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もう「旅する」じゃなくなるのかな・・・

たまたま見ていたnote記事のハッシュタグで目にしたコンテスト。

これを見て、直感的に応募したいと思った。
大好きだった同僚の一言がきっかけでなんとなく始め、周囲の後押しのおかげで、なんとか続けてこれた「ラジオ」で。

*私がラジオを始めたきっかけはこちら。

ただ、「応募したい!」と直感的に思ったものの、ためらう気持ちが大きくなり、やはり今回は見送ろうと思った。

なぜなら、私が続けてきたラジオ番組のひとつ「ぺく☆ぺくラジオ」は、コロナウイルスの影響で、番組の収録自体が今後できるかどうか不透明だから。
それに、もう・・・「旅する」インタビュアーでも、ラジオパーソナリティでもなくなりそうだから・・・。


2019年09月15日、取材の旅をはじめる

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(私が取材の旅に出るきっかけとなったイベント、「第2回 夢セブ」)

話は少しそれるが、そもそも何がきっかけで、「旅する」インタビュアー兼ラジオパーソナリティになったのか。

ちょうど昨年(2019年)の今頃、私はフィリピンのセブ島にいた。
当時の私は、「海外で働きたい!」という長年の夢を実際にベトナムで叶えたものの、いろいろな葛藤があって退職。
絶賛「人生の迷子!」という日々を過ごしていた。

語学学校のスタッフとして、海外就職情報メディアのライターとして・・・「今、目の前にあることで、私にできることは何か?」と常に考えながら、約3ヶ月間、私はセブでとにかく動き続けた。(*一連のお話の詳細は、何度か紹介したこちらの記事を参照。)

その結果、私はセブで次なる夢を見つけた。
そう、「旅するインタビュアーとして、”海外で働くとは”を発信する」という夢を。
きっかけは、3ヶ月間続けていた、セブでご活躍されている方々へのインタビュー。

私は基本的に「働くって楽しい!」と思って生きてきた。
ただ、ベトナムで働いていた頃は、残念ながらまったくそうではなく(苦笑)、完全に「仕事の楽しさ」なんて忘れてしまっていた。
そんな私に、再び働く楽しさや喜びを思い出させてくれたのが、インタビューだったのだ。

インタビューを通して、「自分の価値観や強みが整理されました!」や「今回お話したのを機に、次の目標が見えてきました!」という嬉しいお言葉をいただくことが多かった。
そんな風に、取材や記事の執筆を通して、微力ながら、海外で挑戦を続ける方々の後押しができることが本当に嬉しかった。
それに、私自身が海外就職に失敗したとき、何よりも「もっと多くの方のお話を聞けばよかった」という後悔があったことから、読者の方にとっても、さまざまな生き方を知るいい機会だと思った。

「自分が心から楽しいと思える仕事で、お話を伺った方も、読者の方もHAPPYにできるなんて最高!」
それは今のインタビュアーとしての活動はもちろん、ラジオパーソナリティとしての活動にも通ずる、私の原動力になっている。

そんな私は、昨年2019年9月14日、「第2回 夢セブ」で、自分の夢についてお話するチャンスをいただいた。
海外就職に失敗した経験から学んだこと・感じたこと、そこからどのように再び立ち上がって今の夢を見つけ、今後どのような挑戦をしていくのか・・・与えられた15分で思いの丈を語った。
今、私が挑んでいる「1年間で海外で働く100人にインタビューする」というチャレンジは、この「夢セブ」の場でお話した私の目標だった。

そして、翌日9月15日、チャレンジはタイからスタートし、ベトナム→マレーシア→シンガポール→フィリピン(セブ)→インドネシア→フィリピン(マニラ)→インドと、半年間でアジア7ヶ国・52人の方にお話を伺い、記事を執筆してきた。(一部は現在も鋭意執筆中。)

途中からは、生活の拠点としていた、フィリピン・セブで出会った素敵な仲間の後押しもあって、私自身の「声」を届けてみようと、ラジオパーソナリティとしての活動も始め、この半年間さまざまなカタチで、いろいろな生き方や活動について発信し、応援してきた。

もちろん、記事の執筆には時間を要するし、期限があるというプレッシャーに押しつぶされそうになることも何度もあった。
それでも、取材を通して出会えた方はもちろん、弱さもすべて受け入れた上で、全力でサポートしてくれた、大好きなチームのみなさんのおかげで、本当に幸せな半年間だったと、振り返って改めて感じているし、感謝が尽きない。


「シェアできない・・・」  私の中で葛藤が始まる

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新型コロナウイルスの影響により、私の旅の続きが読めなくなってきたのは、インドに滞在していた頃だろうか。

まず、私が入国した直後に、インドで外国人の入国規制が始まり、その後インドで感染が拡大していった。
そして、その後東南アジアでも気づけばどんどん感染が拡大し、各国で外国人に対する入国規制が始まったり、外出禁止令が出始めた。
この流れを受け、私自身も普段生活していたフィリピン・セブを離れ、生活の拠点を日本へ戻すことになった。

このような状況になったとき、私をひどく悩ませることになったのが、日々の発信内容である。
私はこれまで、旅するインタビュアーとして、海外で働く方々を取材しながら、「海外で働くとは」を発信してきた。
趣味のラジオでも、私が関わってきたセブの語学学校にゆかりのある方々と対談を続けてきたし、今後は旅先で出会った方にお招きするゲストの対象を広げようとしていた。

ただ、コロナウイルスの影響で景気は悪化しているし、私が尊敬してやまない方々も、さまざまな事情で苦境に立たされるようにもなった。
それに、海外で働くことはおろか、渡航すら難しい状況。
記事やラジオを公開する準備が整っても、次第に、「(みんなが苦しい)こんなときに・・・」と思って、ためらうようになった。
結局、Webサイトやnoteでの公開や情報発信は続けているものの、SNSでの記事やラジオのシェアは一旦控えることにした。

私がこれまで記事やラジオを通して、多くの方の姿を紹介してきた原動力は、「挑戦する人を応援したい!」という思いだった。
だからこそ、1本ずつ丁寧に記事を書き上げ、可能な限り多くの方に見ていただけるよう、こまめにシェアをしてきた。
でも、今、この状況では・・・「海外で働くとは」を語る記事のシェアは難しい。(もちろん、気にしなければいいだけかもしれないが。)

お話を伺った方々は、それぞれ苦労はありながらも、イキイキと海外でご活躍されており、その姿から学ぶことが本当に多いし、これまでたくさんの勇気と元気をいただいてきた。
その姿を、もっと多くの方に知って欲しいと思って、一生懸命書き綴った記事をシェアできないことは苦しいような、悲しいような、悔しいような・・・正直、なんとも言えない気持ちだ。

そして、それは「ぺく☆ぺくラジオ」にも言えること。
たった10分という短い時間だからこそ、ゲストの方が本当に大切にしている価値観や思い、その背景にあった出来事を含めた、その人”らしさ”が伝わってくるもの。
「みんな違って、みんないい」という言葉があるように、これまでゲストでお迎えした、どなたのストーリーも魅力的だった。

「こんなときだから」それとも、「こんなときこそ」・・・?
一体どうすれば一番いいのだろう。
私は随分迷った末に、「誰か一人でも元気にできるなら・・・」と今週から「ぺく☆ぺくラジオ」を再び公開し始めた。(記事は変わらず、SNSでのシェアは止めたままである。)


「旅する」じゃなくなるのかな・・・

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私の不安や葛藤はまだ続く。

これまで私は「旅する」インタビュアーであり、ラジオパーソナリティと自己紹介をしてきた。
ラジオの始まりも、「旅するぺくの〜ぺく☆ぺくラジオ!」だった。

私が海外で生活をし始めて、既に3年ほどの時が経った。
その間、ときにはふらっと息抜きで、ときにはお仕事で・・・アジア各国を中心に、たくさん旅をしてきた。

旅は私に新しい刺激をたくさん与えてくれ、多少疲れたり、落ち込んでいても、一度旅に出て刺激を得れば、また頑張ることができた。
それに、私自身が今まで「行くのが少し不安・・・」と思う国も含めて、どんどん旅に出ることで、次の「誰か」の挑戦を後押しできればと思ってきた。
だからこそ、「旅する」は私にとって大事なキーワードだった。

ただ・・・このまま今の状況が続けば、私が旅を続けるのは、もう不可能かもしれない。
もし旅ができなければ、「旅する」インタビュアーとは言えないだろう。

それに、外出の自粛が求められる今、ある程度静かな環境で、近い距離での対談が必要なラジオの収録もほぼ困難だろうと見ている。
そうなると、「旅する」というキーワードだけでなく、「ラジオパーソナリティ」とも言えなくなってしまう。。。

これについては、今もなお悩み、迷っているところではある。
ひとまず今は、しばしの充電期間として、取材し終えたインタビュー記事の執筆に励みながら、静かに判断のときを待っているところだ。


「旅する」にこだわらず、「誰かを応援したい!」

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この半年間、取材の旅を続けて見て、改めて分かったこと。
それは・・・やっぱり私は「誰かを応援したい!」ということ。
(この記事を書きながら、このツイートをふと思い出した。)

もちろん、まだまだ行きたい国はたくさんあるし、そこで会ってお話を伺ってみたい方もたくさんいらっしゃる。
だから・・・可能であれば、まだ旅は続けたいし、もっといろいろな方のストーリーを記事やラジオでお届けしたいと思っている。
ただ、こればかりは状況次第で決めていくしかないし、今はなんとも言えない。(*注:いかなる形であれ、チャレンジは約束した以上、必ずやりきる所存である。)

とはいえ、たとえ「旅する」と言えなくなったとしても、いろいろな発信の仕方で「誰かを応援したい!」という思いは実現し続けられるんじゃないかな、と思っている。
あとは、それをどんな風に実現していこうか・・・これから見つけていこうと思う。

「ぺく☆ぺくラジオ」が今までの形でお届けできるのは、事前に収録が終わった、残り2回のみ。
それまでに・・・なんとかして続ける方法が見つかるといいなぁと思っている。(既にアイデアはあるが、実際に試してみるまで、それが上手くいくかは分からない。)

今、コロナウイルスによってもたらされたいろいろな影響で、大変な思いをしている方がたくさんいらっしゃる。

たとえば、一番新しく公開した、インド・バラナシで日本食料理屋を経営されているめぐさん。
私がインドを訪れた段階で、入国規制の影響でお客様が減っているとお話をされていて、現在は外出禁止令も出されてしまっている状態。
とても大変な時期をお過ごしだと思う。

などなど・・・。
私の身近な方にも困ったり、苦しんでいる方はたくさんいらっしゃる。
そんなみなさんのことを、何かしらの形で応援していきたい!
もちろん、私ができることなんて、小さなことかもしれないけど。

なんだかいろいろ葛藤とか迷いとか、ちょっと暗〜い話も書いてきたけど、誰かを応援するためにも、やっぱり私は前向きに進み続けたい。
たとえ、どんなことがあっても。そして、こんなときこそ。


最後に〜コンテストの話に戻そう〜

さて、冒頭にお話したコンテストの件だが、「今回は見送ろう」と思ったと書いた。
が、最終的にこの記事を通して、「応募したい」と思う。

正直、最近はいろいろと思い悩むことも多く、何かと「挑戦したい!」と思えることが減っていた。
そんな私が久しぶりに「やってみよう!」と思ったなら、これは「やるしかない!」と思ったから。
それに、私の人生のモットーは「やらない後悔より、やって後悔!なんでもやってみる!」だから。

提供したいコンテンツは・・・もちろん「ラジオ」で。
今まで通り、ゲストの方の”らしさ”を伝えながら、その方の事業や今チャレンジしていること、そこにかける思い・・・について、より多くの方に知ってもらえる機会を作っていきたいから。

今は誰にとっても不安だったり、苦しい時期。
私自身も思い悩んでいるけど、きっとみんな同じなのだと思う。
だとしたら、少しでも誰かを元気にしながら、私自身ももっと強く、強く、前に向かって進んでいければと思っている。

そんな私がこれまで届けてきたラジオ、ぜひ聴いて欲しい。

今までゲストとして出て下さった方の中にも、今すごく苦労されていたり、葛藤されている方もいらっしゃる。
そして、この逆境の中で、新しい可能性を見出しながら、一歩ずつ進んでいる方も・・・。

過去のゲストの方、お一人おひとりの現状や今の心境を私が説明することはもちろんできない。
ただ、その方がどんな思いで事業(チャレンジ)を始め、どんな思いで仕事をしてきたのか、その背景にはどのような経験があったのか・・・10分で伝えられることはほんの少しだけど、知ってもらえたらと思っている。

サポート、お待ちしております♫ みなさんとともに素敵な”旅”を続けていく力にしていきます✨