ぺけ
今も忘れられない きっと一生忘れられない 宝石のような思い出のお話
彼と初めて言葉を交わしたタイミングとか、何を話したとかは、さっぱり覚えていない。 突如関係性が生まれたそこそこタイプの男の事より、全く未知の「ホステス」という仕事に慣れるのに精一杯だったから。 木曜日。はじめての出勤。 わたしは昼のバイト先で良くしてもらっていた女性から譲り受けた、腿上丈のオールインワンパンツをカバンに詰め込んでいた。 LIP SERVICEの黒いシースルー素材でできたそれは、貰った時こそ「こんな大胆な服、一体いつ着るんだろう…」と思っていた。 またシャ
まさに高級クラブ、な重い扉を開けた瞬間、目が合った。 焼けた肌。オールバック。黒いシャツにベスト、スラックスに包んだ身体はけっこうがっちりしてる。身長は180弱くらい。タレ目。だけどギョロッとしてる目。髭。 ほんとはね、その時にはもう気になってた。 だけど何故かわたしはその時（絶対友達になれない人がいる…！）なんて思った。 そんな余裕なんてなかったんだろうね。 だって初めての水商売の面接だったから。 「はじめまして、面接をお願いしていた、ぺけと申します」 真っ赤なベル
どうも、mtfトランスジェンダーの、ぺけです。 わたしには今、付き合って半年になる彼氏がいます。こんなわたしをとっても大切に扱ってくれて、毎日幸せです。 そんな彼と出逢ったのは、マッチングアプリ。トランスジェンダーなのに、登録できるの！？と思ったそこのあなた。意外とできちゃうんですよ、これが。 今回はそんなmtfのマッチングアプリ事情や、はじめての彼氏、そして26年間誰とも付き合ったことのないわたしがマッチングアプリを通して学んだことについてお話しします。 トランスジ
