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命、それは苦しい。



【はじめに】

性、それはおそらく、常にずっと、多くの人を悩ませる問題ですな。


他にも、めんどうな悩みはたくさんございますな。


今回の3つ挙げた質問は僕の中で共通項があって。


それは




・みんなが経験してることを経験できない、という悩み



・自分の命の使い方がわからない、という悩み。




この2つの悩みが結実したものやな、と感じるんです。


それぞれ別のもののようで、実は同じ。



なので、この2つを起点に話していきますね。


後半に鋭角にえぐり始めるので、なんかこう、覚悟だけしてもらえますと。



【みんなが経験していることが経験できない話】


これは男女問わずの問題なんですが、たとえば、学生時代の経験ですね。


部活で青春するとか。
制服でデートするとか。
友達とダベったり、なんか、そういう。


それらの「多くの人が経験するであろう楽しい事」みたいなのを、何も経験することのできないままに大人になってしまう。


取り返しのつかないとこにきてしまった時、人は思うわけです。




「ああ、いいなぁ、自分もそういうの欲しかったなぁ…」と。



苦学生のストーリーというのは場所を問わずにあるものです。
(と言っても、ここ100年程度の話ですが)


みんなが楽しい学生生活を送る中で、自分はバイト三昧で家族から金もとられていた。とか。正直、これはこれで超絶めずらしい話でもなく、各小学校単位であれば、学年に1人か、2学年の1人ぐらいの割合でいますね。


ここは本人に何の落ち度もなく、単純に出生ガチャの問題の部分です。
どうしようもない運要素です。


欲しかった経験を得られない。それはかなりの部分で運が絡みます。
得られない時はとことん得られない。そういうが平然とまかり通るのが世の中です。


そして、欲しかったものが得られない経験というのは、大なり小なりだれしもするものですし、その「得られなかった経験との付き合い方」というのは、その時代の美徳やそういうものから自分なりに見出していくしかないものです。


ひと昔前、昭和から平成の初期にかけては、得られなかった経験への悔しさをバネに頑張る、みたいなのが、得られなかった経験との付き合い方の最適解みたいな感じで、なんなら結構な美談として語られたもんでした。



しかし、時代の流れは残酷で、様々な真実を明るみに出します。


・悔しさをバネに頑張り、かつ成功した人間だけがスポットライトを浴びているという事実。

・乗り越えた人たちの言葉はあくまで生存者バイアスに基づくもので、誰しもがその成果を再現できるわけではない。

・一定以上の苦境は心身に取り返しのつかないタイプの傷をつけることもあり、一度壊れるとなかなか戻らないこと。




そういった真実を知れば知るほど、人は拗ねていきます。
「どうせ、自分には無理だろう…」と。


そうですね、しゃらくさくてめんどくさいですね。
薩摩藩なら切腹を求められますよ。女々か!と。


結局のところ、羨望の苦しみは全て弱さから来ます。
強くなるしかないんですね。



手に入らなかったものをいさぎよく諦めるだけの強さを得るしかないんですね。



僕が大事にしている言葉で




「あるならあるで、ないならないで」



というものがあります。


仕方ないんですよ。
環境と遺伝子というゴリゴリの運ゲー要素がそこにある以上、欲しいものが手に入らないなら手に入らないなりにどうにかするしかないんです。




適切に身の丈を知り、そのうえで最善を尽くしていく。
それしかないとこがあります。




そのうえで好感度激下げになるかもしれん回答ですが。



セックスをしていないと劣等感がある。なるほど。

みんながしている経験を自分がしていないと、なんかこうネガティブな気持ちになりはるんですね。

仕方ないんとちゃいますか。
してない自分を、劣等感があるならあるで、そのまま受け入れなはれ。


もしかしてですけど「求められている証明」みたいなのが欲しいのかもしれませんな。

でも、それはご本人の心の問題ですな。
求められている証明が欲しい、というのはご自身が自分で自分のことを認められてないとこがくることが多いですな。他にもあるんで一概には言えませんけど。


ただ、誇りを持てる何かをちゃんと探した方がええんとちゃいますか。


ちゃんと見つけたうえで、それでもまだセックスしてもらわれへん、みたいなことになるならまた考え直さんとあきませんけど。


次。

学生の頃にみんなと同じように恋とか経験してないから、道徳に反する行為をしそうで怖い。さいですか。


それはご自身のモラルの問題ですな。
そのモラルと、経験して来なかったコンプレックスがぶつかったときにどっちが勝つかわからんという話でしょう。


ほんなら、これまた誇りを持って生きていきなはれ、となります。
ご自身のモラルに恥じることのない生き方をしましょ、と。


そういう話です。難しく考えるようなことやないです。


ほんで次。

何かに熱中するという、みんながしている経験ができていない。
だから、自分は今しんどい。


一見、その通りに見える理屈ですな。
でも、ほんまのところは、どうですかね。


熱中できない原因はなんやったんでしょうね。
おもしろくなれないなら、そこには必ず理由があります。


その理由を明確にできないと、苦しいでしょうな。


結局、今の自分が嫌いやからなにしてもおもんないと違いますか。
いや、わかりませんけど。一般論としてね。




三者三様に、それぞれが



「みんながしていることを経験していない」



という部分にこだわって、ほんまに見るべき部分を見ていない、という状態かな、と僕は思います。



ほんまに見るべきは、今の自分なんですけどね。






【自分の命の使い方がわからないという話】



ほんまに見るべきは自分。



これは何に於いても結局ここに帰ってくるところがあります。


仕事、芸事、人間関係。


なにするにしても、壁にぶつかるときはあって、その時々で、今上手くいってない自分をよく見ないとあきません。



でも、そもそも壁にぶつかることすら出来てないとき、ってのがあるんですな。



それが自分の命の使い方がわかってない時、って話です。

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質問箱に来た質問を起点に、色々書くものです。 有料部分には普段書きたくても書けないことを盛り込んだりもします。

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