「怖かったのですぅ〜〜」

………ってか!!(怒)


古本屋で買い物をして、帰ろうと車のドアを開けたその時。
駆け寄ってくる人影に「すいません、ちょっと」と声をかけられ動きを止めました。

”やべぇ!サツか!?”
心当たり:五分

しかし男は次いでこうのたもうた。
「ちょっと写真撮らせてもらってもいいですか?」


…………………………は?
恐怖:□□□□□□□□□□ 50%

こらえきれずにそう口に出してしまったわたくし。
「何でですか?」
続けて問うと、男はあわてて言いました。

「いや、格好がすごくかわいくて。アニメの世界から出て来たみたいじゃないですか。」

…………………………アニメ?
恐怖:□□□□□□□□□□□□ 60%

話し方の特徴からこの人がオタクであることはわかりましたが(同族センサー)、そう口に出されると激痛を感じます。
てかこんな格好の人なら周りにいくらでも……と言いかけて気づきました。ここは学校(美術系)じゃなかった………。

急いでるんで、もう帰るんで、といくら言っても退いてくれる気配は無し。
こういうタイプの人をあんまり邪険に扱うと怖いので、覚悟を決めて承諾しました……
しかし、急いでるというあたしの意見はまるで無視して男は言いました。
「ここの壁じゃちょっと味気ないですよね…どこか公園とか無いですかね?

……………………………………ヤられる!!!
前に殺れ:□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 100%
  恐怖:□□□□□□□□□□□□□□□□□□   90%

そんな危険な人には今すぐにでも手刀かましてトンズラしたい!
そうだ!今日のオリエンテーションで護身術の冊子をもらったじゃない!!
読んでないけど!!!

店の駐車場内の、目の前に民家のあるブロック塀というロケーションで納得して頂けたので、さっさと済ませてもらうことに。

「じゃあ塀をバックにして立って下さい」
「座ってもらっていいですか?」
「斜めのこっちのほう向いて下さい」
「あ、目線こっちにお願いします」

………何枚撮る気だ!!!!っていうか寄るな触るな無礼者!

「今度は振り向きポーズってお願いしてもいいですか?」
「壁に手をついてお尻を突き出してもらえますか?」

……………………………プロ?
カメラ小僧:□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 100%
   恐怖:□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 100%

ああ、凶器の持ち合わせがあれば正当防衛の名の下にさわやかに殺めさせて頂きますのに。
しかしこんなことで前科を作るのもお笑いぐさなので、そういった趣向のものはやめろと丁重にお断りすると、

「ギリギリな感じがいいんですよ」

…………………………………………往ね……………………
殺意:□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  100%
恐怖:□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■ MAX

これで最後で、普通の写真にしろと無理矢理納得させて。
最後の写真はやたらアニメっぽいポーズになったけれども、解放されることが出来たのでした。

とりあえず萎えて頂くために始終低い声で話させて頂きました。
というわけで、あたしかと思われるコラ画像とかを見つけた際には察して下さい……(笑)
個人的に使うとかほざいていたが。
地元も危ないね~、色んな意味で。
しかし何よりみんながみんなそうではなくとも、一部のオタクが怖いのは確か。

(この記事は2006年に書いたものの再録です。オタクが怖いとか語弊のあること書いてますがそこをディスりたいわけじゃないです!どんなタイプであれ視野が狭まってる人ほど怖いものはないす…)

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