こぶたの母さんみたいになりたい!!~絵本「しりたがりやのこぶたくん」から~

今日は「しりたがりやのこぶたくん」という幼児向け短編小説集を紹介します。

(ジーン・バン・ルーワン作、アーノルド・ロベール絵 三木卓訳 童話館出版)

この中で今日紹介するのは「ひとりでいたいの」というお話
こぶたくんと妹のアマンダの面倒をみるこぶたの母さん
こぶたくんたちママと一緒にいたいし、何か一緒にやりたい気持ちでいっぱい。
お手伝いをするのですが、結局、失敗ばかりで母さんの仕事を増やしてしまいます。

こぶたの母さんは子どもたちとお庭に出て、子どもたちに泥んこ遊びを提案ます。そして、「わたし、ひとりになる」と言って、父さんぶたが作ってくれたりんごの木の上のいすに腰掛けて子どもたちを木の上から見守るのです。

こぶたたちは「かあさん寂しくない?」と聞くのですが、あたらしい遊びの提案をしてまだ木の上でひとりで過ごします。
何度かそんなやりとりをしているうちに「おりてきてよ、かあさん」の声に「私も一緒に遊びたくなったわ」といっておりてきます。

お母さんをしていると誰でもこんな経験ありますよね~

子どもは親の役に立ちたいと思うもののなかなかうまくいきません。
「もういいかげんにしなさ~い」と私なら怒鳴ってしまいそう・・・

こぶたの母さんのみごとな子ども対応
この話を読んだ時、私は涙がでてしまいました。

「ひとりでいたい」とう自分の気持ちを客観視できる力。
それをまっすぐに正直に伝える母さんの勇気。

そんな母さんだった子どもは安心してわがままが言えるような気がします。
だってちゃんと母さんはダメな時はSOSを出してくれる。
基本的信頼ってこういう風にして育っていくのだなあと感じます。

ぜひ図書館で借りたりして読んでみてください~


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