そして⋯これからも
毎日の様に新たに認知症と言われる症状の中の、病名を診断される人がある。
合併症とした診断だったり、単独だったり、中には原因疾患はまだ特定出来ませんが、これまでの症状を鑑みれば、認知症と言われる状態でしょう。と診断された方もあるでしょう。そんな方々のためにも⋯
Facebook上に日記の様なものを書いています。そんな投稿で、この想いは見てもらおう!と思えるモノにたまに出逢います。
そんな中からおひとつ!
『きっかけ』
2021,7,29
病気を告知されて落ち込まない人はいないと思います。
誰もが告知を受けると落ち込むと思います。
こんな私も哀しくてやりきれなくて、ひどく落ち込みました。
それまでは、事故でもない限り、歳の順に逝くものだと思っていたから、死が急に近づいたと思い哀しくなりました。
私は認知症と言われる症状名をよく知らなかった!というより全く知らなかったです。
でも調べれば調べるほど、より落ち込んでいく説明しか当時(たかが5年前)は存在しなかったんです。
今は、認知症と診断され認知症と共にある方々が本という文字で、認知症の本当のところを描いて教えてくれています。
ありがたいことです。
確かに、認知症も進行していく病気なので、進行すると医学書に書かれているような状態へと進行していきます。
でも、診断された時点が人それぞれ違うんです。
家族で面倒見きれずに、やっとの思いで病院へ連れていき、初診で要介護3と診断されるところまで進行している人もあります。
医学書に描かれた多くの認知症患者の状態がそんな状態でしょう。
実際かかりつけ医ですら、私の元に初診で来られた方のその殆どが、既に自分から言葉を発することをやめてしまっている方々ばかりです。と仰られています。
そんな重度の介護家族が手に負えなくなっている状態ばかりを、世に訴えかけても、誰一人希望なんて持てないわけですね。
確かに進行すれば、絶望しかないと言われる状態かもしれませんが、どんな病気でも、進行するとそこには希望があるとは言えない状態ですよね。そこは仕方のないことでしょう。
今診断されたというだけで落ち込んでいる人、まだ治療法がないので、なんとかして治したいと暗中模索してる人が多いけれど、すぐそこに死がある訳じゃない!という現実も気付いて欲しいです。
御家族からも、なんとか治したい一心で、いろんなありとあらゆる情報をお聞かせいただきます。ご本人からもいろんな情報をお聞きします。
悲しいけれど、未だ医学ではアルツハイマー病の根治薬が無いと言われています。
今は「発症を遅らせる・進行を遅らせる」為の治験が取り組まれていますね。
そんなめっちゃ落ち込む訳ですが、私ですらどん底まで落ち込む程な、酷い情報な世の中なので、死を考える人すら出てくる訳ですよ。
そんな酷い情報で落ち込む人をひとりでも減らしたい!
と思い、諸先輩方は、認知症と診断されたからこそ、これから認知症と診断される人が、前を向いて歩いていけるように、その道を示してくださっているんです。
そんなお手伝いがしたいと思い、私も動いています。
国から任命された、認知症希望大使の皆さまが、全国つづ浦々で、国民一人ひとりが認知症になっても大丈夫、いつまでも一緒に暮らしていけるんだ!と、その考え方を変えていってくださっています。
そして、都道府県版として行政からの募集で、地方版認知症希望大使や認知症応援大使に任命された方々も、そんな地域を回って講演されたりなさっています。
その生き様が、未来の大人の見本となる様に
認知症希望大使や、地域版認知症希望大使や、京都府版認知症応援大使の皆さまが、これから認知症になる人や既に認知症と診断されている方々へ、生きる為の希望を与えれるような講演をされています。
必ずしも講演会等で語ることだけが、世の人に希望を与える仕事ではありません。
大使と任命された方の日頃の生活が、その地域で暮らす人達への希望となっている認知症と診断された方もあるのです。
その方の生き様が、子供達の眼には、老いても元気に暮らしていけるんだ!という見本になっているのですね。
認知症希望(応援)大使と任命されている以上、認知症と診断されても生きています。活動しています。
と、胸を張って生きていってほしいと思います。
そして今診断されている私たちも、そんな希望大使の皆様を応援してお手伝いをさせていただきましょう。
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