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女さんとか言っちゃう人にイラつく君へ



【はじめに】

今週はこちらですね。


なかなか反響が大きくて、みんなをイラつかせる才能に溢れた名文だな、と僕自身は思っています。


僕自身は実は煽りなしで特にイラつかなかったんです。


なんというか、この人の人間性を考えると、ああ、そういう人かぁ…みたいな。ダンゴムシって丸くなるよなぁ…。みたいな、気質というか性質の問題に感じてしまって、そこに感想が出てこなかったというか。


これ多分、自分の弱さにイライラしてる時期の人が見たらめっちゃ腹立つと思うんで、今回この質問文に心乱された人はこれからも一緒に頑張ろうね、という気持ちです。


とはいえ、この質問は非常に多くの語りたいことをもたらしてくれたので、今回はこれを取り上げます。


目次を見て頂いてもわかると思いますが、綺麗な回答や武や護身術の存在意義についてつらつら語ったあとに、有料部分でこの質問者さんの実態をプロファイルしていきます。

毒が強くなりそうなので、その部分だけは有料とします。
それではよろしくお願いいたします。


【武術をなぜやるのか】


【人を害したいなら武術でなくても別に良いよ、の話。】


まずここからです。

多分、多くの人は考えたこともないと思うんですけど、武術なんてなんでやるんでしょうね。


「強くなりたい」という答えが比較的よくある答えですけど、じゃ、その強さを深堀すると、物理暴力でやっつけれるようになりたい、って意味での強くなりたい、なんですね。


おおう…武術である必要がない…


と僕は思うわけです。


だって、物理暴力で害したいだけならアレですよ。

夜道に後ろから車で撥ねれます。
電車を待ってるホームで後ろから突き落とせば終わります。
家を突き止めて、窓やドアを固めてから火をつければ終わります。
毒物やそういったものでも良いです。


ね。武術じゃなくても全然良いですよ。


実は闘争に於いては、単純に「どこまでやるか」のラインがぶっ壊れてればかなりの確率で短期的な目的は果たせます。


え?素手で相手をボコしたい?
わかります、男の子のなんというかね、意地とかね、浪漫がね。
うんうんうん…


総合格闘技やりましょう



武術なんて、本当にやるなら危なっかしい技がたくさんあります。
過剰防衛はもちろん問われますし、実際に使えるかと言うともはや無理やろと言わざるを得ない技もたくさんです。



武術なんて、あれなんですよ。
なぜやるのか、とかないんですよ。


「なんとなく」


これで良いんですよ。
大層な理由がある人ほど、往々にして上手くならんです。


ええ…じゃあ…武術っていったい…なんのために…


となると思うので、少しだけ実利というか、僕の考える良さや意味を語りますね。





【それでも武術をやる意味を考えてみようの話】


ただ物理暴力でなんとかするなら、総合格闘技で良い、と僕は先ほど申しあげました。


でも、武術じゃないとやりにくいことがあって。


それが


【本当に危ない、を比較的安全に稽古する】


ってとこです。


武術って流派にもよりますけど、長いとこだと数百年単位で継承されてたりします。(実際に一切の経年変化を起こしていないかは別にして)


で、継承に当たってすごく大事なことがあるんですよ。


それはそれらの武の術理が


【ちゃんと生き残れること】


に適合していること。ここです。

特に古い流派であるほどそれは顕著なんですけど、生き残るに当たって本当に役に立たないなら途絶えてしまうんですよ。


生き残るために一番必要なことってのが、


本当に危ない、を乗り越えられるか回避する


なんですよ。ここが出来てないと必ずどっかで途絶えるので。


なので何百年も継承されてきてる武術はかなりの高確率で【本当に危ない】を乗り越える技術体系を持ってます。


それは純粋に武術の型だけでなくて、流派自体がたどってきた政治的立ち回りも肝要だったりしますが、政治的な立ち回りが出来る人材を輩出できる教えであるわけですから、やっぱり参考になります。


そう考えて武術を捉え直すと、武術をやる意味というのは、その時々の社会で生き残っていくための感覚を磨くツールというところにあって、その感覚を磨くために、【本当に危ない】を安全に稽古する必要があるんだろうな、と僕は考えてます。


だから、弱い人ほど、本当に危ない局面で死んじゃいやすい人ほど、武術を稽古する意味はあると考えてます。


※逆にそこらへんがあまり期待できない戦後生まれの創作なんちゃって武術はかなり危ういとこがあるとも思ってます。
非常に良いものもある一方で、トンデモ系もたくさんあるので…難しいですね。



ここで、多分武術に興味がない人は気付くかもしれません。


ん???武術と護身術って何が違うの???


と。良い気付きです。大変良いですね。
次はそこを話しますね。


【護身術って本当に意味がないのか】


まず、武術と護身術の違いなんですけど、大項目と小項目みたいなもんで、武術や格闘技という大項目の中に、護身術という小項目があるイメージです。


護身術のポイントは自分からは仕掛けない、後手に回っていることを基本的に前提としていることでしょうか。


あとは、世間一般では護身術と言うと、物理暴力に対して対抗する手段としての物理暴力みたいなイメージが強い気がしますね。


で、そのうえで護身術って意味があるのか?


【あるといえばあるし、ないといえばない】



なんという曖昧な回答!玉虫色!それでも武術で飯食ってる人間か!などと言われそうなんですけど、でもこれにも色々ありまして。


物理暴力に対抗するために純粋に物理暴力としての護身術を稽古する。


これはほとんど意味ないです。本当にほとんど。


なにせ本当に日常の延長線に物理暴力が登場する局面てまずほぼ確実に狂気が出てきてる時です。平常心とか無理です。こちらは恐怖か狂気かどちらかに呑まれるシーンです。

そうなると、物理暴力で場を制すのってブレーキがない人なんですよ。


護身術とか関係ないです。マジで。

躊躇いなく目に指を突っ込んだり。
耳や鼻や唇を引きちぎったり。
両方の平手で頭を挟むように叩いて鼓膜を破ったり。

純粋物理暴力が日常で登場した時には上記のような残虐かつヤバめの行為の方がはるかに場を制す能力は高いです。

しかし、それですら、タフな人はこれらの行為に耐えたうえでもっと逆上します。あくまで隙を作る行為と割り切って逃げましょうね。

アドレナリンが出て痛みの感覚が飛んだあとの男性とかはめちゃめちゃ危険です。自分から攻撃したくせに反撃されると怒るとか道理が通らない話なんですけど。


こう書いてると改めて思いませんか。


護身術の意味ってある…????と。


だから言ってるんですよ。

純粋物理暴力の対抗手段としてはやる意味はほぼないです。


ただ、物理暴力系の護身術を訓練する唯一の意義は、その緊急時というか非常時に平常心を取り戻せる可能性が少し上がる、というとこです。


人間は慣れる生き物です。
どんなえげつない暴力的なシーンも慣れればわりと平常心です。
(慣れる前に壊れる、というクレームは聞こえないふりをする


護身術をそのまま使うとかはまずもって無理ですけど、自分に悪意が飛んでくるという状況を疑似的に経験しておくのはすごくすごく大事です。

脳は未知に出くわすと、先に状況を把握しようとしてパニックになってフリーズしてしまうので。既知に対して我々は極めて強いんですけど。


そう考えると、護身術や武術をやる意味って少しずつ明確になってきませんか。


僕の中ではそこらへんをグッとまとめると


【人体の可能性を最大発揮する手段のひとつとして極めて有効】


となるわけです。


だから、男でも女でも、若くても、お年を召していても。
なんか興味が湧いたらやれば良いんです。


未知を既知にしていくのはいつだって楽しいんですから。



さて、お次は今回の質問文から読み解いていきますよ。


以下有料ですが、興味があればぜひ読んでください。
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【質問文から読み取る人物像】

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