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WEBライティングに「レギュレーション」が必要な3つの理由とは?種類も紹介

こんにちは。
株式会社peekabooのWEBライティング事業部です。
レギュレーションとはWebライティングに欠かせない基本的なルールですが「なぜ必要なのか?」「どのような種類があるのか?」についてよくわからない方もいるでしょう。そこで今回は、SEO記事のWebライティングにフォーカスして、レギュレーションが必要な理由や種類を詳しくご紹介。また、レギュレーションがないと「どういったことが起きてしまうのか」についても触れていきます。これまでレギュレーションを作成したことがない、「なんとなく」レギュレーションを作成してきたというメディアのご担当者様は、ぜひ最後までご覧ください。

■レギュレーションとは?

そもそもレギュレーションとは「規則」や「規定」を表す言葉。ビジネスでは主に、社内規定や就業規則を指します。
一方で、Webライティングにおけるレギュレーションが意味するのは「文字を記載するうえでのルール」。たとえば「数字は半角で使用する」「おいしいは美味しいと漢字表記にする」といった具合です。レギュレーションは、サイトとしてのテイストをそろえたり記事の品質を担保したりするうえで非常に重要な役割を担っています。

■WEBライティングにレギュレーションが必要な理由

Webライティングにレギュレーションが必要とされる理由は大きく3つあります。

サイトや記事の見た目に統一感を持たせるため

たとえば、同じ記事コンテンツ内で「です・ます調」や「だ・である調」の文末表記が混在していると、ユーザーに違和感を与えてしまいます。一人のライターがすべての記事を対応すればこのようなことは起きにくいですが、一般的にオウンドメディアの運営に力を入れている企業様では、複数のライターに記事コンテンツを依頼するケースが少なくありません。いくら内容が良いとしても、それぞれの記事で文体や雰囲気にばらつきがあれば読みづらくなってしまいます。記事への評価が下がると、結果としてメディアの質低下につながってしまうことも。より読みやすくユーザーへの訴求力が高い記事にするには、同一の記事コンテンツ内でテイストを一定化させておく必要があります。

ユーザー満足度の高い内容に仕上げるため

レギュレーションには、メディアのターゲットや記事の方向性、目的などを制作に関わるメンバー間で共有する目的があります。「誰に向けた記事なのか」「記事のゴールは何なのか」が明確化されていなければ、読み手にとってはつかみにくい文章となるからです。継続的に記事コンテンツを作成するオウンドメディアでは、記事のクオリティを維持することがユーザーの離脱防止につながります。

修正工数を減らすため

ライターごとに記事の品質にばらつきが生じれば、内容の確認や修正、ライターへのフィードバックなどの作業工数が増え、記事を公開するまでに時間がかかります。また、メディアに校正担当者が複数いる場合では、人によって修正すべき点の認識が異なることも考えられるでしょう。修正点が異なれば、結果としてサイトや記事の質が担保できなくなります。レギュレーションには、ライターとメディア双方の認識を統一することで、スムーズに業務を進めるという目的があります。

■SEO記事におけるレギュレーションの種類

ここからは、SEO記事のWebライティングに必要なレギュレーションの種類について詳しく見ていきましょう。なお、レギュレーションの内容では、イメージしやすいような例もご紹介しています。自社で作成するときの参考にしてみてください。

構成案に関するレギュレーション

一般的に、構成案に関するレギュレーションでは「どのようなツールを用いてどのようなフローで作成するか」「見出しの数はどれくらい設定するか」「情報収集にはどのようなサイトを使用するか」などが盛り込まれます。構成案は、記事の設計書ともなる重要な指針です。構成がしっかりと作成されている記事は、わかりやすく密度の高い内容となります。もし構成案に関するレギュレーションがなければ、まとまりのない散漫とした記事になる可能性も。ターゲットが欲しい情報をしっかりと網羅できるよう設定しておきましょう。

キーワード(KW)に関するレギュレーション

KWに関するレギュレーションには、メインKWやサジェストKWの使用回数・使用箇所、NGワードを指定する内容などが含まれます。NGワードとは、メディアによって使用したくない単語や、差別・暴力・虚偽などコンプライアンスに違反する言葉のことです。とくに後者が含まれている文章は、ユーザーに不快感を与える可能性があります。不適切な表現を避けることは、SEOで上位表示を目指す際にも重要な考え方です。

目線や文体、トンマナに関するレギュレーション

Webライティングでは、執筆者の目線や文体、トンマナに関するルールを統一しておく必要があります。たとえば「第三者目線で執筆してほしい」「~です・ます調にしてほしい」「フランクで親しみやすい文章にしてほしい」など。これらのレギュレーションがあれば、ユーザーのトーンに合った文章に仕上がり、それによりサイトイメージを確立できます。

表記に関するレギュレーション

表記に関するレギュレーションとは、漢字とひらがなのバランス、数字の統一、使用可能な記号、出典の記載方法を指定したもの。具体的には「子どもより子供を優先する」「数字は半角で統一する」「記号は!と?のみの使用とする」「出典はすべてまとめて文末に記載する」などが定められています。表記が統一されていない文章は、意外と目につくものです。たとえば同じ記事内で「子供」と「子ども」が混在し多用されていたら、ユーザーは内容に集中して読みにくくなってしまう可能性も。サイトや記事の見た目を統一し、ユーザーの混乱を防ぐために表記に関するレギュレーションは欠かせません。

記事のターゲットやゴール設定に関するレギュレーション

「誰に向けた記事か」「ゴールをどこに設定するか」を明らかにするためのレギュレーションです。ターゲットやゴールが明確になっていない記事には一貫性がありません。ターゲット層やゴールをあらかじめ明記しておけば、ライターはメディアの方向性に沿った内容の記事を執筆でき、多くのユーザーが離脱することなく最後まで記事を楽しめるでしょう。

文字数に関するレギュレーション

全体の文字数を定めたもの以外に、タイトルや見出し、一文の文字数上限に関するレギュレーションがあります。「全体の文字数はリード~まとめまでで3000文字以上」「タイトルは35文字まで」「見出しは10~25文字程度」「一文はわかりやすく80文字まで」といった具合です。たとえばタイトルは、ユーザーに記事をクリックされやすいようGoogle検索結果に表示される際の文字数を意識し、必要な情報をコンパクトに凝縮するなど、SEO対策の観点でも重要なレギュレーションの1つです。
文字数に関するレギュレーションは、記事のクオリティを維持するだけでなくユーザーにとっての読みやすさにも影響します。

表や図、グラフに関するレギュレーション

商品紹介や施設紹介の記事では、詳細情報(サイズ・価格・住所・営業時間などの基本的な情報)をまとめた表を入れたほうが読み手に対して親切です。しかし、レギュレーションがなければ、ライターによって表を入れるかどうかの判断が異なります。表や図、グラフを入れたほうが良い場面ですべてのライターが対応できるよう、必要な場合はあらかじめレギュレーションに盛り込んでおきましょう。

表現に関するレギュレーション

医療系などの専門性の高い記事は、薬機法や医療広告ガイドラインを遵守することが大前提。記事内に薬機法や医療広告ガイドラインに抵触する内容が含まれていると、刑事罰や行政処分の対象になることがあります。いずれも表現方法に細かい決まりがありますが、信頼性の高いメディアとしてユーザーに正しい情報を届けるためにも、必ずライターに共有しておきたいレギュレーションです。

参考サイトに関するレギュレーション

記事の執筆に使用して良い参考サイトを定めるものです。具体的には「公的機関のみを参考にする」「同じ情報が記載されているサイトを3つ以上提示する」などの内容が含まれます。参考サイトに関するレギュレーションを設定しておくことで、ライターが信ぴょう性の低い情報を避けて執筆するため、出来上がった記事もより確かな内容になります。

コピーチェックに関するレギュレーション

Webライティングの世界では、基本的にコピペはタブー。記事の質を保つには、コピーチェックに関するレギュレーションも必要です。コピーチェックに使用するツールの指定や、執筆した文章とネット上で公開されているコンテンツの文章との一致率などに関する内容が含まれます。どこまでを許容範囲とするかはメディアの判断によって異なりますが、違法行為でサイトの信頼を失わないためにあらかじめライターとしっかり共有しておきましょう。

画像選定に関するレギュレーション

素材を獲得するサイトの指定や画像を入れる場所、サイズ、枚数などを定めたものです。たとえば「商品等の公式サイトから引用してOK」「フリーまたは有料の素材サイトからダウンロードして使用」「使用して良い画像は写真のみ」「外国人モデルの使用はNG」といった内容があります。画像は、ユーザーの興味をかきたて、飽きずに読み進んでもらううえで重要な役割を果たします。より見やすく、記事内容を理解する助けになることもあるため、画像に関するレギュレーションは非常に重要です。

入稿作業に関するレギュレーション

入稿作業のレギュレーションには、文字の大きさや装飾の有無に関するものがあります。たとえば「本文の文字サイズは10、画像の出典表記の文字サイズは8」「文章の重要なところにアンダーラインをひいて強調する」「商品紹介の記事では公式サイトのリンクを挿入する」などです。サイトの見栄えにばらつきを生じさせないためにも、入稿作業までライターに依頼する場合は、必ず事前にレギュレーションを設定しておきましょう。

■記事コンテンツに合わせたレギュレーションを作成できるのもpeekabooの強み!

レギュレーションは、記事コンテンツ制作に関わる全員が共通して守るべきルールです。レギュレーションがない、もしくは守られていない記事では、ユーザーの心をつかみにくいでしょう。peekabooでは、メディアの目指す方向性に沿うため、ライターだけでなくチェッカー(校閲者)、ディレクターなど記事制作に携わる全員がレギュレーションを記事に反映させています。また、記事内容に合わせて、メディア担当者様に適宜ご提案しながらレギュレーションの構築もさせていただきます。記事制作やレギュレーションの作成に難しさを感じているご担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。