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グループホームに来て二週間後

同じ施設にある1月5日に小規模多機能から来た利用者で、私のいるグループホームに来た利用者Aさんの事をここで以前に書いた事がある。

小規模多機能では、「食べない」からと言って食事量を減らし、私のいるグループホームに来た時には、27.7キロしかなかった。食事量も小皿にワンプレート盛りで、そこにご飯もひとつまみずつ入れていたそうだ。
「少量でホンマ食べへんねん」

なかなか座位が保てず、 褥瘡(床ずれ)防止の低反発のクッションに座ると、体がズレないと言っているが、やはり前の方にズレ、股間の痛みを訴えるも、「この人の癖や。よう股間、こすらはるねん」

「排便も毎日下痢便で、一日中オムツやし。Sのオムツでもガバガバやし。家族との面談もAさんが、ベッドで寝てての面談やわ」

この「」の所は、小規模多機能のケアマネからの報告だった。

私は、一日中オムツを止め、日中はトイレで排泄をしてもらうのにリハビリパンツを履いてもらい、夜間だけオムツ対応にした。

いくら体がズレない低反発とはいえ、体が前のめりになり、それを両脇に手を入れ、上に引っ張り上げてもお尻が残り、ズボンの股グリだけが折り重なり、団子状態になって股間にクイ込み、これで座位をしっかり取って「食べてください」とはいえない状態だ。

立位が取れないのから、オムツ対応なのかと思っていたが、全然トイレで立てる。腕の力もあるので、手すりを引き寄せて体を引っ張る事が出来る。手引きで数歩歩ける。

小規模多機能では、シャワー浴にしていたようだが、私は十分入浴可能と見た。

座位は、低反発の下に小さい人用の車椅子からずいおちないように、別の低反発を2つに折り、座っている低反発に山にして楔を打つ様な形にして、座位を90度近くに保つようにし、お尻の位置も車椅子の背もたれに来るように介助すべしと他の職員にも伝えた。

褥瘡手前の赤みも消失し、ベッドで寝ずに一日中フロアで過ごすようになった。

おかゆも出汁を入れ、美味しそうな見栄えになるようにネギを散らし、別の職員が入浴初日、シャワー浴で寒がり頭を洗うのを拒否していたが、私は来た当初から浴槽につかるのは可能と見ていたが、私が入浴担当の時は、全く嫌がらず、浴槽に浸かり気持ちええわと言われていた。

食事もご飯茶碗一杯毎回食べるし、これの何処が食べへんのや?と思ってしまった。

そんなこんで昨日で、夜間の準備のため、リハビリパンツからオムツに履きかえてもらう時、「えっ?」と驚いてしまった。

ガバガバだったSサイズのオムツを、しっかり真ん中に置かないと、左右にあるマジックテープに止まらないのだ。

つまり少しずれると、左右のどちらかのテープが足りなくなるという事に気づいた。

Sサイズのオムツが小さくなっているのだ!

たった二週間くらいで、これだけ体重が付くとは。家族様がオムツを買って来られるので、同じ施設でオムツをSサイズからMに変更してくださいと言って大丈夫なんだろうか?

同じ施設で、これだけ対応が何故違うのか?と言われそうだ。

これには更に後日談があって、よく面会に来る旦那さんに車椅子で居室で面会させていたら、飲み物無しに
拳以上の大きさのパウンドケーキをAさんに食べさせていた。

ご飯が食べられなくなるので、事前に食べ物を渡すときは、職員に教えてくださいと伝えると、ご主人が帰った後、豆大福や、2センチくらいの大きさの甘納豆とかを発見し、誤嚥を起こしていたかもしれないと、肝が冷えた。

いつも寝たきりで面会していたのが、車椅子で面会できたから嬉しかったのかもしれないが、旦那、ヤバすぎた。

↑私の作った私のお弁当。

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