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決算分析 JRC(2024年第3四半期)

2024年度2月期第3四半期決算概要

先日ご紹介したJRCの第三四半期決算が1月12日に発表されました。
まずは決算発表の数値を見てみましょう。決算説明資料からの引用です。

第三四半期決算説明資料より

売上・利益ともに四半期ベースで過去最高となっております。
事業計画に対する進捗率は売上高が98.7%、経常利益は101%、当期純利益は95.3%とほぼ事業計画どおりの着地となっております。

事業別決算状況

第三四半期決算説明資料より

事業別の売上では、コンベヤ部品事業は売上・利益ともに着実に増加しております。
コンベヤ部品事業はほぼ進捗通りの着地、ロボットSI事業は第3四半期に大口案件の検収が完了したため単体で黒字転換となっておりますが、事業計画に対する達成率は86%となっておりますが、更新案件が第4四半期に計上される見込みとのことです。

kabutanより

注目すべきは営業利益率であり、今期は四半期ごとに利益率が改善しております。
第3四半期単体では16%となっており、第1四半期と比較すると6%も改善しております。「事業計画及び成長可能性」の資料にも「材料費の変動がある中でも、価格転嫁を実現」と記載されているとおり、価格転嫁が進み利益率が改善していることが確認できます。

2024年度2月期通期見通し

第3四半期決算資料に受注残高の記載があります。

第3四半期決算説明資料より

コンベヤ部品事業は受注が一服と記載されているため、第3四半期のより幾分かの減少、ロボット事業は受注残に生産が追い付いていないと思われる&更新案件があるものの、大型案件のあった第3四半期よりは減少すると予想します。
そのため、第4四半期の売上は第3四半期より若干の減少する24億円程度と予想されます。営業利益は現在の利益率(16%)が維持され、営業利益は3.6億円程度と予想しています。
売上は通期予想95.4億に対して94億円(進捗率98%)、営業利益は通期予想13.6億円に対して12.7億円(進捗率93%)と若干下振れして着地すると予想します。

2025年度決算予想

今期は第1四半期~第2四半期にかけては利益率が悪化していたため、来期予想は今期より増益になると推測されます。また、売上もコンベヤ事業だけでなく、ロボットSI事業が軌道に乗れば今期より増収すると思われるため、2025年通期予想としては売上で100億円弱(98億円程度)、営業利益で15億円程度になると予想します。

まとめ

・第3四半期決算は順調。営業利益率も改善
・第4四半期は少し減速し、通期予想を若干下回って着地すると予想
・来期は営業利益率が維持され、10%程度の増益見込みとなる予想


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