ペリカンnote用Fin

5章 ナラティブと建築家とSYSN<完>

ストーリーではなくナラティブ

ワイはペリカン建築家やけど、ついに最後の5章までたどりついたで。
予定よりも、ずいぶん時間がかかってしもうたで、堪忍やで。

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『ストーリーではなくてナラティブ』
ワイはここに、これからの建築家像のヒントがあると考えてんで。

中央集権から分散型へ、国や会社や大学、家族、それぞれが集団の活動体としての固まりから、個々の固まりの集合体に変化しているで。
ブロックチェーンの技術が、中央管理者をおかないスタイル、分散型の世界観を端的にあらわしている思うで。

もう少しわかりやすくいうと、所属だけではなく、個人の信頼性が価値に変わる『評価経済の時代』やで。
ビジネスの世界でも、個人の信頼性を担保にした、未来を示唆したサービスが増えてきているで。
建築家の世界でも、作品だけではなく、個人のパーソナリティにも注目されている気がすんで。

社会
中央集権型→分散型
建築家像
作品→個人
個人の属性が複数、多様になる、評価経済世界

そして、その中でも強く感じるのが現実社会のストーリーの終焉やで。
今まで信じられてきた、成功体験、正しい選択、演出されてきた世界(ドミナントストーリー)よりも、これからの時代はより個人の独自の体験(オルタナティブストーリー=ナラティブ)が求められている気がすんで。
そういった意味でも、ワイはSNSメディアの中でもツイッターが一番好きやで。それは、ツイッターが一番ナラティブだからやで。バズったり、炎上みたいなんも、ツイッターのお家芸やで。

ナラティブ(narrative)という言葉を聞いたことがない人も多いと思うので、少し説明をしたいと思うで。
ナラティブとは、そのままの意味だと「物語」やで。
ただストーリーとは違う点があんで。

ストーリーはプロットがあり、エンディングも決められているで。
対照的にナラティブは結末が決められていない、個々の原体験に近い物語やで。

このストーリーについては、現在のメディアに注目すると比較がしやすいで。
例えばTV番組で言うならば、視聴者は過剰な演出に対して嫌気を感じるで。ほんの少し昔なら、普通の演出でもヤラセと視聴者は認定しているで。(ストーリー)
ここには時代がリアルなストーリーを求めている事を感じるで。
その需要に対してユーチューバーなりインフルエンサーが答えていると思うで。(ナラティブ)

これらの指摘は、既存のカタチを否定しているわけではないで。
新聞が出てきて、ラジオ放送が出てきて、TV番組が出てきたのと同じやで。
これらのメディアは新たな媒体が出てきても消滅していないで。
時代に変化して生き残っているで、より多様になるだけやで。

ナラティブについて、もう少し興味を持って詳細を知りたいのなら、社会構築学についての本を読むのをお勧めすんで。
モダニズム、ポストモダン、社会構築主義、あわせて勉強するとえーで、ホンマの話。

建築家としてのナラティブ

建築家としてのナラティブについて、少し考えてみよう思うで。

ワイはペリカンやけど、今の教育でも実践でも、変革の時がきている思うで。
成功者としてのストーリー(ドミナントストーリー)の書き替えの時期が来ているように思うで。いわゆる、門切り型ではない、よりリアルで多様的なストーリー(オルタナティブ・ストーリー)も必要やないかと思ってるで。

つまり建築モラトリアムの終焉やで。リアルな社会に対してより実践者でいかな、建築の可能性、広がっていかないちゃうかな、思ってんで、SYSN。

そこでワイは建築家としてのナラティブアプローチを考えてみたいと思ったで。
ワイが今までの第1章〜第4章までの軌跡を復習して欲しいで。

第1章 建築家を取り巻く社会やで

第1章では、みなさんそれぞれに建築家としての戦略を考えて欲しい思ったで。
その戦略のワークフレームを埋めていけば、建築家としての業界分析ができるで。

第2章 SNSまるっと分析させていただくわ

ツイッターを例にしているで。こちらは、マーケットを把握して、自分が伝えたい相手に対してSTP分析(セグメント、ターゲット、ポジショニング)して、伝えていこうっちゅうことやで。ここらへんのお話は、FB、インスタ、全て特徴、運用の仕方はちゃうけど、共通していると思うで、ホンマの話。

第3章 広報について理解しようで(メディアの種類、特徴考えようで)

広告は拡声器やで、どのように広げていくか、SNSにはない拡散機能があると思うで、ワイが思うにチャネルが違う層にアプローチすること、おもろい思ってるで。

4章 未来の建築家へ愛をこめて、SYSN(主らのタイプ、研究するとえーで)

こちらでは個人の建築家のタイプを分類できるで。自分がどのタイプに属するのか、もしくはハイブリッドタイプなのか、分類することによって客観的に確認できるで。

建築業界分析→SNS分析→広報分析→建築家タイプ分別

第1章から第4章まで読んで、自分で考えることによって、みなさんは客観的に自分と業界を見ることができるで。

そこでワイが思うに、はじめて自分のリソースでできること、もしくは自分がなりたいものになるために不足しているものについて、環境に悲観にならないで見つめることができる思うで。

足らへんもんあるなら、取りに行く行動力があればえーで。
取りに行く行動力がないなら、自分のリソースで戦略を練るコト大事やで。


自虐的ではない、人と自分は違うという区別ができるようになることが大事やで。だからこそ個々のナラティブを紡ぎあげ分析して、それぞれの建築家像を創り出して欲しいで、それが建築家としてのナラティブアプローチやと思うで、SYSN。

そないなことしたら案外、建築の未来はあかるいことに気づくと思うで。
みなはんは気づいていない、だからワイがゆうわ、建築家はあかるいSYSN!!
Supporting Your Social Network=ワイはみなはんのこと応援してんで)



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