他所には無い!知られざるプロ野球の記録2016①
2016年も数々の記録が生まれたプロ野球。
流行語大賞にも選出された「神ってる」と称された広島カープは25年ぶりにリーグ優勝を果たし、日本一に輝いた日本ハムファイターズでは二刀流・大谷翔平が世界初の❝投手として先頭打者本塁打❞や❝二桁勝利&100安打&二桁本塁打❞といった驚異的な記録を残すなどプロ野球ファンを大いに楽しませてくれました。
ここ数年のプロ野球界は順調に世代交代が進みつつあり、これからの新時代を担うであろうスター候補がぞくぞくと現れてきています。先に紹介した二刀流・大谷翔平(北海道日本ハムファイターズ)、史上初の二年連続トリプルスリーを達成した山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)、スラッガーとしての能力を覚醒させ本塁打王・打点王の二冠に輝いた日本代表四番候補の筒香嘉智(横浜DeNAベイスターズ)、抜群の制球力で試合を支配する菅野智之(読売ジャイアンツ)、その身体能力と凄まじい打球から怪物と呼ばれる柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)、2016年「神ってる」と大ブレイクを果たした鈴木誠也(広島東洋カープ)、三年連続奪三振王に輝いた則本昂大(東北楽天ゴールデンイーグルス)など若くて才能溢れる選手たちが頭角を現し、現在の野球界をリードしています。
待望のスター候補も現れ、今後の野球界にますます期待が高まる中、本書では出身地別、世代別、誕生日別、過去三年の通算記録など❝野球の記録を様々な切り口❞でご紹介します。以前から野球が好きでデータにも興味のある方はもちろん、野球は好きだけど記録は別に…という方、最近野球に興味を持ち始めた!という方にも楽しんでいただける内容となっています。内容の一部は運営中の「野球の記録がここにある」でも紹介していますのでご興味のある方は是非ご一読を。
それでは、新たな野球の楽しみ方❝他所には無い!知られざるプロ野球の記録2016❞をお楽しみください。
◆2016年最も本塁打を放った世代は?
2016年に最も活躍した世代はどの世代だったのか?
セ・リーグではスラッガーとしての能力を覚醒させ自身初の40本塁打越えを記録した筒香嘉智(横浜DeNAベイスターズ)、パ・リーグでは来日二年目で日本野球への順応を見せた「寿司パフォーマンス」でもお馴染みのブランドン・レアード(北海道日本ハムファイターズ)が共に初の本塁打王に輝きました。
❝野球の華❞ともいわれるホームランは2016年も、時には綺麗な放物線を描きながら、時には誰もが驚愕するような打球で、時には試合を決める劇的な場面で放たれてきました。
次世代を担うスター候補も数多く現れ、筒香や山田哲人、鈴木誠也のように若きスラッガーも台頭してきています。しかし、広島カープ25年ぶりの優勝に貢献した新井貴浩や現役最多6度の本塁打王を獲得している中村剛也などベテラン勢も存在感を示し続けています。
では、本当にプロ野球界を席巻しているのはどの世代なのか?独自で集計した2016年に最も本塁打を放った❝世代❞をランキング形式でご紹介します。
10位:1981年世代 66本
10位は1981年世代の66本。世代での上位は、ギャレット(巨人):24本、糸井嘉男(オリックス):17本、ナニータ(中日):8本。世代全本塁打は以下の通り。
8位タイ:1992年世代・1985年世代 73本
8位は1992年世代と1985年世代が同数の73本。1992年世代での上位は、山田哲人(ヤクルト):38本、江越大賀(阪神):7本、西田明央(ヤクルト):7本。世代全本塁打は以下の通り。
1985年世代での上位は、メヒア(西武):35本、松山竜平(広島):10本、城所龍磨(ソフトバンク):6本、清田育宏(ロッテ):6本。世代全本塁打は以下の通り。
7位:1986年世代 95本
7位は1986年世代の95本。世代での上位は、ウィーラー(楽天):27本、デスパイネ(ロッテ):24本、陽岱鋼(日本ハム):14本。世代全本塁打は以下の通り。
6位:1991年世代 96本
6位は1991年世代の96本。世代での上位は、筒香嘉智(DeNA):44本、山川穂高(西武):14本、原口文仁(阪神):11本。世代全本塁打は以下の通り。
5位:1984年世代 101本
世代での上位は、バレンティン(ヤクルト):31本、ゴメス(阪神):22本、長野久義(巨人):11本。世代全本塁打は以下の通り。
4位:1983年世代 113本
4位は1983年世代の113本。世代での上位は、ロペス(DeNA):34本、松田宣浩(ソフトバンク):27本、中村剛也(西武):21本。世代全本塁打は以下の通り。
3位:1987年世代 116本
3位は1987年世代の111本。世代での上位は、レアード(日本ハム):39本、T-岡田(オリックス):20本、平田良介(中日):14本。世代全本塁打は以下の通り。
2位:1989年世代 121本
2位は1989年世代の108本。世代での上位は、中田翔(日本ハム):25本、丸佳浩(広島):20本、菊池涼介(広島):13本、田中広輔(広島):13本。世代全本塁打は以下の通り。
1位:1988年世代 136本
2016年の世代別本塁打数でトップに立ったのは1988年世代の136本。世代での上位は、坂本勇人(巨人):23本、ビシエド(中日):22本、梶谷隆幸(DeNA):18本、柳田悠岐(ソフトバンク):18本。世代全本塁打は以下の通り。
2016年世代別本塁打数トップ10は以下の結果となりました。
そして2016年の全世代別本塁打数の記録は以下の通りとなりました。
以上が世代別本塁打数の結果です。経験の浅い若手や筋力的に衰えが見られるベテラン選手たちの世代では本数が伸びておらず、現在20代半ばから30代半ばほどの経験面・体力面ともに選手として丁度脂が乗り切った選手らの世代が上位にランクインする結果となりました。
❝知られざるプロ野球の記録❞として世代別でどれほどの本塁打が記録されているかをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?普段目にすることがないような新たな切り口からの記録を知ることで、皆さんの野球の楽しみ方を少しでも広げるきっかけになれたら幸いです。
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