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個人病院・クリニックの閉院手続きがあまりにも煩雑で死にかけた話【流れ・手順を遺族が超具体的に解説する】

✔︎ 本書のテーマ
「病院・クリニックの閉院手続きをスムーズかつ正確に完了する」


医療機関である病院・クリニック・診療所を『閉院』するとき、

「結局、なにをやればよいの?」
「何の手続きから始めれば...?」

…と最初の一歩で挫折してしまいがちです。

こんなとき具体的に、やること・手続きの手順・役所を回る順番・持ち物・気をつけること…が事前にわかったら便利だと思いませんか?

「病院の閉院」は、頻繁に起こる出来事ではありません。そのため、実際に病院の閉院手続きを経験したことのある人は少ないはず。


このnoteを書いている私は先日、父の歯科医院を閉院しました。

歯科医院を経営する父が急死し、私自身が継がないことに決めたからです。

何もわからないまま閉院の手続きを始め、遠回りや失敗を繰り返してなんとか閉院作業を終えることができました。

その期間は約2ヶ月。この間毎日、何かしらの手続きをしていました。結果、辛過ぎて血尿が出ました。

この経験をもとに書いています。

税理士や弁護士に丸投げでよいのでは?...と思う人もいるかもしれませんが、本人(または遺族)がやらなければいけないことも実はたくさんあります。

この note を読むと、

・閉院を考えている個人病院の院長・病院経営者
・院長が急死して代わりに閉院をしなければならない遺族
・閉院手続きの具体例や手順を知りたい税理士や社労士の先生

…といった「初めて病院の閉院手続きをする人」が「正確かつスムーズに閉院手続きを完了するための手順」...がすべてわかります。

何したらよいかわからない...という方だけでなく、

・損をしたくない
・確実に終わらせたい
・効率よく手続きを進めたい
・閉院手続きの内容が気になる…
・ちゃんとやらなかったらどうなるの?
・葬式など他にもやることがあって頭が働かない

…と、頭の中がプスプスしている人はぜひご覧ください。


※ なんだ、歯科医院の話か。医師は関係ないな...と思った医院(内科・外科・眼科・皮膚科・精神科などなど)の関係者の方もご安心ください。

医院(病院・クリニック・診療所)の手続きも歯科医院とほぼ同じです。役所と行政にも確認済み。

違いは「麻薬関係の書類がひとつ増える」だけです。

はじめに…


医院の閉院手続きに関して、かなり真面目で本質を書いた記事です。そのため読んでいただく前に、

・個人事業の医院の廃止の話です。医療法人の閉院は担当の弁護士、税理士にご相談ください。
・リアルな体験談を具体的に紹介しますが、地域で差がある可能性があります。

…をご理解いただければと思います。

1万字以上とボリューミーなので、読み切るのに時間を要します。本気度の高ければ高いひとほど、役に立つと思います。

✔︎ 金額:420円

体験を元に実践的な知識をつめこんだので、今回は有料noteにさせていただきます。

需要があれば、追記とアップデートを加えつつ値上げする予定です。

支払いの垂れ流し・違約金の発生...など取りこぼしリスクを大幅に減らせるので、最低でも数万円は節約できるはずです。

スタバのフラペチーノを1杯ガマンして話を聞きたい人…だけ課金をおねがいします。

返金機能をつけたので、内容がいまいちだった場合はサクッと返金できます。

金なんて払えるか!という人は、ブログでもざっくりとした概要を残してあるのでこちらをご覧ください。

では、ここから本編になります。


1.閉院手続きは4つのカテゴリーで必要です


閉院手続きで必要な4つのカテゴリーとは、

・行政
・ひと
・所属団体
・取引先

です。


1-1.手続き一覧


・行政

①:保健所
②:厚生局
③:ハローワーク
④:年金事務所
⑤:税務署
⑥:税事務所
⑦:労働基準監督署

・ひと

・スタッフ
・患者さん

・所属団体

・歯科医師会
・保険医協会
・全国歯科医師国保組合
・同窓会
・学会

・取引先

・国民保険団体連合会
・社会保険診療報酬支払基金
・ディラー(材料屋さん)
・リース会社
・技工所
・テナントの不動産屋
・公共料金 電気・水道・ガスの停止
・その他(駐車場・クリーニング・医療廃棄業者・インターネット・レセコン業者・警備・NTT・NHK…)

回る順番・提出物・添付するもの・所用時間・気をつけるポイント…をそれぞれ詳しく解説していきます。


1-2.病院の閉院手続きには「手順」と「優先順位」がある


まず、病院を閉院する手続きには「手順」と「優先順位」があります。

カテゴリーごとの正しい手順はつぎの通りです。

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