さ
「さ」…最高。
最高のいちにちの余韻が抜けなくてもっかいあの日を…と思ってる。神戸に来てからもっかいあの日を…が何度あっただろう。大体そこにはカルチア食堂、仲島義人があった。
カルチア食堂との出会いは私がまだ東京に住んでいる時。にたないけんが旅に連れてってくれた。けんちゃんのバンドはよく観てたけどけんちゃんと喋ったことなんかほとんど無くて、でもソロでも見たいなあと思っている時に神戸で無料ライブをやることを知り、行ってみたのがきっかけだった。コロナ禍で、酒もフードもライブも投げ銭。客が酒を自分で作り、家飲みという方法にして決行された企画。気が狂ってる。ワインを一本開けた記憶がある。イケちゃんともその日に出逢って、「義人くーん、米あるー?」と来て早々にご飯を平らげていた。「酒飲む前に米食うと酔わない」と言いながらニヤニヤと白米を頬張る姿が素敵だった。チャーリーさんもこの日いたと思う。
その次もカルチア食堂とにたないけん目当てで行った。その日にちはなちゃんと友達になり、寝台船を知った。寝台船はまた少し後に行くことになるが、そこでカモンくんと友達になれた。今はカモンくんの幼馴染のりょうたと付き合っている。
そして藤井えいこさんに川上弘美の「センセイの鞄」を初対面なのにもらい、読書熱がさらに高まった。
その次は青木拓人さんやガリさんを見た。ガリさんのライブの時は酔いすぎて1番前の特等席で爆睡をかまして覚えられた。すげーいい子守唄だったんだよ。
その後は神戸に住んで、イケちゃんのおかげでテトちゃんと友達になったり、こにしに行けたり、本を読むのが楽しくなったり、まさみくんの曲を聴いたり、吹田に住んだりした。
こっちに来てからチャーリーさんをしょっちゅう見かけるようになって、いつのまにか友達になっていた。チャーリーさんのおかげで恋人のなつみちゃんとも友達になれて、オモコロを観る回数が増えて、ふたりが部屋に来てくれたおかげで引越しの段ボールをやっと捨てれたりした。
にたないけんとカルチア食堂大絶賛の岡山のながいひるに、行った。
ながいひるでの出会いも溢れんばかりにある。店主のキムさん、こんな人がいるなんてと思うくらい人柄を尊敬してる。初めて行ったのに泊まらせてくれて「初対面なのにすみません」と言うと「初対面なのに信用して泊まってくれてありがとう」と言ってレジがすぐそばにあるカウンターの中にキャンプ用の布団を用意してくれた。キムさんのおよめさんも、5歳の娘さんも大事な友達。木村ファミリーがファミリーであることに感謝している。ながいひるとにたないけんのおかげで立山青さんも知った、惚れ惚れする音楽を生む人。
カルチアライブからのながいひるでのライブという濃ゆい2日間もあった。翌日、最後は義人くんと海行って富士という最高の店に行って、カルチアに帰ってきて、終わってほしくないくらい楽しすぎて泣いた。家も近いのにカルチアに泊まった。まだまだ終わってほしくなかったから。
この日にガリさんとももみじちゃんともすっかり大事な友達になれた気がする、アンタたちが困っている時には絶対助けてやるよ、と思っているし、アンタたちと楽しい時間をもっと過ごさせなさいよ、とも思っている。
にたないけんのバンド(ジョズエ)のお客さんのちえさんとも、東京にいる時はそんなに話せなかったのに距離が空いて中々見れなくなってからか、どうしてなのか、神戸に来た時の方がずっと仲良しな気もする。
寝台船メンバーの友達もたくさん増えた。そいつに今日「温野菜行こうよ」とラインを送ったのに未読無視されている。くそー
名前を出してないけどもっともっとたくさんの人と出会ったし、いろんなことがあった。メガさんとも出会ったし、初めて自分の文章がTシャツになったりしたし、それを峯田さんに見てもらえたりしたし、峯田さんに会えたりした。あといつも楽しそうに音楽を聴くちくび。こないだのライブで大好きになったイッチー。あぁ、ほんと名前を書いていない人のことも大好き、カルチアから出会えて大好きになってしまった人の多さよ。
ここまで読んでも他の人からしたらちっとも面白くないだろう。意味がわからないだろう。でもそれで良いしそれが良い。カルチア食堂に来たことある人だけがわかると思う。点と点が繋がってたくさんの星座が生まれていく。
こんな出会いばかりが起こり続けて日常になってしまっていたけれど、こんなことってないよ。
神戸に住んでよかった。
落ち込んでぶらぶらしていて死にたくてたまらなくて貯金を全部使い果たしてやろうと躍起になって旅にばかり出ていて良かった。
義人くんにはたくさんの恩がある。
営業してない時も、仕事でうまく行かなかった時やしんどくてどうしようもない時やシンプルに人と飲みてえなあって時、いつもカルチアの扉を開いてしまう。家飲みだー!とか言って普通にご飯を作って酒を出してくれる。でかい声でカラオケさせてくれる。時々は私が作ったものを食べさせると信じられないくらい褒めてくれる。散歩してくれる。料理を教えてくれる。義人くんは居場所を与えてくれた人。恋人でもないし家族でもないしただの客と店の人でもなくて、そういう特別な存在をたぶん友達と呼ぶ。
そういう特別な存在が何人も増えた。
宝物みたいな日が出来た。
死にたくなっても「そういうときもあるよなー!」というでかい声が聞こえるようになった。
好きな場所が増えた。
酒とも更に仲良くなれた。
それはカルチア食堂のおかげだ。
一旦終了となったカルチア食堂だけど、まだまだこの先があることをわたしは知ってる。
カルチア食堂に終わりを見せられたことなんか一度もない。続きがいつもあるだけだ。
正直助かります、とても