ヘレン・ミレン演じるエカチェリーナ2世
2019年10月にアメリカのHBOが公開した4作完結型のドラマ・シリーズ。
"Catherine the great"
サンクト・ペテルブルクでのロケーション、時代考証など色々なところにこだわって制作された「映画」だ。それもあのヘレン・ミレンがエカチェリーナ2世を演じる。2020年12月の芸術講座「劇場へ行こう!」(「ペテルで劇場へ」主催のzoomレクチャー。参加無料。毎月月末日曜日に開催。)で、ベートーヴェンについて取り上げた際、少しだけご紹介した作品だ。
ポチョムキンとの愛、幾たびもの戦争、息子パーヴェル1世との微妙な関係など余すことなく描いている。
衣装も見事だが、何よりも我々サンクト・ペテルブルク在住者には馴染み深い場所がロケーションになっており、よくアメリカのテレビ局がこれだけのものを作ってくれたな、という感嘆のため息すらもれる。
「琥珀の間」でも有名なエカテリーナ宮殿での映像は見事。
ポチョムキンのイメージもぴったり。
女帝の愛の行方。ポチョムキンとの秘密結婚なども描かれている。一般の人には受け入れがたい愛の形。
また、その他にもパーヴェル1世の視点も加えられ、自身の息子とのギクシャクが母子の双方から描かれ、女帝でありながら母としての苦悩を温かく映し出す。
ここまで書いてきて、なんだが。残念ながら日本では公開されていないのでオリジナルの英語版かまたはロシア語でご覧頂きたい。
以下のYoutubeリンクから購入可能。
https://www.youtube.com/show/SCCT8fJ2Y1XhYY_kHeLd8uVw?season=1
by清水雄太
『ぺテルで劇場へ行こう!』ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね!