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グリーン・バック


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 サンクト・ペテルブルク発の芸術講座「劇場へ行こう!」は、オンライン開催が今回で10回目の節目を迎えた。5月から急遽リモート講座を開催し始め、なんともうあれから10ヶ月以上が経過した。当初はオンラインで講座を開くこと自体不慣れで、通信速度の確保や、通信媒体などいろいろな試行錯誤を重ねてきた。

 サンクト・ペテルブルクの日本センターで在住者向けの芸術入門講座として行っていた本企画がリモート版として発展することなど誰も予想していなかっただろう。

 サンクト・ペテルブルクに住む音楽家や研究者、また愛好者が有志で集い、在住者にもっと劇場に足を運んでもらうべく立ち上げた企画。

 これが今や、オンラインで開催され日本へ帰国した人やヨーロッパ内など幅広く視聴をしてもらえる講座になった。

 オンライン向けに講座のプログラムを組む為に、講師陣は毎週綿密な会議を行って決めている。

 その中でも、私が担当する講座「音楽基礎:3D音楽体験のススメ」を作る為に相当な準備と時間を費やしている。コンセプト、映像にする為のプロット作成、映像用の素材作り、音楽サンプルの打ち込みなど作業は多義に渡り、30分強の映像を作るのに一日7・8時間作業して4・5日かかる。実際には素材を作りながら講座に不要な部分が削ぎ落とされていき、全体にプロットを書き換えることもあり、トータルでまる1ヶ月かけている。

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 今回は、その講座用ビデオの作成過程では、ブロックごとに先にビデオの土台を作成してしまい、そこに解説や音楽素材、講義用の素材などを足す形を試してみた。そんな中、気になっていたクロマキー合成というのを使って見ることにした。それがこの記事のタイトルである「グリーン・バック」。

 要は、合成する為の背景だ。

 昔だったらブルー・バックが多かったように記憶しているが、最近の主流はグリーン・バックらしい。

 グリーン・バックを背景に撮影したものを、他の動画や写真などと合成して映像を作成できる。これが今やiPad一つで出来てしまうというのだから、進化のスピードに驚かされる。

 今回の講座では美術館前で撮影した映像にグリーン・バック前で解説をする本人像を合わせて合成した。ぜひ、その様子は上記動画、また「劇場へ行こう!」のサイトにてご覧頂きたい。by清水雄太

ぺテルで劇場へ行こう!』ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね!


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