にグアム島の基地に送られ、ゲリラの訓練を受けた。彼らは半年後、パラシュート降下でカム地方とラサ近郊に潜入し、アメリカ軍から武器弾薬の援助を受けて、武装闘争のテコいれをはかることになる。
CIAがカンパ族の青年を訓練したというエピソードはジョン・アベドンの「雪の国からの亡命」に出ていたが、機密保護期間が終わったからだろうか、本書ではCIAの関係者も含めて、実名と写真入りで証言が語られている。
本書のクライマックスは1959年のチベット民族蜂起である。ノルブリンカ離宮のダライ・ラマが中国に連行されるという噂が流れて民衆が集まり、人民解放軍の攻撃がはじまる前日、ダライ・ラマは秘かに離宮を脱出し、亡命の途につくが、その間、ラサの民衆と人民解放軍の間で市街戦が戦われた、その時のチベット側の主力がラサに退却していたカンパ族のゲリラだったのである。だが、武装闘争といっても、人海戦術の人民解放軍の前には多勢に無勢だった。毛沢東は兵士など消耗品と見なしていて、多少損害をあたえたところで、その何倍もの報復が返ってきた。カム地方最大の僧院で、チベット文化圏最大の金銅仏のあったリタン僧院は爆撃によってリタンの街もろとも吹き飛ばされ、瓦礫の山と化した。ダライ・ラマ亡命後もカンパ族ゲリラの抵抗はつづくが、アメリカの援助を失った後の末路は悲しい。一部のゲリラはインド軍に特殊部隊(SFF)として編入され、中印紛争で戦果を上げるが、所詮、傭兵でしかない。この本は、4回くらい読んだ「雪の国からの亡命」とともに「抵抗」という私が書いた電子書籍の参考にさせてもらった。
1時過ぎから再び「中国はいかにチベットを侵略したか」を読んでいると、寝たり起きたりの繰り返しで、ちゃんと覚醒したのは6時前だった。寝ている間、夢の中で焼酎を飲んでいた。酒をやめて2日になるが、起きている間は飲酒欲求はないものの、無意識に飲酒欲求があるのかなとも思った。寝起きのコーヒーを飲もうと思うとタバコが切れていた。近所のローソンへ行って、タバコと焼きそばを買うと、「キャメルシガー」のクーポン券が当たった。さっそく引き換えてメンソールのシガーを吸ってみる。なかなかメンソールも効いているし、ネットで値段を見ると360円と今のキャメル12mgよりも安い。これからはこれに切り替えようかと思う。
ちょっと暇な時間が出来たのでアメーバブログの婚活ジャンルを覗いてみる。ブログジャンルで「婚活レポ」を見ると7,958人も書いているではないか!!!そんなに結婚したいか?結婚に何を求めているのだろう?内閣府男女共同参画局総務課の「ジェンダー・ギャップ指数2018」が公表されていて、日本は149か国中110位である。経済分野のスコアと順位は0.595(117位)だ。働く女性が増えてきていても男女の経済格差は世界標準からかなり遅れていて、ある意味、結婚は経済的な安定目的かもしれない。婚活ブログを見ても相手に求める条件の一つが年収だ。中には年収1000万以外は論外だと書いている人もいる。年代・年齢別で見る平均年収の特徴は、20代が346万円、30代が452万円、40代が528万円、50代以上が645万円である。年収1000万以上の人は、日本人の1.5%しかいない。この中には女性でもこれくらい稼いでいる人もいれば、もうすでに結婚している人もいる。年収1000万以上の未婚男性はいったい何人いるのだろう?まあ、夢を見るのは勝手だが、本当に結婚を考えているのならもっと現実を見たほうがいい。
ネットをしたついでにいつものように大阪の再開発関連のブログやニュースをチェックする。目立った記事は、野村不動産が豊崎4丁目に地上28階、高さ99.2mタワーマンションを建設。中津や豊崎あたりは今やタワーマンション林立地帯になっている。そういえば大阪のマンション価格の上昇率、オフィス価格の変動率は世界一らしい。まだ売れるんだろうな。大型オフィス案件もいくつも浮上している。あと、建設ニュースで会員限定記事なので詳細はわからないが、三井不動産レジデンシャルが大阪・堂島浜の「古河大阪ビル」と隣接する「古河大阪ビル西館」の2棟が建つ土地の持ち分の6割超を取得するらしい。今週中にもテナントの退去が完了し、解体される模様。三井不動産レジデンシャルということは、またタワーマンションを建設かもしれない。堂島浜というと1920年から本社を置く東洋紡が2022年完成する複合ビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」に本社移転を検討しており、跡地の再開発が噂されている。

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