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管弦楽の魔術師

今月はルイ・エクトル・ベルリオーズ(Louis Hector Berlioz、1803年12月11日 - 1869年3月8日)を勉強しています。彼は、『幻想交響曲』や『ローマの謝肉祭』『ファウストの劫罰』超大作グランドオペラの『トロイアの人々』などがよく知られているフランスのロマン派音楽の作曲家・指揮者(生前は指揮者として有名)である。時代的にベートーベンやリストとかぶり リストのピアノ協奏曲1番の初演を振っている。またフランスではまだ有名になっていなかったベートーベンを紹介したりしている。作風として『死者のための大ミサ曲』(レクイエム、1837年)にみられるように、楽器編成の大規模な拡張や、色彩的な管弦楽法によってロマン派音楽の動向を先取りしたと言われている。管弦楽法については教科書を著していて、マーラやリヒャルト・シュトラウス、リムスキーコルサコフも彼の管弦楽法を研究しています。

それでは今週は、私のお気に入りの2曲をお勧めします。

劇的物語「ファウストの劫罰」より『ラコッツィ行進曲』

ユーリ・シモノフ 指揮 モスクワ・フィルハーモニー交響楽団
いつものようにシモノフさんのゆったりとした楽しい指揮も是非ご覧ください。

『イタリアのハロルド』

4部からなるヴィオラ独奏付き交響曲。構想はジョージ・ゴードン・バイロンの長編詩『チャイルド・ハロルドの巡礼(英語版)』の場面に着想を得ています。この曲は名手パガニーニの依頼により作曲されたという伝説があります。コンチェルトではなくヴィオラの独奏付?まあコンチェルトというにはヴィオラがあんまり活躍しないです。音楽を聴いているだけでストーリーを感じられるところがベルリオーズらしいです。

第1楽章「山におけるハロルド、憂愁、幸福と歓喜の場面」
第2楽章「夕べの祈祷を歌う巡礼の行列」
第3楽章「アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード」
第4楽章「山賊の饗宴、前後の追想」

各楽章ごとにハロルドのテーマが登場してきます。

By こばつね

ぺテルで劇場へ行こう!』、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。

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