あいさつがわりに、親父とヤギの昔話を。
私は自分自身のアイコンとして、ヤギの画像をTwitterなんかにも使っているのですが、これはコサキン本の「ヤギ」からインスパイアされています。
また小堺さんと同じく、ヤギエー(山羊座のA型)という事もありますね。
続編に、全く同じ装丁で背景の色だけ金色に塗られた「ヤギ GOLD」があります。ちなみに裏表紙はハトの画像になっており、手元に置かずには居られないアイテムとなっています。
ちなみに私の「ヤギ GOLD」は、学校の机の中に入れといたら無くなってしまいました。心当たりのある方は、今からでも遅くないので返して下さい。
数年前には、シカゴ・カブスのヤギの呪いも解けたようですし、そろそろ世界的なヤギブームが来るんじゃないかと思います。
そんな訳で本題、親父のヤギ。
私の父親は幼少の頃、家でヤギ(メス♀)を飼っておりました。
父はたいそうそのヤギを可愛がっており、また、終戦まもない頃の、所謂「モノのない時代」だった為、ヤギの出す乳(生臭くてあんま美味いもんじゃないらしいです)も、当時の父にはたいへんな御馳走でした。
そんなある日、学校で運動会が催される事となります。
その日は、テントの設営やら何やらの準備があり、早朝から家族総出(所謂「モノのない時代」ゆえ、たかが運動会でもリオのカーニバル級の大騒ぎです)で学校に行かねばならず、更に後片付けまで含めると、ほぼ一日中誰も家に帰ってこられなくなりました。
ヤギの世話係だった父は、このような全員留守・全員悪人といったアウトレイジな状況で、大事なヤギの餌やりを絶やさぬ為にはどうするか、自問自答を繰り返します。
しかし、ついに父はピコーンと閃きました。
まず、いつもより多めに餌を用意し、更に、杭に繋いでいたヤギの首ひもをだいぶ長くしておいたのです。
これはヤギ自身の行動範囲を広げ、自主性を促してやるための措置ですが、ヤギに対する「もし俺が出がけに与えた餌が無くなったとしても、己の力で周りの草(田舎はそこら中ボーボーに草が生えているものです)を喰らって生き延びろ!」という、父からの力強いメッセージであるとも言えます。
準備万端、父は安心して運動会に出かけました。
そして運動会が終わり、家に帰ってみると、大事なヤギは首にひもがグルグル巻きになって死んでいました。
そうです!下手に首ひもを長くしてしまった結果、草を食べようと杭の周りをウロついているうち、自分自身の首ひもが首に絡まってしまったのです!
その日以来、楽しみにしていたヤギの乳も、二度と飲む事ができなくなってしまいました。
…以上が親父とヤギの昔話です。悲しいですね。
典型的な「善かれと思った行為が仇となる」話です。
皆さんも気をつけましょう。ヤギは結構簡単に死ぬよ!
そんな訳で可哀想なヤギの供養のためサポートお願いします(フザケルナ)
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