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佐藤可士和展

「佐藤可士和展」に行ってきた。国立新美術館に行ったのは初めて。よくInstagramで見ていた場所だった。当日券で列に並んでいる間、本を読みながら進んだ。これから毎週末、どんどん人増えそう。無料の音声ガイドがあるから、充電満タンでイヤホン持って行ったほうがいい。

美術展情報漁っていた時にちらっと見たけど、友達がInstagramに投稿していて、俄然興味が湧いて向かったので、ユニクロ以外の佐藤さんの仕事は知らなかった。そのあと本屋に行ったら関連本もたくさんあって、将来実写化される人間なんだろうなと思う。

子どもの頃の絵まで飾ってあって、アリの絵とか繰り返し重ねていたのをみて、幼少期からデザイン的な絵に自然に興味持っていたのかなと思った。アート系やる人ってそういう環境なんだろうなと思ったらお父さんは建築家の佐藤明さんという方だった。博報堂から独立。CDジャケットから、ロゴから、団地のプロジェクトから、クリエイティブディレクターとして手掛けてる。

デザインの下書き?構成図を見たけど、角度とか、円の位置とか、きっちり別にマス目どおりとかではなくて、引かれてるから、これはデザインで学ぶことなんだろうなと思った。素人にはこうなってるんだはわかるけど、どうしてこの角度でこの場所に線が引かれたのかまでは読み解けない(これもガイド聞けば分かったのかな)。

おそらく企業は佐藤さんにアートディレクションやってもらいたい気持ちが先で依頼して、そこからブランドイメージとか一緒に考え直したりして詰めていくんだろうけど、社名を変えさせていたのは驚いた。

だから、アートディレクション、デザインする表現するが佐藤さんの仕事だと思っていたけれど、この展示会で、「ブランド戦略」が一番の重きで、その一つとしてロゴ作ったり、アートディレクションしたりって順なのかなと感じた。

「ステップワゴン」とかミスチルとか、子どもっぽい絵からみたいなところは、どんな発想からなんだろう。こういうのは音声ガイド聴きながらの方が詳しく知れたんだろうな。

上記の記事に「ステップワゴン」の秘話が語られていた。でもこういう「固定観念に捉われず、本質を突き詰めていけば、答えは必ず見えてくるのだと確信した」っていう経験があるからこそ、「ブランド戦略」のところに重きが置かれるのは当たり前で、そこからちゃんと考えて、キャッチーな目を引くデザインがきちんと構築されているのがすごい。

私は「これしたい」とふわっと浮かんで、そのまま形にしちゃうから、見た目だけ感の否めなさがとてもある。「ブランド戦略」というか根幹をしっかり見つめて、必要なものを構築して行けば、もっと形だけじゃなくて本質を自分で説明できるものが作れるのかなと思った。時間をかけてできるなら、やりたい。

幾何学文字?作り出していて、フォントというか、文字とアートの融合体的な、新しい「文字」を見たくらいの新鮮さがあった。

今地タオルのロゴとか、アートワークのシリーズ「LINES」みていると、本来はこういうのが好きなのかな〜が見えてきた気がする。赤色好きなのかな。

トータルプロデュースしている「セブン-イレブン」 リブランディングプロジェクトのブースに行った時、これって毎日行ってるセブンイレブンじゃんと思って、普段コンビニ行くだけで視点変えたら、アート鑑賞になるんだなぁと、日常の見え方の違いの面白さに気づいた。そして、そこで発見したのが、統一されたデザインだけど、それぞれパッケージの種類によって字体(フォント)が違くて、それも統一感出るんだもんなぁと感心してしまった。企画書でもなんでも、やっぱりフォントだけは統一させて、整える癖があって、字体がバラバラだと、なんかパッと見の見づらさがあって。セブンのパッケージは、同じシリーズごとにフォント統一されていた。

ロゴ、紙上のデザインから、家とか建物の空間、団地まで携われるの、見てるだけだと楽しそうだなと思ってしまう。表面的にはデザイン、アートとして楽しめるものに、自然に心を動かされてて、メッセージ浸透させてるって参る仕事だと思った。

友達と写真撮りにと音声ガイド聴きにならもう一回行くのありかなと思ったけど、激混みだろうし、多分飽きちゃうから今回はこれで全吸収ということで。




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