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本棚に住むコミュニティナースができるまで 前編

向ヶ丘遊園のコミュニティスペース白いハコにあるシェア本棚

駅前本棚の第一期が昨日終わった


駅前本棚 第1期 

私の入会は10月から
半年間 走り抜けた記録、せっかくだからシェアしたい

コミュニティナースは、しっかりとしたロールモデルがまだ無い新しい地域活動なのだが、
その分、新しい発想、発見を活かせる活動だと思っている

この記事は、地域活動を始めたい人のヒントになればいいなと思う

人生って何が起こるか本当にわからない

経過記録なんで、先に結論だけ言うと
運と発見と、とりあえず行動

ですべて構成されている

活動拠点を決める前の経緯

とりあえず2023年がびっくりするくらいに濃すぎた

そもそも私の経歴から異色すぎる(神主→DJ→看護)のだが
そこは一旦置いておいて

2023年6月 岩手遠野 非言語的な対話


岩手県の遠野に渓流釣り旅行をしていた際に本を読む小屋、やませみ文庫に立ち寄る

私設図書室 やませみ文庫
趣味のフライフィッシングの合間に滞在
釣り関係の本も豊富
ジャンルは様々 もともと牛舎だった建物
風が心地よい 近所の人が代わる代わる店主に会いに来る

地域×本が作り出す空間
非言語的な対話の可能性という学びをお土産として持ち帰る

8月 福島県飯坂温泉 まちづくりと多世代コミュニティ

福島県福島市へ、これまた渓流釣りの旅行中に飯坂温泉に立ち寄る

アブが酷すぎて温泉の方が魅力的に思えたので釣りをせずに
まちなかに点在する小さな共同浴場をひとりで巡った

早朝の開店待ち
地区によって集まる人の雰囲気も異なる
熱いのが特徴

朝風呂の開店待ち中に地元の人とお話ししたり
熱い共同浴場の入り方のコツ、地域のルールなどを丁寧にお世話焼いてもらい 
地域とgoodおせっかいの親和性を感じる

飯坂温泉に新設されたばかりの多世代コミュニティスペースオノデラ百貨店にも衝撃を受ける 

コワーキング!?アパレルDJイベント!?

聞けば、もともと薬局だった場所とのこと

エモかわいい

場の持つチカラ、それぞれの世代に刺さるように丁寧に空間のブランディングがされている

認知症カフェも開催されている
こんな多世代mixな感じありなのか! 

そうか 
高齢者、赤ちゃん、学生、子育て世代、働く若者、それぞれ別の場所が居場所じゃなくてもいいんだ!

民営だからこそ、公的な場所には出せない良さがあると知る


9月 私には何ができる?

この頃から何となく地域活動をしてみたいと思い始める
以前の職場でまちかど相談室的な企画を業務の一環としてやっていたので多少の経験はある

自分の性格上、リーダーになりたいとか、大きな会にしたいとかの気持ちは無い

誰かが手伝って欲しいと言ってくれるのを待つ他力本願スタイルで、とりあえず一回開催できたらいいや的な気持ちだった(今は違うけど)

とりあえずSNSをテコ入れしようと
プロフィールに

「介護カフェをつくってみたい」

書いてみた 

著者の 高瀬さんと繋がる

未来をつくるkaigoカフェという団体に繋がった


各地で介護に関わる人向けの対話型カフェを広める団体だ

代表の高瀬比佐子さんに誘われて
あれよあれよと 施設看護師の集いに参加することになった

施設看護師は生活を看るのが役目 皆んなどんな視点を持っているのかと気になり、気軽な気持ちで参加してしまったのだが

すごい人たちが集結していて腰を抜かした

・いくつもの訪問看護の立ち上げをしている人
・今話題の法人に属して理想の施設ケアを実践する人
・施設から大学に入ってさらに勉強している人
・介護から看護へのジョブチェンジ過程の人
・コミュニティを立ち上げて名刺を持って活動をする人

この会の目的=ゆるい座談会だったのだろうが
ただの施設看護師だった私にとって
これはかなりの衝撃だった

私も何かやってみたい!という衝動にも似た気持ちと同時に

私には何ができる?私って何者だ?
と自分探しの旅が始まった

それからはもう、その人たちと対等に話ができるようになるのを目標にひたすら勉強した

本をたくさん読んだ 
高校受験の時に速読を重点的に学んだことがあったのと、写真を撮るように開いたページの内容を把握するのが得意だったので

ジャンル問わずたくさんインプットした

(今の私の本棚の本が新しい目なのは、多くがその時に読んだ本だから)

10月 駅前本棚との出会い

小雨の休日

定期券内の登戸駅ではなく、もうひとつ先の向ヶ丘遊園駅で降りたのは 

遠出せず近所で過ごそうと思ったから

向ヶ丘遊園駅

区画整理事業で働くクルマも、たくさん見られるだろうし

それだけの理由で 何となく駅前のginzaforestというビルを訪れた

白いハコというコミュニティスペースを見つけた

やっぱりこの入口がすきだ

Instagramで何となくコミュニティスペースの存在は知っていた
実際に来てみたは良いが、その時に利用者が誰もいなかったので入っていいものかと少し迷ったが

勇気を出して
とりあえず入ってみた

入り口がフラットなところと、シンプルで何色にも染められそうな余白を感じるデザインが気に入った

とりあえず本棚を見させていただく

1冊目に手に取った本がこちら

白いハコ内にある駅前本棚という名のシェア本棚を覗く

一冊目、コミュニティカフェという本を手に取る

中身はコミュニティカフェの作り方、運営の仕方の本なのだが


びっしりと書き込まれたページを多数見つけた
蛍光ペンで色分けもされていたのだが

追加書き込みのところは重要事項というか、文章に対して感じた気持ち、どう感じたかという書き込みも多かったように思う

写真でシャッターを切るように文章全体の内容を把握するという独特な私の読み方で読むと、

書き込み部分が特に目に入ってきて、とんでもなくすごい熱量に感じられたのと、
選書した方が街づくりを実際にされている方だったのでちょっとした解説も書き込まれており

今までふんわりとしか理解できていなかった

まちづくりとコミュニティの関連と重要性が、ほんの数分で一気に理解できた

なるほど、人の選書を読む楽しみだけではない

押し付けでは無い、言葉では無い

本を通した対話
コミュニティとしてまちづくりとの連動性もある

偶然なんだかよくわからないが、そのへんのもやもやがスッキリ繋がって腑に落ちたのだ

駅前本棚おそろしい


とんでもなくすごい場所に出会ってしまった気がした

なんだか私に出来ることのヒントがあるような

棚を借りたら何か変わるのか?
わからない 

何か私にもできるかもしれない?
べつに今以上なにもしなくても良く無い?

施設で働くナースでいる以上に何者かになる必要がある?

社会貢献? 地域活動?

自問自答するがよくわからない


また来ますー 

と、一旦ハコを出て、ビル内の珈琲屋さんで1時間ほどボーッと考えてから白いハコに戻った

悩んでいてもしょうがない!

この変化の渦に巻き込まれてみよう

本棚メンバー申し込みさせてください

即日 私は本棚を一棚借りた

こうして2023年10月 駅前本棚を拠点に私の地域活動はスタート

後編へ続く


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