#カンチェン・キション
アッセンブリーホール
2001年10月24日。話は前後する。2週間も全く顔を見せなかったツェリン・ドルジェだったが、昨日、私がTCVまで出向いていった翌日から毎日、また9-10-3の私の部屋を訪れてくるようになった。しかも午前中からやってきた。何を考えているのか分からないが神経が図太いことは確かだろう。連絡もよこさず無断で来なくなったことの侘びなど一言もない。こいつもまた「ノープロブレム」な人間なのか?
「で、何で来な
ダラムサラとは(パート3)
「それからインドとの国境近くでのこと。明日はインドとチベットとの国境のキンチャンマニに辿り着くという場所だったと思います。その地に護衛部隊とチベット軍、それにチベット政府の役人も結構いました。国境を安全に越えられるのを確認すると、彼らは「中国軍と戦いに行く」と言って、戦場に戻っていったのです。とても心が痛みました。ただ、離れ離れになるだけの別れではない。彼らは中国軍と戦うために引き返すのです。多く
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