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教師をしていてよかったと思えたこと①ーいちまいの英語通信が変えた教え子の未来

教員生活をしている中で、
「教師冥利に尽きる」と思える出来事は-
1年に数回あればよい方で、
「先生ありがとう」といってもらえることは
それほど多くないことが実際のところ。

常にGIVEそしてGIVEそしてGIVEの日々。

そんな中
私が教師をしていてよかったと
思えた出来事のひとつを
お話したいと思う。


4月の授業開きの
自己紹介のとき、
英国の話が教科書に出てきたとき、
留学について生徒に話すとき、

自分の留学経験談を
パワポの資料や写真をみせながら
時間を見つけてはしてきた。
クイズ大会をしたときもある。

中学の教員をしていたころ、
「えいごつうしん」をときどき
生徒に配布していて、
「留学体験」をシェアしていた。

私が21歳の時に経験した
ホームステイのはなし、
ホームシックになって
毎晩泣いていたこと、
毎週金曜日の
フィッシュアンドチップス、
あっという間に
10キロ太ったこと、
電車から見た野うさぎに
ワクワクしたこと、
初めて見た海外を
生徒たちにたくさんたくさん
伝えたかった。

配布したおよそ100枚のうち
そのほとんどが
ゴミ箱へと
捨てられたことは確実。

なんとその「えいごつうしん」
(B4のわらばんしに表裏印刷されたもの)を
中学卒業後も
ずっと保管していてくれた
一人の教え子の親から連絡があり、

『その「つうしん」が
ひとつのきっかけとなり、
英国留学を決めました!』

とのこと。

後日その教え子と再会し、
直接留学への助言を
させていただいたことが
ある。うれしかった。
イギリスで、アートを学ぶということで
目をキラキラ輝かせていた。

そんな風に
いちまいの「えいごつうしん」が
ひとりの生徒の将来の道に
影響をあたえることがある。

そんなときは
学校の先生業は
とても大変なのだけど、
やっていてよかった~と
思える貴重な瞬間だった。

この体験をして以来、
授業の内容から少し外れるような
海外の話や人生の話をするときは、
ひとりでもふたりでも
自分の話に耳を傾けてくれる生徒がいればOK
と強く思えるようになった気がする。


29才で中学教員を辞め、
オーストラリア留学をし、
その後しばらくシドニーで暮らした私は
39才で高校の英語教諭に戻ったのだが、

新卒(23才)の同僚の先生に

「教師の仕事をしていて
良かった~うれしな~と思えることは
年に数回あったらいい方だよ」

と話したら
ショックをうけていたことを
思い出す。
そう語れるようになったのは
年を重ねたから。

どんな仕事でも大変だけれど、
教師の仕事は
辛いと感じることも少なくない。

今ではそのすべてが
今の私をつくってくれた
GIFTだったとわかる。

もちろん、
教師をしていて
良かったと思える
出来事があったときは
何倍も幸せに感じるし、
それらも
今の私をつくっている
そして未来の私をつくる
すばらしいGIFTとなっている。

教師をめざしている若いみなさんは、
そんなことが
始める前からなんとなく
わかっていると
日々のお仕事が
そんなもんなんだな
と思えて、
楽に仕事ができるかも
しれません。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

「教師をしていてよかったと思えたこと」
シリーズはまだ続きます。

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 学校現場を理解する
英語・ライフコーチ ✨ひでこ
*以前はマジメすぎて、頑張りすぎる性格
*中学校6年、高校14年勤務!
*心身の不調からの復活経験
🌟 53歳での早期退職からの
軽やかな生き方を追求中!
🌍 あなたと世界をつなぐ
橋渡しがミッション
*現在はおもにUK,AUSでの
海外経験・授業のヒントなどを発信中!
*Body/Mind/Spiritを整え、
豊かな人生・働き方を手に入れるための
ヒントをシェアしていきます✨
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