鑑定をやってみた

二週間くらい前に、かねてからやってみたかった、「占い鑑定」をやってみた。鑑定する方。
友人知人のホロスコープをみることはずっとやっていて、そうやってリーディングしてみることを、もう少し広い範囲の人の役に立ててみたいなーと思ったのだけど、いきなり占い師としてお金をもらうほどのカウンセリング能力もないので、ためしにTwitterでアカウントを作って無料鑑定をしてみた。

無料とはいえ、こんなフォロワー0人の人に依頼する人はいるのだろうか…(知らなかったけど無料鑑定をやってる人はSNSにめっちゃいた)と思ったけど、意外と依頼してくれる人はたくさんいて、驚いた。
鑑定依頼を呼び掛けた内容は、最初は

・人生全体の流れ
・人生全体の中の現在
・お悩み相談(これはタロットで)

だったのだが、「人生全体の中の現在」というのが、依頼主の情報が生年月日のみ、という状況ではフォーカスするべき部分がはっきりしないので、膨大な情報を参照することになり、結果、まとまらない回答になるので、以下に変更した。

・人生全体の流れ
・今年の運勢
・お悩み相談(タロット)

やってみて、本当に勉強になった。
まず「占って欲しい」という人の「占い」の使い方は様々だ、と知れたことが面白かった。
好きな人と恋人になるために、あらゆる状況を想定し、予想できる情報を無限に集めようとしている人もいたし、「自分が何を求めているのかわからないから診て欲しい」という人、適性診断してもらいたい人、「自分がどういう風に診断されるかみてみたい」という人。などいろいろ。

あとは、具体的な問いに答えるために、自分の思考力や応用力を育てる事になった。
「彼が私に告白する確率は何%ですか?」「次に彼に会えるのは何月ですか?」という問いがあったのだけど、それを答える際に「答えはあくまで占いなので、気休めに捉えることにしてください」という条件を付け加えたものの、数字は出さなくてはいけない。
そのために、新たなタロットスプレッド(※1)を考案したのだけど、それがうまくいって、自分の中でのタロットへの馴染みが格段にアップしたのだ。これは今まで学んだ知識の応用を使ったもので、同じルールの中で新しい遊び方を思いついた、という感じで、とても楽しかったし、自信にもなった。「実際当たるか」というよりも「診断に納得できるか」ということの方が重要なので、良いと思う。

ただ、やっぱり「占い師」をやるには、時間がかかりすぎる事と、言葉不足を痛感することにもなった。特にホロスコープで出した鑑定結果はなかなか散々だったように思う。
言葉が観念的過ぎて、具体的事象を示す例を出すこともできないので、ピンと来ない、という人もたくさんいた。文学に親しんでいたり、行間を読む能力に長けている人は、反応が良かったのだけど、もう少し噛み砕いて記すべきだなーと思った。でも頑張ってもボロが出るし、自分にできるのはここまで…と割り切っていたはずだけど、やっぱりピンときてないと寂しい。

そんな反省中、しいたけ先生の週間占いを読んでみたら、「なんか、一つのことしか書いてないな…」と気づく。色々書いてあるんだけどメッセージはひとつくらいしかなくて、だからこそ、「あ、今週は自分のやりたいこと思いっきりやる感じなのね」と入ってくる。
そこでパッと、鑑定結果を文章で書くときには、「あらすじ」を1本作る必要があるんだ、閃いた。
1人1人の心理はもちろん複雑なのだけど、私はそれを、そのままデッサンしてるような感じで依頼者に見せていたけど、それだと、ちょっと白黒だし、無味乾燥で親しみにくい。
もう少し、「このハンバーグはめっちゃ美味しそうで、付け合わせもすごくハンバーグに合っている素揚げポテトとか人参ソテーとかおいてある」という風に、見やすさ重視で脚色していかなければいけない。実際自分はそう思っているのだけど、文章にすると全然伝わらない結果になる。
でもそのとき必要なのは色付け、というよりもむしろ、「白黒の線でどれだけ『美味しそうなハンバーグ』にできるか」というところで、それが「あらすじ」(※2)みたいなものだな、と思った。
こうまとめると、版画と似てるかもしれないなー。


※1)タロットカードで占うときのカードの並べ方。カードに役割分担をさせることで、答えを導きやすくする。
※2)ホロスコープでいえば、サインは「色付け」で、骨格は「天体の散らばり方、偏り方」「太陽と月が何ハウスにあるか」「天体の力関係=ハウスの力関係」「エレメントの比率」あたりかな?と思いました。

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