エロ漫画家、画力高い説〜プロの漫画家が解説します〜
漫画を描くって楽しい! ペガサスハイドです!
今回は「エロ漫画家画力高い説」という話をしたいと思います。
このチャンネルの「これぞプロ BL漫画家画力低い説、その後の話」というショート動画のコメント欄に、視聴者さんから「エロ漫画家は何故みんな絵がうまいのか検証してほしい」というコメントがありました。
多くの絵や漫画を描く人は、絵がうまくなりたいと思っている人が多いと思います。特に女性キャラクターは魅力的に可愛く描きたいですよね。
男性向けのエロ漫画は、可愛い女の子がいてこそですから、女性が可愛く描けないことには話になりません。
確かに雑誌で人気のエロ漫画家さんや、ネットでバカ売れシている売れっ子エロ漫画家さんはみんな画力が高く、かつ精密な絵を描かれる方が多いと思います。
これについて僕の考えを伝えさせて頂きます。
この理由はエロ漫画に限らず、男性は「職人気質」の人が多いということにあります。センスや感覚で描いている女性作家と違い、男性作家は画力や技術にこだわる人が多いからです。
男性漫画家は画力や技術にこだわる人が多いので、少年漫画やヤング漫画は街並みや建築物などの背景や、乗り物やマシン、ロボットなどのメカニックを正確に描く人が多いです。立体感や物質感などにもこだわる人が多いです。
それは男性はそこに大きな関心を寄せる人が多いからです。男性は視覚による情報を重視する傾向が高く、理論的かつ現実的な思考をもつ人が多いです。
画力や技術というのは、目で見てそれがわかりやすい。一言で言うと男性は「画力や技術がある人が有能で、魅力的に見える」ということです。だから自分が描き手になった時、そこにこだわる人が多いのです。
しかしこの男性の画力や技術にこだわるがあまり、絵が無機質で人間味がなくなったり、感情や共感という部分を忘れてしまいがちなのが男性の特徴でもあります。(この話をすると長くなるので、また別の機会に…)
エロ漫画家さんが可愛い女の子を上手に描けるのは、画力や技術だけでなく、やはりそこにはセンスや感覚で描いている部分もあります。
男性漫画家も女性漫画家も共通して言えるのは、プロになる人は男性の画力や技術にこだわる理論的な思考と、女性のセンスや感覚で描いている感性の部分の両方を併せ持っているということです。
「えっ…それって特別な人だけがもつ才能なんじゃないの? 」と思った人、安心して下さい!
エロ漫画家がどうして画力が高いのか、どうして女の子が上手に描けるのか、この理由を今から1つ1つ解説していきます。
その理由を知ることによって、自分の足りない部分に気づき、そこを意識して絵を描くことで、画力が高くなる速度を急速に早めることができます。
僕はあなたを漫画家として、V字回復させることができます。僕のことを漫画家界の森岡毅(もりおかつよし)と呼んで下さい! 伸び悩んでいる数々の新人漫画家や連載漫画家が、僕の所に訪れています!
僕の使命は、漫画を描きたいと思っている人がやる気が出たり、希望を感じる場所を作ること。究極の目標は、漫画を描くのが好きな人たちが、お金と時間、そして心の自由を得てもらうことです。それが僕が作りたい未来です!
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あなたのマインドがプロのエロ漫画と同じレベルになる覚悟はできましたか?
それではいきましょう!
エロ漫画家が画力が高いのはどうして?
理由① 裸がいっぱい出てくる
エロ漫画には裸がいっぱい出てきます。裸の絵は服で体型やシルエットやバランスなどをごまかすことができません。ごまかすことができないのでデッサン力が上がります。
女性の裸の絵を描く時は、グラビアアイドルなどの写真集やエロ雑誌をいっぱい観るので観察力も養われます。エロ漫画を描くことで、たくさんの裸体を日常的に描くことになるので、エロ漫画家は人物を描く画力が上がるのです。
理由② 複雑な体勢がいっぱい出てくる
エロ漫画にはSEXシーンが多く出てくるので、2人以上の裸の人物を描くことになります。しかもその体勢は複雑に絡み合っている描写が多くなります。
これはものすごい絵の訓練になります。あえて複雑な絵に挑戦することになるからです。
絵が苦手な人は人物がただ立っているだけの絵や、バストアップの絵ばかり描きがちですが、エロ漫画はそうはいきません。
複雑な姿勢や体勢の裸の人物を描くことは、自分の実力以上の絵に常に挑戦することになります。それが大きな画力UPにつながります。
理由③ カメラアングルが多彩
エロ漫画はカメラアングルが豊かです。理由は2つあります。
1つは読者が見たい部分を描こうと思ったら、下からとかうしろからとか、普段は描かないようなカメラアングルから描くことになるということ。
もう1つは、エロ漫画は最終的にはSEXシーンに突入するので、描写がパターン化してしまう。つまり絵がワンパターンになりがちなので、常に別の角度からの見え方を工夫しないとマンネリ化するという理由があります。
なのでエロ漫画を描いている人は、常に頭の中で違う角度やカメラワークはないかとグルグル探しています。それにより想像力が豊かになり、立体表現が豊かになるのです。
理由④ 丸みがある肉体感を表現する
女の子の丸みがあって柔らかい肉体感を表現するのは、とても高い技術力が必要となります。
これは難しいことですが、男性の物質感や材質感を描くこだわりを刺激し、職人気質である人ほど、丸みや柔らかさを再現することに命をかけます。
特に漫画は色黒の世界ですから、色を塗って肌のの質感や陰影を出すことができません。
黒一色で女の子の曲線や肉体感を出すことは、ペンタッチやトーンワークなどの繊細な表現の技術向上につながります。
これにより、クリスタ知識やテクニックが爆上がりするのです。
理由⑤ 恥ずかしさを乗り越える
自分の漫画を人に見せることは、恥ずかしいことでもあると思います。これはプロの漫画かも同じです。
頑張って描いたから人に見てほしい、読んでほしい。だけど魅力がないと思われたらどうしよう、ダサいと思われたらカッコ悪いなどの不安が付きまといます。
自分が描いている漫画がエロ漫画だったら、なおさら恥ずかしいことでしょう。
しかしそれでも世に出すと言うことは、自分の恥ずかしいという感情を乗り越えなければいけません。
「自分はこれが好きなんだ」「自分はこれを描いたんだ」「ええい、文句があるヤツは言えばいい!」
その気持ちがアーティストとしての精神力を高め、作家や表現者としての成長につながるのです。
さらにフェチズムは、その人の信念やポリシーにつながる部分もあります。誰がなんと言おうとも、自分はこれが好きなんだという気持ちは、表現者の心が燃える原点でもあります。
エロ漫画を描くことで、作家や表現者として成長しやすいマインドを作り出すのです。
理由⑥ 愛に満ちている
エロ漫画は愛に満ちて漫画を描いています。
それはシンプルに女の子が好きということもありますし、絵で表現するという作業自体が好きだったりします。女の子が好き、絵を描くのが好き、好きな女の子をとびきり可愛く魅力的に表現できたら、めちゃくちゃうれしい! 幸せ!
エロ漫画家は作品作りの「好き」であふれているのです。
これは言い換えれば「高いモチベーションがある」とも言えるでしょう。これは技術やテクニックという部分ではなく感性の部分になります。「好き」という気持ちが、うまく描けなくてもあきらめない、何度でも描き直すというモチベーションにつながるから、画力向上につながるのです。
絵や漫画がうまくなりたいという人は、エロ漫画を描くことを勧めます。
今回の「エロ漫画家、画力高い説」はこちらのYouTube動画でも話しています。興味がある方は観て下さい。わかりやすい解説と共に、僕のおバカなトークも好評を頂いている理由の1つでもあります。
最後まで読んで下さってありがとうございました!
僕は漫画が描きたいとか、漫画家になりたいという人を応援するために「ペガサス大学漫画学部」というものを作っています。漫画を描くことが大好きな方や、本気で漫画家を目指している方、現在連載中のプロの漫画家も僕の所で学びながら単行本を出している方もおられます。
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