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コンプレックスだった「声」で、30回ラジオ収録を続けてみて…

旅するインタビュアー、そして旅するラジオパーソナリティ。
ここ1年間ほど使ってきた、私の「肩書き」。
ただ・・・いずれも昨日をもって、しばらくはお休みすることになりました。
(*注:インタビュアーとしての「取材」はお休み。6月末までに取材して、まだ公開できていない記事は、引き続き今後も更新します!)

6月末、インタビュアーとして続けてきた、「海外で働く100人をインタビュー」するチャレンジをやむなく中断することにした。

それに加えて昨日、記念すべき30回目の放送を公開したことで、ラジオパーソナリティとしての活動も一旦は中断しようと思う。

頑張って続けてきた活動を両方とも中断することになった今、「次は何をしようか」、「私には何ができるのか」・・・読書をしたり、コーチングを受けたりしながら、じっくり考える毎日が続いている。
そんな毎日のなかに、今後少しずつnoteで表現することも加えていこうかな、と今は漠然と思っている。
仕事として「書く」ときとは違って、もっと肩肘張らない、等身大の自分で、言葉を紡いでみたいから・・・。



さて、前置きが長くなってしまったが、今日は30回のラジオ収録を終えて感じていることについて書こうと思う。
これまでラジオはFacebookとTwitterでシェアしてきたが、30回目の最終回にあたるFacebookのポストを考えようとしたとき、思いが溢れてきて、ポストにはきっと収まらないと思ったから。

コンプレックスは強みに変わったのか・・・?

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そもそもなぜ、私はラジオを始めたのか?
きっかけは、仲間の一言。

「ぺくちゃんの強みは、声だね! ラジオ、やってみたらどう?」

当時の私は、正直あまり乗り気ではなかった(苦笑)。

この記事にも書いたが、私は自分のハスキーな声があまり好きではない。
男性に間違われてしまうこともあったほど、可愛らしさのない自分の声は、コンプレックスにさえなっていた。

では、なぜ最終的にチャレンジしてみることにしたのか?

「自分で認識していない強みがあるのに活かさなもったいない! 自分のコンプレックスが強みになるんやで!」

仲間のこの一言が、私の背中を押した。

ラジオを始める半年ほど前から、インタビュアーとして活動を始めた私。
取材を通して多くの方とお話をするなかで、「取材を通して、自分の強みに気づけました!」というお言葉を何度かいただいたことがあった。
その過程で、「人には、自分では気づけていない強みもある。その強みに気づいていないことで、チャンスを逃しているなら、それはもったいない!」と思うようになっていた。

だったら・・・私がコンプレックスだと思っている「声」だけど、周りがそれを強みだと言ってくれているなら、一旦素直に受け止め、コンプレックスを強みに変えてみようと思ったのがきっかけで、ラジオを始めることになった。

※そのあたりの話は、初回のラジオでも話をした(懐かしい・・・!)。

さて、「コンプレックスを強みや武器に変えることはできるのか?」を、実証する(?)意味で始めたラジオ。
30回の収録を終えて、果たしてどうだったのか・・・?

正直なところ、自分の「声」が強みや武器だと明確に言えるのかは、今も分からない(笑)。
なぜなら、始めるまでは、「コンプレックスである声を届けるなんて、ちょっと恥ずかしい!」という気持ちがあったけど、結局は毎週素敵なゲストの方のお話を伺える楽しさや、みなさんの魅力を伝えたい思いがはるかに上回っていて、自分の声にあまり意識が向かなくなっていたから。

ただ、あのときチャレンジしたことで、自分の幅や可能性が広がり、ひとつ「できる!」と言えることが増えたことは、小さな自信にもなっていて、結果的にすごく良かったことは間違いない。
あのとき背中を押してくれた仲間には、感謝が尽きない。

※ちなみに、この「仲間」とは、毎回の放送で流れるオープニング・エンディング曲を作ってくれた、やっしーさんである(ラジオにも、トータル3回と最多出演!)。

30回の収録をちょっとだけ振り返ってみる

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何よりもまず、30回の放送に出演してくださったみなさんへの感謝が尽きない。
今振り返っても、よく毎週素敵なゲストの方が途切れることなく、お越しくださったなぁと思う。
「出演したい!」と言ってくださっていて、結局お招きできなかった方や、私自身が「ぜひ来てほしい!」と思っている方がまだまだいらっしゃったので、それが本当に心残り・・・。

そんなみなさんとご一緒させていただくなかで、感じたことを3つ挙げてみる。

(1)10分間という短い時間だからこそ、伝わる”らしさ”がきっとある

これまで、収録はすべてnoteのアプリを使って行ってきた。
そして、アプリには10分という制限時間がある。
もちろん、たった10分でゲストの方のすべてを伝えることは到底できない。
ただ、限られた時間だからこそ伝わる、”らしさ”もあるのではないかと強く思った。

これまで収録してきた「ぺく☆ぺくラジオ」は、基本的に10分録りきり。
(*注:もちろん、いろいろな事情で何度か録り直している回もある!)
その10分という短い時間の中で、ゲストの方が何気なく、パッと答えて下さることって、きっとその方の人生ですごく大切にしている価値観や考え方、思いなんだと思う。

日頃から考えていることだからこそ、聞かれたときにすぐに答えられるものだと思うから・・・。

(2)等身大の自分で表現する大切さ

「ぺく☆ぺくラジオ」にゲストの方をお招きする際には、約1時間ほど、お時間を頂戴してきた。

もちろん、本当に「ぶっつけ本番!」もいくつかあったけど(笑)。
(たとえば、出張中のタクシーで録った、タクさんとのお話とかね…!)

これは、いきなり10分間の収録に臨むのは、話し慣れていないゲストの方にとっても負担が大きいだろうし、私自身もその方が「伝えたいこと」をより的確にお伝えするために、ゲストの方をより深く理解する時間が、収録前に必要だからである。

収録が始まったらまずは軽く打ち合わせ。
以下の2パターンのどちらが良いかを選んでもらう。

①今後何かチャレンジしていきたいことや告知したいことがある
②今に至るまでの生き方に焦点を当て、そこから何かしらリスナーさんに伝えたいことがある

その後、軽くインタビューをすることで、雰囲気に慣れてもらいながら、一緒に構成を練る形で進めてきた。

ただ、1回だけ、すごく印象深い回がある。

当時のゲスト、ハルさんはその前の回にもゲスト出演をしてくださっていて、このときは彼女さんと一緒にcome backしてくださった。

いつものごとく、事前に簡単な打ち合わせをして臨んだ収録の後、「打ち合わせした通りに話すのではなく、ぶっつけ本番の収録ならどうなるかを試したい」というお話が・・・!

当時の私は、インタビュアーとしても、ラジオパーソナリティとしても、たくさん取材をしてきたが、じつはかなり行き詰まっていた。
知らず知らずのうちに、「上手く話さなきゃ」、「上手く質問して、上手く聞き出さなきゃ」、「上手く書かなきゃ」など、たくさんの「〜しなきゃ」に勝手にとらわれていたのだ。
そのせいで、取材も執筆も、そしてラジオもすべてが怖くなってしまうという、真っ暗闇の中にいた。
それでも、インタビューもラジオも「頑張ってきたから、なんとか続けなきゃ!」という一心で、なんとか前に進もうとしていた。

ただ、そんなときは、「ふっと肩の力を抜いてみることが大切だなぁ」と、この収録を通じて改めて感じさせてもらった。
このとき、ハルさんの一言で、普段通りの会話を収録するという試みをしたことで、「あまり気負わず、等身大の自分で臨めば大丈夫!」と思えたし、また明るい気持ちで前に進めるようにもなった。

誰しも、プレッシャーを感じて、上手くいかないときってきっとある。
そんなときこそ、無理をせず普段通りに、そして何よりも「今、目の前にあることをただ楽しむ」ことを意識してみるといいのかもしれない。

(3)「楽しそう!」とか「やってみたい!」、その気持ちを大切にしてほしい

「ぺく☆ぺくラジオ」にこれまでゲスト出演してくださった方は、基本的にセブの語学学校クロスロードで出会った方を中心にお声掛けをしてきたこともあり、みなさん海外でいろいろなチャレンジをされてきた方たちである。

生き方・働き方もそれぞれ違って、持っている価値観も全然違う。
ただ、多くの方に共通しているのは、「やりたい!」と思ったことにどんどんチャレンジしてきたこと。
それに、頭で難しく考えずに、「楽しそう!」と心で感じたことをもとに、行動に移していること。

私たちは(私は?)何かを判断するとき、つい先のことを考えてしまいがちな気がする。
「やってみたいけど、チャレンジしてどうなるんだろう?」とか「上手くいくとは限らないことに挑戦するのは怖いし、辞めておこうかな」とか・・・。

でも、勇気を出して一歩踏み出してきたからこそ、世界が大きく広がり、その方が持つ夢や目標にグッと近づけたんだと思う。
だから、もっと「楽しそう!」とか、自分の心のちょっとした動きを捉え、どんどんチャレンジしていける人が増えたらいいなと思っている。
たとえ失敗しても、そこで出会った人との繋がりや得た学びは、自分の糧となり、きっと次に繋がるから。

今後について

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ラジオを始めるまで、私はライター・インタビュアーとして、おもに「書く」ことで表現してきた。
今回(完全に自称だけど)ラジオパーソナリティを務めてみて、「話す」という表現手段が新たに加わり、表現の幅が広がったと感じている。

これまでライターとして、記事を書く上で構成を何度も考えてきた経験は、10分間という限られた時間で、上手くストーリー性を持たせるところにも活かせていたんだなぁと、最近ゲストの方や応援してくださっていた方からのフィードバックで気づくこともでき、小さな自信にもなった。

それに、果たして「コンプレックスを強みに変えられるか」を実証できたか否かは定かではないが(笑)、ラジオ収録は思いのほか楽しい時間だった。

だから、今後はこれまでのお仕事に加え、もっと「声を活かせる仕事」にもチャレンジしていきたいと思っている。
ただ、どのような分野で、どのような形で、「声」を活かしていきたいのかは、まだまだ全然見えていないし、これからゆっくり探していこうと思っている。

それは・・・冒頭でも少し書いた、「私に何ができるのか」、「私は何がしたいか」も同じかな。
今後残り数名の方の記事を最後まで丁寧に書き上げながら、じっくり自分と向き合っていこうと思っている。

そんな私の日々の気づきは、(気まぐれな更新になるかもしれないけど)今後少しずつnoteで綴っていこうと思う。

最後に改めて・・・これまで30回の放送にご参加くださったみなさんに、心から感謝をお伝えしたい。
楽しく、勇気や元気に溢れた時間を、本当にありがとうございました!


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