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Bontrager Aeolus RSL 37 インプレッション

ついに手を出してしまいました。Bontragerの最高級ホイール、Aeolus RSL 37(Bontragerの公式ページ)です。

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やはり最高のホイールでした。

■なぜAeolus RSL 37を選んだのか

ちょうど、Aeolus RSL 51、62、75が発表されたタイミング(シクロワイヤードの記事)。対して、37は2020年の新型Emondaと同時期に発表されているので、1年古いことになります。
 51にしようか37にしようか悩んだのですが、横風時の安定性をより重視した選択をしました。

というのも、これまではTOKENの52mmディープリムを使っていました。最近のトレンドを取り入れた、リム幅が広めのリムプロファイルで、特に大きな問題はなかったのですが、横風の突風でひやひやすることはそれなりにありました。
 爆風だった唐津~平戸旅のほかにも、結構風が強いときにダウンヒルをしていると、こりゃあかんな~と思って減速することも多く、、、安全に下るという意味では、全くそれでよいのですが、気持ちよく下るという意味では、ロードバイクらしさを失っていた気がします。

色々とリサーチを重ねる中、TREKアンバサダーの兼松さんによると、「51も3D解析をした結果、横風にかなり強い」ということだったのですが、ホイール1セットで運用しているので、様々な環境でトータルに安心して走れると思った37を選択しました。

ちょうど在庫があったため、週末に注文して、翌週の木曜日には到着。早速走ってみました。

■インプレッション

GP5000CL 28Cで、チューブはラテックスチューブを使ってます。空気圧は前5.0、後5.5。インプレの比較対象は、KONAX PRO Disc Prime カーボンチューブレスレディクリンチャー、52mmハイトのホイールです。

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●軽さ
1575g→1325g(-250g)と、かなり軽量になりました。数値以上に、乗ってみて感じる軽量化の効果は抜群。加速感や振りなど、バイク全体の挙動が軽くなり、バイクとの一体感がかなり増した気がします。
 ハンドル交換やDi2化もそうでしたが、だいぶリムブレーキのロードと同じように、軽快に走れるようになりました。

●安定感
期待通り、風が吹いても全然気になりません。アルミのローハイトホイールの時みたいな安心感。風を受けることなく、スーッと進んでいきます。
 また、ホイール全体の剛性が高いのか、ハブの性能が高いのか、かなりスムーズに転がってくれます。試しにスプリントもしてみたのですが、ホイールの柔らかさなどはみじんも感じず、しっかりとパワーを受け止めてくれました。

●エアロ効果
52mmから37mmと-15mmなので、エアロ効果がだいぶ変わるかなと心配していたのですが、体感で分かるほどは変わらず。向かい風でも横風でも、スッと進みます。
 ホイールの性能って、リムハイトだけじゃなくて、リムの形状とかホイールトータルのバランスとかが、大事なんだなと思いました。

●剛性
52よりリムハイトが下がっているものの、剛性はむしろ上がっている気がしました。スプロケットとかブレーキローターを付けていると、スポークがカンカンと音を立てるくらいなので、スポークテンションがかなり高そうです。
 リムの内幅が1mm広がったので、タイヤの空気圧を落として、ホイールセット全体の剛性を調整してみました。

●ハブ
実は一番効果を感じたのが、DTSuissの新しいハブです。36Tラチェットのダイレクト感や空転時のスムーズさが、かなり好印象でした。

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全体として、かなりバランスが取れたホイールだと思います。取り回しも自然で使いやすいです。レースの速度域だと50mmくらいあった方が良いのかもしれませんが、自分が普通に使う範囲(巡航で30km/h〜40km/h)では最適解だと思っています。
 何より、軽快感や安定感のおかげで、乗っていて非常に気持ち良いのです。ディスクロードのどっしりとした感じに引きずられて忘れていましたが、ロードバイクの楽しさって、こうだったよなと思いだしました。

Aeolus Proは重量が重いので(1500gくらい)、Tokenからほとんど軽量化にならない点がネックで選びませんでしたが、最初からPro37を使っていれば、気にならずに使い続けていたと思います。こちらもお勧めです。

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