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スクールカウンセラーの先生と面談した話

こんにちは、Pegです。
ブログ『わが家はインター。』を運営しながら、2人のバイリンガルキッズを育てています。

上の子が小2、下の子が幼稚園の年長なのですが、小2のムスコには軽度の発達遅延があります。

近隣の小学校に支援級がなかったので、意を決して普通級に入学。
毎日楽しく学校へ行っていますが、困りごとや問題もまぁ多い!笑

わたしひとりでは、毎回適切なアプローチができないこともあり、担任の先生や補助の先生などと頻繁にお話をさせていただいています。
ムスコについて相談したり、学校での様子を伺ったり、学習のアドバイスをいただいたり…毎回とても有意義な面談をしてもらっています。

今回、初めて「スクールカウンセラー」の先生にお会いする機会がありました。
月に1度巡回相談に回っている方だそうで、毎回いろんな保護者が面談を希望するので、なかなか予約がとれなかったんです。

やっとお会いし、聞きたいことをまとめて相談することができたので、今日はその内容について、記録も兼ねて書いてみようと思います。

同じく発達遅延がある子の親御さん、発達障害のある子の親御さんたちにとって、少しでも心が軽くなるような内容であればいいな、と思います😊

スクールカウンセラーとは?

まず、スクールカウンセラーというのはどんな存在なのか?というところなのですが、

  • 心理学の専門知識を持っている

  • 学校の生徒が抱える様々な課題や問題を解決するため、助言や指導を行う

  • 助言や指導の対象は生徒だけでなく、教員や保護者も含まれる

  • 学校で採用されているのではなく、各都道府県の教育委員会が学校に派遣している

心理学の専門知識とは、具体的にどんな資格を持っているのかというと…

  • 臨床心理士

  • 公認心理師

  • 精神科医

  • 心理学部のある大学の学長、副学長、学部長、教授、准教授、講師、助教授の経験者

  • 各都道府県が、上記と同等の知識及び経験を有すると認めた者

(引用元:文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業実施要領」

実際には、ほとんどのスクールカウンセラーが有資格者だそうです。

スクールカウンセラー制度が始まったきっかけ

スクールカウンセラー制度が始まったのは、1995年度だそう。
意外と最近なんですね…!
1988年生まれのわたしが小学生の頃に始まっていたようです。
うちの母も活用していたのかな…

この頃、不登校やいじめの件数が年々増えており、社会問題となっていたそう。
教員だけでは対応しきれない!という声が、現場からも挙がっていました。

また、学校の先生というのは生徒を「指導する」「統率する」という役割があります。
しかし、それによって「生徒の気持ちに寄り添い、不安や苦悩を理解する」というかかわり方が難しい場合もあるのだとか。

寄り添って共感する…というよりは、善悪を教えて注意したり、指導することこそ先生の仕事だとされてきたんですね。

こうして、生徒の心の問題にかかわっていくのは、専門家にお願いすべきだという考えから、スクールカウンセラー制度が導入されたんです。

スクールカウンセラーに相談できること

スクールカウンセラーに相談できることは

  • いじめや人間関係の悩み

  • 発達遅延や発達障害

  • 精神科領域の課題(心の病気など)

  • 家庭環境や親子関係の悩み

など、実に多岐にわたります!

わたしは今回、ムスコの発達遅延に関する悩みを相談するため、スクールカウンセラーとの面談を予約しましたが、逆にカウンセラーの先生から「配慮が必要だ」と判断された子どもの保護者に、連絡が行くこともあるそうです。

子どものことを一番知っているのは親だとしても、学校生活は見えませんし、親でも予期せぬトラブルが起きてしまうこともありますもんね…

スクールカウンセラーの先生は、普段から学校を巡回し、子どもの様子をよく観察してくれているそうですよ。
わたしとの面談後は、ムスコのクラスに行って様子見ついでに授業に参加してくれたそうです。

わたしは正直、スクールカウンセラーの先生は保護者の相談に乗ってくれるだけで、生徒とはそれほど関わっていない人だと思っていました。
学校に採用されているわけでもなく、他にも仕事があるのに、1つの学校にそこまで注力しないだろうと…(今思えば失礼な偏見)

でも、配慮が必要な子どものことをよーく見てくださる、とても心強い存在でした。

カウンセリングの特徴

一般的なカウンセリングと同じく、相談者の話に耳を傾けることが基本といわれています。
わたしが相談したスクールカウンセラーの先生は、大らかでハキハキものを言う、豪快なタイプ。
それでもはじめの30分くらいは、わたしがずーっと話し続けていました(笑)
時々合いの手や質問を挟んでくれて、それに答えていくうちに、「あれ?わたしってこんな風に考えていたんだ」「そんなつもりはなかったのに、無意識にこうしてしまっていたんだ」と、自分1人ではまったく見えていなかった課題や傾向に気づくことができました。

それは、今後ムスコと上手に穏やかにかかわっていくためのヒントになっていきました。

そして、一般的なカウンセリングと決定的に違うのは、「カウンセリングだけで終わらない」という点。
通常、カウンセリングというと、たとえば何か施術を受ける前にカウンセリングで悩みを確認したり、「相手の話を聞いてあげること」というイメージがありませんか?
スクールカウンセラーの先生は、話を聞くだけで「スッキリしましたか?ではさようなら」ということはしません。

カウンセリングで悩みをしっかり把握したあと、それらを解決に導くためのアドバイスをしてくれたり、いろいろな提案をしてくれます。
そして、また面談をして進捗を教えてね😊という流れになることが多いそうです。

悩みが解決するまで、とことん面談をしてくれるカウンセラーの先生も多いんですよ。

発達遅延のムスコについて相談

今回わたしは、発達遅延のあるムスコについて相談するため、面談をしていただきました。
ムスコに関しては、困りごとが9割くらいを占める中、その中でも特に深刻に考えていた以下の2点について、相談してきました。

  1. 宿題をやらない

  2. 衝動的な性格ゆえ、お友達とトラブルが起きる

詳しい内容について、掘り下げてみますね。

宿題もせず遊び呆け、帰宅後もダラダラ…

まず家庭での悩みは、とにかく宿題を嫌がってやらないということ。
小2になってからは、帰宅後すぐ宿題!それが終わってから遊んでOK!という方針でやってきましたが、本人も帰宅後は疲れているようで、なかなか宿題に取り掛からない…

先におやつ食べてもいい?
Youtube見てからにしてもいい?

わたしも譲歩して、それくらいは許しているのですが、おやつやYoutubeが終わったあとも、まーーーやらない!笑
「宿題やるって約束したよね?」と言おうものなら、不機嫌になり始め、グズグズグズグズ…
わたしにとっても耐えがたい時間のはじまりはじまり。
もうね、小2にもなって赤ちゃんみたいにグズられるのがストレスで。

その後も宿題バトルは続き、険悪な雰囲気で夕食を迎えたりも。
そんな毎日がしんどくて、「一体どんなかかわり方をすれば、宿題をスムーズにやってくれるようになりますかね?」と、相談しました。

衝動特性があり、お友達とトラブルも

そしてもう1点は、学校での問題。
幼稚園までは、疑わしい発達障害(ADHD)の中でも注意力散漫タイプだと思っていたムスコ。
それが小学校に入学後、多動・衝動も出てきてしまったのです。

授業中に立ち歩いて集中できなかったり、お友達とのコミュニケーションにおいても衝動的に押してしまったり、お友達の表情を察せず不快な思いをさせてしまったりと、マイナートラブルが多発していました。

もちろんそれも困るのですが、わたしが本当にしんどかったのは、それを電話で報告される瞬間でした。
スマホ画面に「〇〇小学校」と表示されると、それだけ涙が出そうになるくらい身体が重た~くなる。
あぁ、また何かやらかしたんだ…今度は何だろう、何て謝ったら良いのだろう…
そんな日々の中、わたしのメンタルは削られっぱなしでした。

でも、自分の子が起こしている問題。
責任の所在はわたしにあります。
学校からそれを叱責される電話がストレスだなんて、本当だったら思ってはいけないことなのかもしれない。
でも、誰かにこの心の悲鳴を聞いてほしい。
そんなとき、スクールカウンセラーの先生にはポロポロと話すことができました。

詳しい内容は後述しますが、カウンセラーの先生が「学校で問題が起きたら保護者に連絡するのは当然だけど、そんな大したことないトラブルで電話が来るのね。」と言ってくれたのが、わたしの心の傷を少し癒してくれました。

ムスコのしていること全てが大問題というわけではないんだ。
子ども同士ならよくあることなんだ。
そう思うことができたからです。

目からウロコの先生のお言葉


宿題ってそんなにやらなきゃいけないもの?

まず、宿題について。
先生の回答はバッサリ「宿題、そんなにやらせたいの?」

わたしは思わずあんぐりしてしまいました(笑)
だって、宿題って必ずやっていかなきゃダメなものじゃない?
そう思いませんか?
わたしが小学生の頃は、宿題を含め忘れ物なんてしたら、みんなの前で叱られていました。
恥ずかしい…やるせない…もう帰りたい…
そんな思いで授業を受けていたのを、とてもよく覚えています。

教科書を忘れても、「忘れたのはあなたなんだから、自分で何とかしなさい」って、貸してもくれない先生とか、いませんでしたか?
それが先生というものだと思っていました(笑)

そういう自身の経験から、わたしは宿題は絶対だと確信していたんです。
なので、当然子どもにも「宿題というのは授業の振り返りだから、また明日ちゃんと授業を理解できるように、やっていくものなんだよ」と教えていました。
子どもはめんどくさそうにしていましたが、それでも根気よく教えるのが親の役目だと思っていたからです。

しかし、カウンセラーの先生から返ってきた言葉はこうでした。
「それってお母さんが正しいと思っているだけよね?ムスコ君はそれを正しいと思ってないから、反抗するのよ」

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