昼寝攻略note
職場での昼寝についてちょくちょく質問をもらうことがあるのでまとめることとしました。
古い馴染みの人は知ってると思うんですが、僕は昼寝大好きマンです。
隙あらば寝ますし、就寝まで1分マジで掛かりません。そして熟睡します。
本当に、寝るということを愛してます。
『職場での昼寝』
この記事を読んでくださっている貴方の中には、この言葉に対してどういうイメージがあるでしょう。
机に突っ伏して寝る?
それとも椅子の背もたれを活用して寝る?
そもそも職場は仕事をする場所なので寝るべきではない?
僕の場合は、キャンプマットと寝袋と折り畳み枕を持ち込んでゴリゴリに寝ていました。
昼休みが60分でしたが、昼飯を5分で済ませて、寝具の片付けの10分を差し引いて45分寝るという。
今のところ僕よりも職場の昼寝に本気を出した人を見たことがないです。
(僕より本気で取り組むと、一撃でクビが飛びかねない)
昼寝。
パワーナップとも呼ばれる15分程度の睡眠は脳のリフレッシュに良いとされていますね。
そんなものではなく、ガッツリ寝たいじゃないですか。違いますか。
会社で横になれたら。今、マジできついから横になりたい。
そんなときは誰しもありますよ。
僕は2徹ぐらいまでは追い込まれることがあったので、職場に寝る環境を作るのは命を繋ぐためにも必要な処置でした(正当化)
職場に誰もいなければ椅子を並べてそこに寝るとかもできますが、いかんせん人がいる昼間はね。無理でしょ。
前書きが長くなるのもアレなんで、さっさと本題に行きますか。
とりあえず想定される環境を想定してまとめたので、ご自身の環境にあった昼寝手段を採用してください。
在宅パーソンは自分の布団で寝ろ(起きれない場合は知らん)
【全ての昼寝に必須の装備】
大前提です。この3種の神器によって質の高い睡眠環境が実現します。
これらは家での睡眠時に使用しても全く問題ありません。
特に3番目の起こしてくれる機能を持つアイテムは必ず用意しましょう。
職場の昼寝で熟睡すると結構なレベルで社会的信用を棄損します。
・アイマスク
アイマスクはとにかく遮光性を重視しましょう。
鼻と目の間に隙間が出来るものはクソクソのクソなので注意してください。
夜間、暗くしている部屋ならまだ機能するのですが、日中の陽光やオフィスの蛍光灯の光を防ぐに当たって隙間があると
その隙間から入ってくる光にイラッとすることになります(僕は合うアイマスクを得るまでに3つほどキレながら捨てました)
・耳栓
耳栓は音声で起きるしかない人はオススメできません。
(なにせ目覚ましが聞こえないというのは極めてリスキーです。
ですが、耳栓の効果はマジで絶大です。
睡眠中の寝返りによって外れることも多々ありますが、入眠時に完全な静けさがあるのとないのとでは大違いです。
ただ、人があまり来ない場所での昼寝で耳栓して寝ていると近づく人に気付かず、近づいてきた人を死ぬほどびっくりさせることになります(経験談)
・起こしてくれる同僚or震動機能搭載の目覚まし時計
職場での昼寝の生命線です。マジで。
特に震える腕時計は優秀の一言。
これを用意することで同僚に気を使うという雑務から解放されます(雑務とは)
安くても1万円近くしやがりますので、ここは最後に回して大丈夫です。
とにかく、必ず用意するのはアイマスクです。これは絶対。約束ですよ。
次章からは環境別の昼寝の装備とスタイルについて言及していきます。
【オフィスやお客がいない時の飲食店】
いわゆる学校の机状態です。
この状況は昼寝スタイルとして主に2つです。
・机に突っ伏して寝るスタイル
これがみんな一番やってるかと思います。
ですがこれ机の高さによっては身体を相当前傾させないとダメなんですよ。
身体の硬さによっては質の良い睡眠が到底のぞめないどころか、逆に腰やらなんやら痛めます。
顔を向ける角度によっては寝違えのようにもなります。
かなり注意が必要なスタイルです。
このスタイルで一番大切なのは「前のめりにならない」ということです。
なのでまずはそこそこのサイズの硬めのクッションを用意します。
ビーズクッションで硬めの生地で作られてるものだと完璧です。
このクッションを机の上に置いて、そのクッションの上で寝る形ですね。
身体を曲げずに寝られるので疲労の回復度合いが段違いです。
サイズの目安としては
高さが「机の面の高さから胸元まで」
横幅が「自分が腕組みした幅+左右各10cmほど」
奥行きが「腕組みした肘がはみ出ない」
なので、50㎝四方のキューブ型のクッションがあれば完璧です。
結構デカいので、会社のロッカーに押し込むことを想定するなら50×50×25とかのクッションチェアとかも良いですね。
ハッキリ言って異様な寝姿にはなります。
昼寝への気合が違うと周囲を威嚇することにはなるでしょう。
同僚たちの視線が高速で貴方の顔とクッションを行き来します。
仕方がありません。質の良い睡眠のためです。甘んじて受け入れましょう。
休憩時間になるといそいそとクッションを抱えて更衣室から出てきて自分のデスクに向かう貴方。
そして、机にクッションを設置し、目覚ましをセット。
アイマスクと耳栓を装着。
クッションにもたれかかるようにして就寝です。
周囲の同僚の視線はもはや謎の緊張をはらんだものになっています。
ですが、目覚めた時、貴方は僕に対してこうつぶやくでしょう。
「マジで異次元じゃん、神かよ…」と。
・腕組みして足を延ばして寝るスタイル
これも比較的一般的ですね。
新幹線や飛行機、夜行バスでもこのスタイルで寝ている人は多いんじゃないでしょうか。
比較的入眠しやすく、昼寝初心者にもオススメできるんですが、新幹線や飛行機、夜行バスの座席とオフィスの違いがありまして。
それが「背面の高さ」なんですね。
椅子の背面に高さがあれば、そこに頭をもたれさせることが可能なのですが、いかんせん職場の椅子ではそこまでの背面長はありません。
なので、自ずとものすごくうつむく形になります。
すると、4~6㎏ほどある頭部を脱力している頸部で支えることになります。
重心とモーメントによっては25㎏近くの荷重が頸部にかかります。
どう考えても最悪です。故に、このスタイルで寝る時には頭の重さをどこで保持するかの処理が極めて重要になります。
そしてもう一つこのスタイルの弱点は腰への負荷です。
足を延ばして腕を組むこのスタイルは腰椎部に不自然な角度で上半身の重さを支えることを強いるため、腰痛を誘発しやすいです。
故に、骨盤の角度のケアと、全身の重さを座面以外に足方向に逃してやる工夫が必要になります。
必要なものを先にまとめます。
首のケアから考えましょう。
まず必要なのは「ネックピロー」です。
これ、使ったことがあれば良くわかるかと思いますが、電車での移動だけでなく職場の昼寝に於いても絶大な威力を発揮します。
最初はむち打ちの治療のカラーのように感じて鬱陶しく感じるかと思いますが、慣れれば首元をおおわれる安心感すら出てきます。
欠点としては夏場は首が蒸れて仕方ないというとこですが、ここはネックピローに冷感生地の布を巻くなどして対応しましょう。
とにかく、首が変な方向に倒れて固まってしまうことのないように、保定力重視で選びます。
自分の首の長さにあったものを選ばないと意味がないので、サイズ感をある程度調整できる空気式の方が個人的にはオススメです。
ウレタン製は寝心地は抜群に良いのですが、自分の方から耳の下までの長さにジャストフィットする枕を見つけるのが極めて困難です。
次に腰のケアです。
まず腰の反りを予防しましょう。上半身の重さが一点にかかることのないようにランバーサポートクッションを用意しましょう。
こいつはマジで値段がピンキリなので、可能であれば試せるところに行って試すのをオススメします。
上半身の重さが背もたれ側に流れるようになればばっちりです。
(※背もたれの耐荷重には注意)
また、ランバーサポートクッションはよくあるオフィスの椅子に取り付けることを想定されているため、背もたれがそもそもない椅子や木製のカチカチの椅子での使用は難しいとこがあります。各員の環境に合わせて選んでください。
そして大事なのが、フットレストです。足置きですね。
適切な位置に足を置かないと自重のせいで膝から外側に開いていき、骨盤の傾斜に悪さをして、これはこれで腰痛の原因になります。
キチンと良い位置で足を置ける場所を用意しましょう。角度と高さが調整できるものがオススメです。
また、両膝をゴムバンド等で固定するのも極めて有効です。
このスタイルの最大のメリット。
それは【周囲からの視線】です。
クッションをいきなり抱え込んで寝るスタイルに比べると、ネックピローとアイマスクの使用はかなり常識的です。
ランバーサポートクッションを常に椅子にセットして、フットレストをデスクの下にセットしておけば、昼寝を開始する際には自分のデスクからアイマスクとネックピローと耳栓を取り出すだけです。
周囲からの視線は「お、ガチで昼寝を研究してんの?」ぐらいの、比較的好意的なものにとどまります。
クッションを持ち出した瞬間の、あの独特の緊張感を味合わずに済むというのは、これは大きなメリットではないでしょうか。
ただ、クッションを使用した寝心地からは二段くらいは落ちます。体感値ですが。どれほどサポートクッションを上手く活用しても、どうしても一部腰には負担はかかってしまうので。
その点、クッションは凄いですよ。サイズ感を完璧にすると、布団でうつ伏せで寝た時とほぼ同値の寝心地と回復具合なので。
ここまでは、オフィスの中で寝ることを想定してきました。
いざ、昼寝をするとなったとき、オフィスの中で行うのは少し緊張を伴いますよね。これではリラックスした就寝なんてとても望めません!
さぁ、寝具を持ってオフィスの外に飛び出しましょう。
【昼寝の寝床探し】
外で寝る時に問題になるのが、安全性です。
なるべく人が来ないところで、かつオフィスからすぐに行けて、それでいて静かだと最高です。
例1)空いてる会議室や物置
まず安定の選択肢。空いている会議室や物置です。
ある程度以上の規模の職場であれば、会議室や物置の1つや2つはあるでしょう。
事前に総務課の人に確認して使用許可を取りましょう。
これを怠ると、熟睡してる姿を会議の準備にやってきた上司や同僚に見られることになります。
机を活用スタイルでしたらまだ微笑ましく見られる可能性もありますが、後述するようなキャンプマットや寝袋を持ち込んでガチ就寝しているところを目撃されれば、まともな企業なら確実に査定に響きます。しかも結構深刻なレベルで。
例2)非常階段の踊り場
個人的に一番のオススメスポットです。点検のおっちゃん以外はまず人が来ません。
もしかしたら先住民がいるかもしれません。吸い殻等の落とし物に注意しましょう。
わざと100円玉を落としておいて、何曜日になくなっているかで、いつ人が来ているのかを特定する手法も有効です。
例3)営業車
これ使いやすいんですけど、夏は暑く、冬は寒いし、車の座席で寝ると前述した腰痛問題が発生しやすいので正直オススメはしません。
ランバーサポートクッションだけは必ず用意してください。
さぁ、良い昼寝スポットを見つけたら次にやるべきは掃除と虫対策です。
せっかくの寝床。いや、状況によってはもはや貴方だけの秘密基地です。
不法占拠一歩手前な気もしますが、気付かなかったことにしましょう。
自分の安息の地を見つけたら虫対策は本当に徹底したほうが良いです。
シンプルに不快ですからね。勝手にバルサンを焚く。ミントオイルなど害虫が嫌う匂いのものを置く。虫よけアイテムをとにかく充実させましょう。
カーペット地の場所ならダニや埃対策もしといた方が良いです。
埃を吸い込みすぎると深刻なハウスダストアレルギーを引き起こしかねないですからね。
整地ができたらいよいよです。
ガチ就寝アイテムの話に移っていきます。
【安住の地での昼寝】
ここでは、しっかりと横になることを想定していきます。
用意すべきは
この2つです。
まず、マットとベッドですが『必須』です。必ず用意しましょう。
絶対ですよ。
ここまでうるさく言うのはなぜかというと、硬い地面で寝袋のみで寝るのはオフィスの中での昼寝よりも回復効率が落ちるからです。
それに加えて、寝袋がダニに汚損される可能性が跳ね上がるからです。
以上の理由により、マットかベッドかは絶対に用意してください。
とはいえ、どっちを買えばよいかはすぐにはピンと来ないと思うので、マットとベッドの特徴を簡単にまとめます。
・マット
基本的には折り畳み式で軽く、コンパクトで持ち運びが極めて容易。
設置時間が2秒で終わるし、撤収も10秒で終わる。とにかく早い。
品質にもよるが、地面からの冷えをほぼ確実に遮断してくれる。
一級品でも1万円以下。初期投資額が抑えられる。寝心地はベッドに劣る。
エアーマットもあるが、昼寝という時間制約上、空気の出し入れの時間を考慮して除外する。
(寝心地は良いよ。
・ベッド
折り畳み式でケースによっては持ち運びも容易。ただ、フレームがある分重量はあるし、マットよりはかさ張る。
(ヘリノックスのタクティカルチェアは例外的に軽いが値段がパネぇ
地面からの冷えの防御率はマット以上。寝心地もマット以上。
とにかく寝心地がヤバイ。ちゃんとベッド。マットも併用したらマジでヤバい。
設置時間が慣れても最低3分はかかる。片付けも5分はかかる。
ヘリノックスやスノーピークのだと5万くらい普通にする。購入に勇気が必要すぎる。
文字だけ読んでもピンと来ないところなので、これは最寄りのキャンプ用品店で試してみてほしいです。
大阪ですと、梅田のヨドバシカメラにある石井スポーツがここらへんめちゃくちゃ充実してます。
まとめるとこんな感じ
昼寝の場所によって各人、自分に合った装備を選びましょう。
自分がオーナーを務める店で、ベッドを立てかけるだけでしっかり片づけなくても大丈夫、とかならベッドを強くお勧めします。
逆に、完全にオフィスから飛び出してきたヤンチャなブラザーは荷物をなるべくコンパクトにしないとダメだし、撤収の時間を考えると折り畳み式マットになるでしょう。
個人的にはマットはサーマレストのZライトソルが最適解。ほかのやつは薄かったりして良くない。寒い。
次に寝袋。
これは快適温度を重視してください。
基本的に室内で寝ることを想定しているなら、快適温度は20度前後のもので充分なのですが、非常階段がビルの外についている場合では完全に屋外でのキャンプと同じです。
しかもビル風等が吹き、テント泊よりもシビアな条件になってきます。
ですので、個人的な見解としては屋内では薄手の封筒型、屋外では化学繊維のマミー型が最適解です。
薄手の封筒型、僕が使用しているのは快適温度が22℃、NatureHikeの2000円くらいの安物ですが、屋内であれば服を着こんでいれば余裕で真冬も耐えられました。
ですが、屋外だと確実に死にます。厚手のものを使用しないと無理です。
寝袋も同じく石井スポーツで試せます。いろいろ潜りこんでみましょう。
ナンガの寝袋とかは軽さも暖かさも神ですが、値段もヤベェです。興味があれば調べてみましょう。
これも、各人の状況によって最適なものは異なります。
試行錯誤する楽しみを味わっていただきたいと思いますが、指針を。
快適温度のハードルをクリアしたら、次は片づけやすさを意識しましょう。
寝袋を折りたたむときはとにかく空気を含んでデカくなり、かさ張ってたたみにくいです。そこのところが薄型の封筒型だとたたみやすさが段違いです。
さぁ、装備を揃えたなら僕からもう言うことはありません。
貴方の約束された地で、安眠を楽しむのです。
そう、起きる時間にだけは注意して…。
【最後に】
これらの知恵はクソブラックな働き方をしていた僕の命を繋いでくれたものです。もし、僕が昼寝の質にこだわらなかったら、本当に過労死していたと思います。
実際に何度かは、心臓が明らかに変な脈拍を打ってて、これはヤバいんじゃねぇか???となりました。繁忙期とか月に200時間とか残業してましたからね。
家に帰れず、朝日がオフィスの窓に差し込むころ、その時点で出来上がった分を客先に送って。給湯室で、嫌な脂汗でかゆくなった頭をメリットで洗ってタオルで拭いて。
先の見えぬ修羅場の中、仮眠のために段ボールを床に敷いた時。
どう考えてもこのままなら死ぬと思った僕は会社での睡眠の質を上げようと思い立ちました。
いや、今考えれば普通に転職を考えるべきなんですけど←
その後、どうにか地獄を抜けて今に至るわけですが。
僕の知見が最前線で戦う企業戦士たちの命を救う一助になれば、本当に幸いです。
正直、願いとしてはこの記事が死ぬほどバズって、職場で寝るのも許容される社会の到来です。みんなが当たり前のように昼寝できたらマジで色々と変わると思うんですよ。
なので、貴方も協力してください。お願いします。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
どうか、僕と同じようにどうにか生きている貴方の友人にこの知識が届くように、拡散をお願い致します。
あと、僕の寝袋が3年の使用を経て、もうくたくたなので、新調したいと思ってます。
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それでは、またどこかでお会いできますように。
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